体育祭
こちら、体育館裏では・・・。
「香奈、あんたのせいで1位になれなかったじゃん。」
「どうしてくれんの?
あんたんちほどうちらんちお金持ちじゃないんだけど?」
「ご、ごめんなさい!!」
「ごめんなさいで済むと思ってんの!?
どうしてくれんの?」
「わ、私に出来る事があれば何でもするので・・・許してください!!」
「あははははは、これだからお嬢様は・・・ウザいんだよ!!」
「ひっ!!」
樹夜が香奈を殴ろうと振りかぶり、
香奈が目を瞑ったその瞬間だった。
「ふぅ、危ない危ない。」
「政ちゃん!!」
政が2人の間に入り、樹夜のパンチを木刀で受け止めた。
「くっ!!」
樹夜は手を下ろして、2人とも距離をとった。
「何か用?」
「いやぁ、お手洗いに行こうと思って
探してたらあんたらの声が聞こえて。
話は最初っから聞いていた。
感想としては、小さい奴らだなぁ、お前ら。」