体育祭
学校にも慣れてきた
5月中旬の朝のLHRでの事。
「はぁい、席つけぇ。
今日は6月5日にある、
体育祭の競技の参加わけするぞぉ~。
実行委員、前出て説明してぇ~。」
先生がそう言うと、2人のチャラい女子が前に出てきて、
1人は黒板に競技を書いていく。
右から、
ムカデ競争 男子5人、女子5人。
障害物競走 男子3人、女子3人。
クラス対抗リレー 男子4人、女子4人
っと書かれている。
「うちらのクラスはこの3競技だけ参加すればいいから、
テキトーに決めてぇ~。」
「ちょっと待った。
これどう考えても2つやらなきゃなんねぇ奴いるよな?」
「そうだけど。」
「まぁしょうがなくない?
うちのクラス人数少ないし。」
「男子は3人、女子は1人2つ競技でりゃいいのよ。」
「もち女子は香奈がやるよねぇ?」
「えっ、うん・・・。」
政の1つ前の席の栗宮 香奈(クリミヤ カナ)が頷いた。
「・・・。」
「助けてあげないのぉ?」
後ろから小さな声で言う、七緒。