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君とごはん


「ん、喉が腫れてるかも」
風呂上がりの真吾が自分の喉に触れて、困ったように言った。
「ここんところ、急に寒くなったからな」
すぐに寄ってきた二世が指の腹で撫でるように触れたのがくすぐったくて思わず避けた。
「君が触ってわかるの?」
「熱持ってねぇか?」
「それは風呂上がりだから」
そう返した真吾の首に掛かったタオルを頭に被せて、その上からわしわしと揉む。
「風邪ひくから、ちゃんと髪を乾かせよ」
「わかってるって」
いつものやり取りをまたやってから、寝室へと逃げ込んだ。

◆◇◆

「真吾、辛いのか?」
肩を緩く揺らされて、重い瞼をなんとか上げた。
「にせい……?」
「魘されてたぞ」
「うん、ほんと……?」
そう返すと首筋に二世の冷たい指先が触れて、びくりと震える。
「体温が上がってるから熱が出そうだな、喉は痛くねえか?」
「いたい、かも」
「飲めるか?」
サイドボードにあったらしいカップを握らされた。
「ん、ホットミルク?」
「蜂蜜とラム酒が入ってる」
「うん」
頷いて口にするとふんわりとした甘さが喉を滑り落ちて、ほうと息を吐いた。
こくこくと、飲んでいくとラム酒の効果かお腹がぽかぽかとして眠たくなってくる。
「こら、寝るなら寄越せよ」
真吾の手からカップを奪うと返す手で真吾の布団を整えた。
「子守唄は必要ねぇな」
「そこまで、いらない……」
言う間にとろとろと落ち始めた瞼を二世が撫ぜる。
「ようく寝て、朝には元気になってくれよ」
言いながら真吾の残したカップに口をつけた。


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