2人
mh「ヒョン、大丈夫?一睡もしてないよね」
wz「平気...」
あれから眠りにつけるわけもなく、12人では狭いこの部屋で固まって眠るメンバーを眺めて夜が明けた。
これが全部夢で、そのうちうるさいあいつの声で「練習行くよ」って起こされつことを期待して。
眠さなんか感じなかった。ただ、ふわふわと浮いた纏まらない考えと喪失感が心を覆っていた。
jh「スニョン...」
cn「一旦...状況を整理しましょう。このままでいても何も分からないままです」
立ち上がったチャニがそう言うと、スングァンもそこに続く。
sk「まだ手遅れと決まったわけではないですし!」
cn「早くしないとヒョン、泣いちゃいますから」
こんな顔で、といつか見たスニョンの泣き顔を真似するマンネに少し空気が緩んだ。
sc「昨日の事を一から思い出してみよう」
jh「俺...」
粗方の流れを確認してメモを取り終えたとき、ずっと俯いていたジョンハニヒョンが顔を上げた。まっすぐに俺らを見たヒョンはぐっと唇を噛んでいた口を開く。
jh「俺、スニョンを迎えに行ってくる」
js「何言って...」
sc「でも場所も分からないのにどうするつもりだよ」
wn「そのことなんですけど...昨日のスニョンと同じことをすれば、もしかしたら」
mg「そんなの...危険すぎます!」
jh「今はやってみるしかだろ!?」
mg「でも...!!」
jh「じゃあここで待ってたらスニョンは帰ってくるのかよ!?」
ヒョンの一言が怖いほど部屋に響いた。