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1人




勢いよくドアを開けて入ってきたヒョン。その後ろにはスングァンとハンソルがいて、三人とも顔を真っ青にして息も切れ切れに転がり込んできた。


sk「どうしようヒョン、ホシなんてメンバーいないってマネヒョンが!!」




にわかにも信じがたい事実が、そこにはあった。




hs『えー、じゃあ俺はもしかしたら今異次元にいるってこと?』

ぶすくれたハムスターの絵文字と共に届いたメッセージはとても当事者とは思えないような呑気なものだった。


wz『何とも言えない』

hs『滅多にできない体験だね!!』

wz『そういうのいいから』

hs『ちょっとは心配してくれてもよくない?』

wz『してるよ、今ものすごく心配だ』

hs『トゥンク』

wz『ふざけんなよ、本当に心配してるんだからな』

hs『ごめんって』

wz『絶対探し出して迎えに行くから』

hs『...うん』


wn「ジフン、スニョンには何も飲み食いするなって伝えて」
sc「なんでだ?」
wn「もし本当にそこが異世界だとしたら...」
jn「帰ってこられない確率が高くなる...違う?」
wn「そう。でも何もない状態でスニョンだって長くは持たないだろうし、早く見つけないと...」


手遅れになるかもしれない。
ウォヌの言葉がそこで途切れた。
誰も何も言える雰囲気ではなくて、静まり返った部屋にキーをたたく音と誰かの鼻を啜る音だけが響いていた。
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