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2人




あの後ホテルの部屋に帰った二人は文字通りメンバーの腕の中へ倒れ込んだ。何から言うべきか誰も分からないままで、一晩中誰かの啜り泣く声だけが響いていた。


jh「...ハニ、もう一回行ってくる。行き方はわかったんだから」


次こそは...そう言ってグッと唇を噛み締めたジョンハンの肩をソクミンがそっと擦る。


mg「ジョンハニヒョン...」
wn「一旦落ち着いて、ね」
jn「なら今度は俺も行くよ、ハニヒョンだけに任せるわけにはいかない」


その姿を見ていたジュンもおずおずと手を上げた。
横で不安そうにミョンホがジュンを見上げる。


dk「でも...どうやって?」
cn「手、繋いでみるとかどうですか?ほら、ハリーポッターみたいに」
dk「物は試しかもね...」
jh「決まり」


その時、それまで静かにしていたバーノンが立ち上がった。全員の視線が一点に集まる。


vn「俺も...」
sk「ハンソラ?」
vn「俺も行きます」


真っすぐな瞳で全員を見るとハンソラは一文字に結ばれていた口を開いた。


vn「ヒョンがいなくなったのに、じっとしてるなんて俺には無理です」
js「でも...」
vn「危険だってことはちゃんと分ってます」
jn「もう...戻ってこられない可能性があるってことも?」


ジュンの一言に誰かが息を呑んだ。
全員が考えまいとしていた最悪の事態がずん、と重く圧し掛かった。


vn「それでも、それでも行きたいんです」


俺も行かせてください、そうキッパリ言うハンソラを止められるメンバーは誰もいなかった。


sk「だったら僕も...!!」
vn「ダメ」
sk「なっ...どうして?!ハンソラが行くなら僕も一緒にっ」
vn「ダメだよ、スングァナはここにいて」


vn「ここにいて、俺のこと忘れないで、待ってて」


sk「ハンソラ...」
vn「どうにかして帰ってくるから、ね」
sk「...分かった」


未だ心配そうな顔をしつつも引き下がったスングァンはいそいそと出発の準備を始めた。


wz「俺、三人についてく」
mg「へ...?」
wz「もしかしたら単なる誘拐かもしれない」
wn「可能性は捨てきれないな」
dk「じゃあこの駅とかは...?」
mh「犯人が打ってても分からないよ、文面でなら何とでも言える」
dk「そっか...」

mh「なら俺も行く」

wz「何言って...」
mh「ヒョンを一人にはできない」



厳しい顔をしたミョンホはぐっと拳を握りしめた。




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