このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

忍者

誰かと比較して自分の駄目なところが強く胸に残る。

年下の九尾を飼ってるあの子ですら強く生きている。一人でいるところも大人も子供も石を投げているところも見たことがある。

集団心理で皆が投げているところに紛れて一つくらい憂さ晴らしに投げてみようかとも思ったが何故かあの子が自分に見えて手に取る気にならなかった。むしろ吐き気がして気持ち悪さに酔いながら目を背けてその場を離れていた。

小さい頃、勉強より体を動かして遊ぶことが好きだった。正直大人になってからも勉強は得意ではないが…。宿題も勉強もせず、好きことで遊んでばかりいたら自信を持てるようなモノを得ず体だけが育っていた。怒られるのが嫌で宿題だけやるようになった。

授業では理解できず寝てしまい、自主勉強もしてみたが興味が持てないのか寝てしまう。

アカデミーを卒業できたものの、忍びの仕事なぞこなせる訳もなく色んな仕事をするでもなく、食事処でアルバイトをする日々を送る大人となっていた。

好きな絵を描くことや歌うこと、得意の土遁で形を創るも既にあるもののアレンジでないと何も想像できない。

好きだからできることややってみたいことを上げていくが仕事に繋げたら、繋げられたら自分は何がしたいとはっきり言えるのか…。やってもいないのに想像だけで不安になりその不安の対策もすればなんて事ないのだろうが現状とこれからを照らし合わせてどうしていくかを悩みそしてまた不安になる。

面倒くさく思うところもそんな熱しやすく冷めやすい性格も仕事として役に立ちそうなところが見当たらないところに嫌気がさす。

何もできない、何なら生きていけるのか、無駄に無意味に生きてるだけの抜け殻で許されない世界に居るのが苦しい。

あの九尾の子がこの国を救うまでに成長した日にはもっと息苦しく呼吸をするんだろう。

あぁ、早く、一人で生きていける道を見つけねばならない。早く泡になって消えてしまいたい。
2/2ページ
スキ