海賊
夢主の名前
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1.誰にでもスキだらけ
太陽のような眩しい笑顔の彼は今日も兄貴たちにからかわれている。青い海を背景に彼を追いかけてしまうのはきっとあの笑顔のせいだ。
こちらに気づき手を振られ振り返すが彼の目はもう別の人へと移っていた。
2.眠るきみに秘密の愛を
食堂にて美味しい料理を堪能していると隣に彼が座った。空いてる席は沢山あった筈だが…きっと深い意味は無く座ったのだろう。
「なぁいつも同じの食ってるけど、この肉めっちゃうめーから食ってみねぇ??」
「ぁ、ぃ、うん」
まさか声を掛けられるとは思わなかった。皿の端に分けられた肉を口に運ぶとガシャン!!と隣から聞こえ視線を動かすと、目の前のご飯に顔を突っ込んで寝てる彼が目に入った。
「ふ、相変わらずね」
毎度の事だが驚くなと思いながら、可愛い彼のフワフワの髪の毛を撫ぜた。
3.無意識のゼロセンチ
太陽が顔を出す前の頃。私を含めた弟妹達が甲板の掃除をしているとこの時間は大体寝ている彼が珍しく顔を出した。
「おはよう。珍しいね?怖い夢でも見た?」
茶化すように話しかけると苦笑いで顔を下に背けて返事がきた。
「実は弟が死にかける夢を見てな。なんつー悪夢だよって話だ…」
ぽつぽつ絞り出すように話す彼が可哀想で私まで泣きそうに震えてしまう。彼の手を祈るように握る。驚いて力が入るが徐々に緩くなり彼は空いてる方の手で私を包み込んだ。
4.きみの心に触れさせて
敵襲の掛け声で賑やかな空気に熱気が加わる。各々が応戦体勢に入り今か今かと敵船が近くなるのを待つ。隊長達が腕を磨いてこいと弟妹に喝を入れ見送る。
戦いが終わるとそれぞれ戦利品を持ち帰った。宝石や食料中心に見せ合い笑い合っている枠の外に目を向けると物陰に彼を見つける。近づいて声をかけると彼は手元から顔を上げた。
「それは…ペンダント?」
「あぁ、さっきの奴らのとこから拾ってきた。…家族写真だ」
「…届けるなんてしないよね」
「しないさ。そんな酷なことは」
祈るように握り瞼をおろし数秒、彼は目を開けた。ペンダントは弧をえがいて海へと潜って行った。
5.狼まであと何秒?
隊長の書類整理を一日中手伝ってへとへとになった体をベッドに預けると途端に睡魔に襲われる。意識を手放すか否かの瀬戸際のところでノックもなしに勢いよく開かれた扉の音で意識が戻る。
「あ?……あー。また部屋間違えてんぞ」
「え、うそ、ごめん」
謝りつつも疲れで動く気にならなかった。隙間に腰掛けた彼は笑いながら私の髪を撫ぜた。気持ちよくて手を重ねる。すると形を変えぎゅっと握りしめられた。驚いて閉じていた瞼を開くと鼻に彼の唇が触れた。
それに更に驚いて固まっていると、笑いを堪えた後一瞬で崩れ声を出して笑われた。遅れて状況を理解すると全身が一気に沸騰して飛び起きて部屋を飛び出した。彼の笑い声は廊下にまで響き渡っていた。
手を伸ばせば届くことに私はなぜか、戸惑っていた
fin.
──────────────
あとがき
いつもの通り何となくで書き出していったら4つ目5つ目がお題と関係ないような感じになってしまった気がしますが書き上げたので満足です。
この話で意識したのは日常です。名前出す予定だったんですが…おかしいな??改めて彼はエースくんです。関係性は敢えてふわっとさせてみたつもりですのでお好きなように想像して貰えていたら良いなぁ。
エース夢書きたくて
お題サイト「確かに恋だった」様
(※2020/09末に閉鎖される為、リンクは外させて頂きました)
にお世話になりました。
太陽のような眩しい笑顔の彼は今日も兄貴たちにからかわれている。青い海を背景に彼を追いかけてしまうのはきっとあの笑顔のせいだ。
こちらに気づき手を振られ振り返すが彼の目はもう別の人へと移っていた。
2.眠るきみに秘密の愛を
食堂にて美味しい料理を堪能していると隣に彼が座った。空いてる席は沢山あった筈だが…きっと深い意味は無く座ったのだろう。
「なぁいつも同じの食ってるけど、この肉めっちゃうめーから食ってみねぇ??」
「ぁ、ぃ、うん」
まさか声を掛けられるとは思わなかった。皿の端に分けられた肉を口に運ぶとガシャン!!と隣から聞こえ視線を動かすと、目の前のご飯に顔を突っ込んで寝てる彼が目に入った。
「ふ、相変わらずね」
毎度の事だが驚くなと思いながら、可愛い彼のフワフワの髪の毛を撫ぜた。
3.無意識のゼロセンチ
太陽が顔を出す前の頃。私を含めた弟妹達が甲板の掃除をしているとこの時間は大体寝ている彼が珍しく顔を出した。
「おはよう。珍しいね?怖い夢でも見た?」
茶化すように話しかけると苦笑いで顔を下に背けて返事がきた。
「実は弟が死にかける夢を見てな。なんつー悪夢だよって話だ…」
ぽつぽつ絞り出すように話す彼が可哀想で私まで泣きそうに震えてしまう。彼の手を祈るように握る。驚いて力が入るが徐々に緩くなり彼は空いてる方の手で私を包み込んだ。
4.きみの心に触れさせて
敵襲の掛け声で賑やかな空気に熱気が加わる。各々が応戦体勢に入り今か今かと敵船が近くなるのを待つ。隊長達が腕を磨いてこいと弟妹に喝を入れ見送る。
戦いが終わるとそれぞれ戦利品を持ち帰った。宝石や食料中心に見せ合い笑い合っている枠の外に目を向けると物陰に彼を見つける。近づいて声をかけると彼は手元から顔を上げた。
「それは…ペンダント?」
「あぁ、さっきの奴らのとこから拾ってきた。…家族写真だ」
「…届けるなんてしないよね」
「しないさ。そんな酷なことは」
祈るように握り瞼をおろし数秒、彼は目を開けた。ペンダントは弧をえがいて海へと潜って行った。
5.狼まであと何秒?
隊長の書類整理を一日中手伝ってへとへとになった体をベッドに預けると途端に睡魔に襲われる。意識を手放すか否かの瀬戸際のところでノックもなしに勢いよく開かれた扉の音で意識が戻る。
「あ?……あー。また部屋間違えてんぞ」
「え、うそ、ごめん」
謝りつつも疲れで動く気にならなかった。隙間に腰掛けた彼は笑いながら私の髪を撫ぜた。気持ちよくて手を重ねる。すると形を変えぎゅっと握りしめられた。驚いて閉じていた瞼を開くと鼻に彼の唇が触れた。
それに更に驚いて固まっていると、笑いを堪えた後一瞬で崩れ声を出して笑われた。遅れて状況を理解すると全身が一気に沸騰して飛び起きて部屋を飛び出した。彼の笑い声は廊下にまで響き渡っていた。
手を伸ばせば届くことに私はなぜか、戸惑っていた
fin.
──────────────
あとがき
いつもの通り何となくで書き出していったら4つ目5つ目がお題と関係ないような感じになってしまった気がしますが書き上げたので満足です。
この話で意識したのは日常です。名前出す予定だったんですが…おかしいな??改めて彼はエースくんです。関係性は敢えてふわっとさせてみたつもりですのでお好きなように想像して貰えていたら良いなぁ。
エース夢書きたくて
お題サイト「確かに恋だった」様
(※2020/09末に閉鎖される為、リンクは外させて頂きました)
にお世話になりました。