復活
ピクニック日和のとても綺麗な澄んだ晴天。山の向こう側には霧雲があり立ち止まると気付くくらいゆったりとした速さで流れている。
そんな青空の下では、“非日常”がもはや“日常”である少年に当たり前に有り得ない事が起こっていた。
「オラ、モットジャンプシロ、ツナ!」
「ひぃっ!?何でロボット?!て言うか、これ以上高く飛べないよ!!」
「んな泣き言、言ってねぇで死ぬ気で飛べ」
「いつもの喋り方に戻った!?…って、ぎゃぁあああああああああああああああ!?それ、降ろしてぇっ!どうせ、死ぬ気弾じゃ無いんだろぉおおお?!!」
足元で銃を構えながらニヤニヤと笑う赤ん坊リボーンと青ざめて泣き叫ぶ少年沢田綱吉。今は二人は特訓をしている。
何発か銃声音が鳴る。飛んでくる弾を避ける…事はできないツナを見越して皮一枚当たらないくらいスレスレに発砲された。
本当は、今頃家でゴロゴロしてゲームでもしていたのに…と嘆くツナ。今朝のことを思い出す。
──…。
雀の鳴き声を窓越しに部屋でゆっくりと寝ていたら顔に足蹴りを喰らった。
「起きろ!ツナ!」
「ブッ!?」
顔を押さえ震えながら起き上がる。リボーンは机の上に綺麗な螺旋を描きながら着地した。
「~~ったぁ!!起こすなら普通に起こしてよ!」
「これくらい避けれなきゃボスには、成れねぇぞ」
「な、成らないよ!マフィアのボs「ん?何だ?」、アッ、すウーーー……」
カチャリ、と顳顬に突き付けられる銃に怯み反論は飲み込むしかなく涙するツナ。
「それで、いきなり起こして何を考えてるの、リボーン?」
「修業するぞ!」
「えぇ~~~!?休日くらい、ゆっくりさせてよ…」
「何甘えた事言ってやがるダメツナ。どうせゆっくりとかふざけた事ぬかして、ゲームとか菓子食ったりして勉強もせずにダラダラ過ごす事しか頭にないんだろ?」
「ゔっ…」
「お前の考えてる事なんか直ぐに分かるぞ。読心術を使う必要が無いくらいな…」
的確な指摘にぐうの音も出ず苦い顔になる。また、鋭い針のような言葉で追い討ちに合い精神的ダメージを負い落ち込むツナ。呆れて言葉が出ないリボーンは代わりに盛大に溜め息をつく。
「そんなダメツナに俺からの愛のプレゼントだぞ。有り難く受け取れ♡」
「そんな恐ろしい愛なんか、欲しくないよぉおおおお!!?」
…という、リボーンの愛によって着替えて連行された経緯があり現在に至る。
「よし。少し休憩にするぞ」
「ハァ…ハァ…ケホッ………つ、疲れた…………」
地面にベタリと崩れ落ち、上を向きながら呼吸を整える。
リボーンはそんなツナを気にする事はなく、ツナのバックを取り、ツナの所に戻るとバックを漁る。
「…………リボーン。そのもう一つの弁当をどうするつもり……?」
「ん?ツナに食べさせてやるんだぞ?俺、直々にな…」
そう言って、綺麗な投球フォームで弁当を持つリボーン。勿論、ツナは青ざめてリボーンを止める。
「いやいやいやっ!?それ、絶対顔が痛いだけだから!?持ち方変だからっ!?ちょ、何で箸構えてんの?投げなきゃいいんだろって顔しないで!怖いから!ねぇ!取り敢えず、そのまま、俺に渡してぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!?」
何とか無傷で弁当を手に入れ、やっとの事で一息つく。疲れた身体を回復するように、口に運ぶ度に元気を取り戻していく。
「つーかさ、ただジャンプしてるだけって、何の意味があるわけ?」
「バカツナ。危険回避のためだ。いつ何処で不意打ちを喰らうかわからねーだろ。笹川了平がいい例だ。死ぬ気弾が無くても脚力や瞬発力を鍛えればアイツみたいに避けれる。それに、高い所から落ちたらお前、まともに受け身出来ないだろ?だから、死なないためにも死ぬ気で高く飛べツナ…周りを良く見て、状況を確認しながら戦うんだ。」
ボスとして仲間を守る為にな…
最後の呟いた言葉を聞いて、ズシッと心に来る。
「(そうだ。獄寺君や山本やお兄さん…みんな、俺と一緒に戦ってくれた。俺が狙われて、助けてくれた。俺の所為でみんな傷付いて…俺、恩返しも何もしてない…。守らなきゃ…敵は、関係の無い人達まで手を出すんだ…俺が目当てって分かってるんだから、俺一人で何とかしなきゃ!!)」
ツナの手が止まったのを見ながら自分の分を次々と口に運ぶリボーン。
「(気合いが入ったが…、まだまだ、これじゃあダメだな。コイツは、自分一人でやろうとして仲間に少しも頼ろうとしない。まぁ、頼り過ぎもタブーだがな。身を滅ぼすぞ…はぁ、ディーノの奴より厄介だ)
ツナ、とっとと食え。修業の続きするぞ」
「ぇ?……あぁ、うん」
その後、ツナはリボーンと手合わせをして特訓に励んだ。
end.
───────
あとがき
何歳で書いたのか覚えてないですが、学生の時なのは確かです。この頃ガラケーかAndroidのスマホでSimejiもなにも入れてなくてまだ♡が使えなかった記憶があります。
折角なので過去に書いたものを残したいと思い、そのままコピペしたり修正したりしてリメイクしてみました。
リボーンという作品に懐かしさを感じつつ、やっぱり厨二感あるの好きだな〜と思いを馳せながら書き直してました。漫画買おう…。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
安定の薄い内容ですが楽しんで頂けていたら幸いです!
そんな青空の下では、“非日常”がもはや“日常”である少年に当たり前に有り得ない事が起こっていた。
「オラ、モットジャンプシロ、ツナ!」
「ひぃっ!?何でロボット?!て言うか、これ以上高く飛べないよ!!」
「んな泣き言、言ってねぇで死ぬ気で飛べ」
「いつもの喋り方に戻った!?…って、ぎゃぁあああああああああああああああ!?それ、降ろしてぇっ!どうせ、死ぬ気弾じゃ無いんだろぉおおお?!!」
足元で銃を構えながらニヤニヤと笑う赤ん坊リボーンと青ざめて泣き叫ぶ少年沢田綱吉。今は二人は特訓をしている。
何発か銃声音が鳴る。飛んでくる弾を避ける…事はできないツナを見越して皮一枚当たらないくらいスレスレに発砲された。
本当は、今頃家でゴロゴロしてゲームでもしていたのに…と嘆くツナ。今朝のことを思い出す。
──…。
雀の鳴き声を窓越しに部屋でゆっくりと寝ていたら顔に足蹴りを喰らった。
「起きろ!ツナ!」
「ブッ!?」
顔を押さえ震えながら起き上がる。リボーンは机の上に綺麗な螺旋を描きながら着地した。
「~~ったぁ!!起こすなら普通に起こしてよ!」
「これくらい避けれなきゃボスには、成れねぇぞ」
「な、成らないよ!マフィアのボs「ん?何だ?」、アッ、すウーーー……」
カチャリ、と顳顬に突き付けられる銃に怯み反論は飲み込むしかなく涙するツナ。
「それで、いきなり起こして何を考えてるの、リボーン?」
「修業するぞ!」
「えぇ~~~!?休日くらい、ゆっくりさせてよ…」
「何甘えた事言ってやがるダメツナ。どうせゆっくりとかふざけた事ぬかして、ゲームとか菓子食ったりして勉強もせずにダラダラ過ごす事しか頭にないんだろ?」
「ゔっ…」
「お前の考えてる事なんか直ぐに分かるぞ。読心術を使う必要が無いくらいな…」
的確な指摘にぐうの音も出ず苦い顔になる。また、鋭い針のような言葉で追い討ちに合い精神的ダメージを負い落ち込むツナ。呆れて言葉が出ないリボーンは代わりに盛大に溜め息をつく。
「そんなダメツナに俺からの愛のプレゼントだぞ。有り難く受け取れ♡」
「そんな恐ろしい愛なんか、欲しくないよぉおおおお!!?」
…という、リボーンの愛によって着替えて連行された経緯があり現在に至る。
「よし。少し休憩にするぞ」
「ハァ…ハァ…ケホッ………つ、疲れた…………」
地面にベタリと崩れ落ち、上を向きながら呼吸を整える。
リボーンはそんなツナを気にする事はなく、ツナのバックを取り、ツナの所に戻るとバックを漁る。
「…………リボーン。そのもう一つの弁当をどうするつもり……?」
「ん?ツナに食べさせてやるんだぞ?俺、直々にな…」
そう言って、綺麗な投球フォームで弁当を持つリボーン。勿論、ツナは青ざめてリボーンを止める。
「いやいやいやっ!?それ、絶対顔が痛いだけだから!?持ち方変だからっ!?ちょ、何で箸構えてんの?投げなきゃいいんだろって顔しないで!怖いから!ねぇ!取り敢えず、そのまま、俺に渡してぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!?」
何とか無傷で弁当を手に入れ、やっとの事で一息つく。疲れた身体を回復するように、口に運ぶ度に元気を取り戻していく。
「つーかさ、ただジャンプしてるだけって、何の意味があるわけ?」
「バカツナ。危険回避のためだ。いつ何処で不意打ちを喰らうかわからねーだろ。笹川了平がいい例だ。死ぬ気弾が無くても脚力や瞬発力を鍛えればアイツみたいに避けれる。それに、高い所から落ちたらお前、まともに受け身出来ないだろ?だから、死なないためにも死ぬ気で高く飛べツナ…周りを良く見て、状況を確認しながら戦うんだ。」
ボスとして仲間を守る為にな…
最後の呟いた言葉を聞いて、ズシッと心に来る。
「(そうだ。獄寺君や山本やお兄さん…みんな、俺と一緒に戦ってくれた。俺が狙われて、助けてくれた。俺の所為でみんな傷付いて…俺、恩返しも何もしてない…。守らなきゃ…敵は、関係の無い人達まで手を出すんだ…俺が目当てって分かってるんだから、俺一人で何とかしなきゃ!!)」
ツナの手が止まったのを見ながら自分の分を次々と口に運ぶリボーン。
「(気合いが入ったが…、まだまだ、これじゃあダメだな。コイツは、自分一人でやろうとして仲間に少しも頼ろうとしない。まぁ、頼り過ぎもタブーだがな。身を滅ぼすぞ…はぁ、ディーノの奴より厄介だ)
ツナ、とっとと食え。修業の続きするぞ」
「ぇ?……あぁ、うん」
その後、ツナはリボーンと手合わせをして特訓に励んだ。
end.
───────
あとがき
何歳で書いたのか覚えてないですが、学生の時なのは確かです。この頃ガラケーかAndroidのスマホでSimejiもなにも入れてなくてまだ♡が使えなかった記憶があります。
折角なので過去に書いたものを残したいと思い、そのままコピペしたり修正したりしてリメイクしてみました。
リボーンという作品に懐かしさを感じつつ、やっぱり厨二感あるの好きだな〜と思いを馳せながら書き直してました。漫画買おう…。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
安定の薄い内容ですが楽しんで頂けていたら幸いです!