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エロあるよ笑
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自分はここで死ぬのかもしれない――。
レトがドゥカレと出会ってから、そう思わない日はない。ドゥカレの寝所に呼び出され、促されるがままに横椅子に浅く腰掛けた。その隣に大君が座り、いつもの薄ら笑いでドゥカレにワインを勧めている。
それを無碍にもできず、彼はこの館の元々の主であった貴族が所蔵していたであろう、赤いワインを口に含んだ。
部屋を埋め尽くすかの如く、ところ狭しと並べられた調度品――美術館に飾られるような大作家が手がけた肖像画や、王室に関した記念品などを横目に見ながら、ドゥカレは少し馬鹿にしたように小さく笑って、言った。
「この下品な設えを作らせた人間にしては。悪くない趣味ですね」
「そう、ですね……」
レトの立場上、このような嗜好品を飲み食いする機会がないわけではなかったが、それでも貴族の個人的なコレクション――ボトル一本を開ける機会が何度もあったわけではない。
大君にレトの緊張が伝わっているのかいないのか、はっきりとした素振りは見せなかった。普段ぴったりと鎧戸のように閉じられている上着の前を、彼は少し広げていた。細面な外見と似合いの痩せた体格が見え隠れして、白いフランネルのシャツに負けじと彼の肌は青白い。
ドゥカレはグラスを卓に置くと、普段よりもやや早口な様子で怏々と語り出した。
「今日はとても面白い見世物を用意しました。貴方が気に入るかは分かりませんが……これを人に見せるのは初めてなのです。我々の友好の証しに、私のお気に入りを見せてあげましょう」
「はぁ……」
どんな悪趣味な見世物を見せつけてくるのだろう。レトが緊張で身体を強張らせていると、部屋と寝所を繋ぐ扉が開いた。
「…………」
中から出てきたのは一人の人間だった。裸足のまま絨毯が敷かれた床を歩き、二人から少し離れた場所で立ち止まる。
小柄な体躯に、古い貴族の着るような寝間着――ちょうどドゥカレが普段から着ているような装いに似たそれは、部屋着として着るには些か華美すぎるように見える。
「この人、は……」
「私の飼っている人間です」
「…………えっ」
ドゥカレはさも当然かのようにそう言ってのけた。
「ブラッドブルードの血族――その中でもこれは純血に限りなく近い。嘆かわしいことに、昨今は我々も他種族との混血が一般化して久しい。もう本当の意味で曇りのないブラッドブルードはほとんど存在しないのです。この貴重な一人を野放しにしておくのも辛抱できないので、私の手元に置いて保護しています」
「…………」
普段の言動から、ドゥカレがどれほど血統に固執しているかレトは理解していた。それでも目の前で立たされている少女に他の王庭から発せられる覇気や際だった存在感は感じられないように見える。
ブラッドブルードに見られる身体的な特徴は分かりやすく現れているが、言っては悪いがありふれたサルカズの子供と同じように見える。
探るようなレトの眼差しと少女の目線が交差した際、自分よりもはるかに小さな少女に対して、レトは萎縮した。彼女自身がそうさせているというよりは、少女の背後で手綱を握っているドゥカレが恐ろしかったのかもしれない。あるいは、値踏みするような目付きを咎められた気がした……。
「ナマエ」
「はい」
名前を呼ばれた少女は、そのままドゥカレのすぐ側まで歩み寄った。必然として、レトとの距離も縮まることになる。近くで見ると、少女の背丈は彼が思っていたよりも高く、夜着の裾から見える素足は女性らしい曲線を僅かに含んでいることが分かった。
ドゥカレに飼われているという言葉の意味に色がついたことで、レトは目の前の光景から目をそらしたくなった。
「おや。レト、少し震えてしまっていますよ」
「い、いえ。なんでもありません。気になさらないでください」
ドゥカレは満足そうに口角をつり上げながら、自身の目の前に立つ少女に語りかけた。
「お前も、私の友人に見せるのは初めてですね。彼はレトといって、ここでは偉い立場にいた軍人なのですよ」
レトにはドゥカレが今から何をしようとしているのか、全く予想ができなかった。お気に入りを見せてやる、と彼は言った。このナマエという人間を見せつけて、それだけで彼が満足するのだろうか。それとも、人間一人をペットのように扱えるのだということを見せつけて、脅しにでも利用するつもりなのか。
疑心暗鬼になりながら、レトは少女の髪や肩に触れるドゥカレを見ているしかできなかった。
「レト、私たちが親愛の証しに焼き印を入れるのは知っていますか? ああ、実際に見せれば理解も易しいかもしれない。ナマエ、脱ぎなさい」
「……」
「早く。脱がないとわからないでしょう?」
先ほどまで人形のように表情が固定されていた少女が、ここにきて初めて分かりやすく動揺したのがわかった。
「ッ――! え、ぇ……。あの、何を仰っているんですか。別に彼女が嫌なら強要するべきではない……と思うのですが……」
「レト、これは貴方が望むかどうかが争点ではありません。私の所有物が私の命令に背くというのが問題なのです。――ナマエ。分かったら、すぐに見せなさい」
怯えて目線を方々にやりながら卑屈な微笑を浮かべていたナマエだったが、ドゥカレの地を這うような声を聞き、観念したように胸元で結ばれたリボンに手をかけた。
ドゥカレの生々しい苛立ちを、レトは肌で感じる。常々このような場面には巻き込まれていたが、今回は普段のそれとは性質が違いすぎた。いつもの高圧的な言動のまま下品な命令をするのを見て、レトは――普段でも滅多にそうすることはないが――余計に口を出しにくくなった。
ナマエは助けを求めるようにレトの目を見たが、彼もまたこの老人の戯れに巻き込まれた被害者であるので、どうしようもできなかった。
「は、はい……。失礼、します……」
彼女が震える指で前を開けると、腹のあたりにこぶし大ほどの印が刻まれているのが見えた。白い肌とグロテスクな印のまがまがしいコントラストに、レトは目線を逸らしたくなったが、意に反して吸い寄せられるように、彼の両目は少女の腹に釘付けになった。
それ以上に、そこから目が離せなかった理由がもう一つある。ナマエは夜着の下には何も身につけていなかった。
生気のない白い肌が、研いだ刃のように薄明かりの下で光っていた。そこに人間としての生暖かさは存在しない。真っ直ぐ伸びた足の付け根に申し訳程度に生えた毛だけが、作り物めいた身体の中で唯一人間らしい色を持っていた。
「…………」
レトとドゥカレを交互に見やるナマエの顔に、苦痛が滲んでいたのは言うまでもない。レトの顔も同様に青ざめていた。ここにいて平気な顔をしているのはドゥカレ一人だけで、彼は上機嫌でナマエの腹に手をやりながら、刻んだ傷を指で丹念になぞった。
「この焼き印があればいつどこにいようとも相手の存在を確認できるのですよ。つける場所は背中でも首でも腕でも……どこでもよかったのですが、やはり脱いだ時に一番本人の目に見える場所がいいと思いましてね」
「そ、そう……ですか」
「はい。こうして女が羞恥心を覚える場所に私の手ずからいれてやると、反抗する気も削がれるので一石二鳥ですね」
何気ない慣用句にも自身の危機を匂わされているようで、レトは縮こまって隣の男に腰を低くした。
ナマエに触れるドゥカレの手つきは子供が子犬を撫でるようなそれに近い。犬の毛並みを整えてやるかのように、全裸の少女の素肌に触れている。愛撫とも点検とも呼べそうなふれ方に、これは何かしらの儀式なのかもしれないとレトは考えるようにした。
口を真横に結んだまま、ナマエは時折眉間に皺を寄せて、悩ましげな顔を見せた。
「歯も見せなさい――ほら、口を開けて」
ナマエは膝立ちになると、無遠慮に自身の口に割って入ってくる指を受け入れた。少女の赤々とした口内に、ドゥカレは二本指を差し入れ、舌や頬の内側を丹念になぞった。
「ん゛っ……」
「家畜の善し悪しは歯で決まると昔から言いますよね? ほら、虫歯なんて一つない健康な歯ですよ」
「……すごいですね」
小さな口の中にびっしりと生えた歯――その中でも犬歯に当たる部分が鋭く尖っているのを見て、レトはブラッドブルードと相対しているのだと再認識した。
開いた口の端からは唾液が溢れて窓を伝う雨のように流れた。指先でつまんで舌が引っ張り出されると、とうとうレトは耐えきれずに目線を逸らした。
「お前がだらしなく唾液を流すので、私の指がふやけてしまいそうですよ」
「え゛ッ……っ」
ドゥカレがくじの紐を引く子供のようにナマエの舌を引っ張るので、ナマエはまともに言葉らしい声を発することができなかった。ドゥカレはいつもの人を不安にさせるような笑みを崩さず、「汚れて困る」と言いながら楽しげに少女の口内に執心している。溢れた唾液で彼の手は油に塗れたように濡れていた。天井から吊り下げられた照明が、細くたおやかな彼の手を炙るように照らし続ける。
ナマエの顔は羞恥と寒さで赤く染まった。酸欠で苦しんでいるようにも見えた。
「いつもこうやって、きちんと歯の手入れをしているか見てやっているんですよ?」
「…………」
まるで自分の子供の面倒をみてやっている親かのような口ぶりである。その手つきは到底親子の微笑ましいそれとは異なっているが。患者の歯を見る歯医者のような生真面目さと、弱者を甚振る時の残虐さが同居している。
口蓋に侵入した指を咥え、必死に喉奥から溢れてきそうなものを堪えているとナマエの意識は半ば朦朧としてきた。朧げな世界しか捉えられない視界で、彼女は自分を見下ろす二人の視線すらも忘れそうになる。粘膜にあたる部分を執拗に擦られ、火傷しそうなほどの摩擦と共に腹の奥から煮えたぎるような快感を覚えた。
「ん゛ッ……ぁ、ご――っ♡」
「――はぁ。堪え性がないですね、コレは」
ドゥカレはナマエがソワソワと内股を擦り合わせていたのをめざとく見つけ、嘲り笑った。ぐ、と躾けの要領でドゥカレはナマエの喉奥に指を押し込んだ。それすらも口蓋が敏感になった少女にとっては苦しみと共に快感をもたらす手段になっている。
侮蔑の籠もった彼の言葉は当然ナマエの耳にも届き、ぼうっと蕩けていた頭に一瞬の冷静さをもたらすが今更改めることはできなかった。
「浅ましい。ですがこれも私がこう仕込んでしまいましたから……仕方がないですね」
ナマエの脇腹を掴んで持ち上げたかと思うと、ドゥカレは自分の膝上に彼女を座らせた。若干頭が回り始めたナマエはすぐに身体を強張らせるが、ドゥカレは全く意に介さず閉じていた脚を割って開かせる。
「ッ、ぁ――ぅ……」
「別に私はお前を愛撫した訳ではないのですが――濡れていますね。どうしてこうなってしまったのか、私には皆目見当もつきません。――ねぇ、レト?」
突然意見を求められ、モゾモゾと口を動かしながら、レトは言葉にならない声を上げた。今すぐ拳銃で頭を撃ち抜いてでもこの場から離れたいと彼は強く願っていたが、この老獪なサルカズを前にして本当にそれを実行出来るわけもなく、目の前の光景をなるべく目に入れないように努めて曖昧な表情を作るのみであった。
普段なら問いかけに答えることのない相手など許しはしないドゥカレであったが、今回はしどろもどろになりながら困惑するレトを眺めて楽しんでいる素振りすらあった。
ドゥカレの細長い指は、少女の唾液を伴って彼女の恥部に侵入していく。ナマエの蕩けた女陰からは、理性を失ったように愛液がしとどに流れてドゥカレの着物を塗らしていた。ドゥカレの馬鹿にしたような笑いが零れる。それに反応してナマエの身体が少し強張り、震えた。
「嗚呼、可哀想なくらいに何も生えていませんね。お前も年頃なのに、こんなに子供みたいで。濡れているのがよく見えますよ。見目は幼いのにすぐに塗らしていやらしい……」
膣口の割れ目が強請るように小さく震えた。縦に楚々として閉じていたそれが、ドゥカレの指をもって丁寧に開いていった。キスを求める唇のように半開きの入り口を、ドゥカレは無遠慮に割り開いていく。
処女雪に足を踏み入れるような背徳感と、自分が育てたのだという自負がこの老人が辛うじて残していた僅かな欲に火を灯す。
白い肌に相反するように赤い媚肉の奥に、茹だるような暑さの膣肉があった。湿ったそこは最初こそ侵入者を拒むように慎ましく指を押し返していたが、尿道の裏の辺りを乱雑に愛撫すると、観念したように口を開いた。
「はっ♡ あ゛ッ♡ あ゛ぁ゛ぁっ♡ そこっ……♡ しょこはぁ、っ……♡」
最初は遠慮して浅く腰掛けていたナマエも、今では主人に身を預けるように背中を預け、腰を突き出しながらみっともなく喘ぎ始めた。
「……全くもって慎ましさがない。ここを突かれたら誰にでも股を開くようになるのでしょうか」
「あ゛ッ――っ♡ あがっ、ちがっ……♡ 違います♡」
「お前は誰にでも尻尾を振るのではないですか? 私は憂いているのですよ。せっかくの血族が尻軽の淫売では沽券に関わりますから……」
ドゥカレの視線が横で気まずく俯いているレトの方へと向かう。誘われている――ということなのだろうか。レトは素早く首を横に振るが、ドゥカレは頑なな笑みを崩そうとはしなかった。自分の手元でタガが外れたように喘ぐ少女に、全く手加減を加えることなく、二本目の指も挿入していく。
ぐちゃりと卑猥な水音を立てながら、小さな穴はそれを受け入れていく。一本だけでもキツく満杯のように見えるが、それでも全てを呑み込み指の根元まですっかりと収まった。
「ッ、う゛っ、ぉ♡ ~っ……♡」
わざと音を派手に立てながら、少女の膣を慣らす為の愛撫が続く。どろどろになった膣内が慣れた愛撫を求めて必死にドゥカレの指を締め上げる。
「自分で尻が動いているのが分かりますか? まるで発情期の猫のようですよ。お前の無駄な肉が私の指を食いちぎろうとしている」
「ぉ゛、ッ、ぁぁっ……♡♡ ふ、ッ……♡♡♡」
「この齢で弛んでいるというのは問題外ですが、お前のようになんでも悦んで締め付けるというのも大概ですね、ナマエ」
ドゥカレが激しく手淫を行うと、少女の太ももが激しく痙攣した。大げさな演技なのではないかと疑いたくなるほど、ナマエは全身で前戯を受け入れている。
膣からはドロリ、と重い愛液がソファまで飛び散って卑猥な模様を描いていた。押したり引いたりが繰り返される度に、膣口から透明で粘着質な愛液がズルズルと溢れてドゥカレの手首までも汚していく。
口では嫌味ばかり吐き出す彼も、自慢の玩具が自分の意のままに感じる様は面白いと感じるようである。襞の中に一際粒感めいたザラつく箇所を発見すると、涙を流してよがる少女を気にも留めず無作為に刺激した。
「? ッ♡ え゛ッ……ぉ゛ぉ゛……♡♡ あ゛ンッ……♡ ぉ゛ッ、……!」
急所を刺激された勢いでぴしゃぴしゃ♡と勢いよく潮が飛び散る。床に広がった水たまりを見下ろし、ドゥカレは一度ため息をついた。しかし手マンの勢いはそのままに続け、その間ナマエは断続的に潮を吹かされてるはめになった。
「ぉぉ゛ッ……♡ あ、っは♡ んぃ゛……♡ いってます♡ もういってます♡ ッ♡ お゛ぉっ……♡♡♡」
「この年でお漏らしなんて恥ずかしいですね。ナマエ」
びゅっと勢いづいて潮を吹く度、ナマエは心の底から殺してほしいと願った。
指一本でも受け入れるだけで難儀していた頃が遙か昔に思えたが、それほど大昔のことでないのを思い出して、更にいたたまれない気持ちになった。それこそ未発達で男を受け入れるようにできていなかったナマエの膣を丁寧に解きほぐして多少無理矢理に犯しても主人に媚びを売り精子を乞うように躾けたのはドゥカレ本人である。第三者の前でも獣のように喘いで潮吹き絶頂するようにしたのは自分であるというのに、今更お漏らしなどと子供の粗相を注意するような言い回しでこちらを煽ってくるドゥカレが、自分を飼い殺しにしている男が憎くて仕方がなかった。それでもあくまで身体の方が従順に、強くドゥカレを求めてやまない。足先にピンと力が籠もり、イくたびに暴れようとする身体をドゥカレの細腕で押さえつけられる。
「この始末をどうやってつけるんですか? 自分で漏らした分は自分で掃除してくださいね。お前は小さな子供ではないのですから」
「イ゛ぐっ……♡ も゛っ、やだぁっ♡♡ おしっこの穴おかしくなる゛ッ……♡♡ ぉ、お゛……♡」
尿道が焼けるように熱い。出した先から痺れて押さえようとして腹に力を込めると、中に埋まった指に感覚が持って行かれて余計に気持ちよくなってしまう。
首まで真っ赤にしながら羞恥にもだえるナマエを見る度に、ドゥカレは自身の胸中が僅かながら感動に震えるのがわかった。三大欲求などとうに捨て去ったはずだが、これでもまだ自分は衰えていないのだ。自分よりも遙かに年下である子供のような少女を絶頂に導いていると、彼が元来強く抱いている支配欲が非情に満たされるのだ。性行為など愚かで野蛮な行為であると嫌悪していたが、最も効率よく目の前の雌を屈服させるにはこの手段を用いるのが一番なのだ。
「ひっ……」
照明の元に晒されたドゥカレの陰茎を見にして、レトは思わず押し殺した悲鳴を上げた。
「……はぁ、張り詰めて少々窮屈でしたが」
如何にも貴族然とした細面からは想像できないような、赤黒く屹立するそれは、愛液にまみれたナマエの割れ目に沿うように勃起していた。
「う゛……」
入り口と擦れてぐちゃりと粘着質な音が出る。
「はぁっ……そんなに及び腰ではいけませんよ」
逃げるように腰をずらしたナマエに対して、ドゥカレは後ろから抱きかかえるようにしてたしなめた。
「レトに見られるのは少し照れますね」
「…………」
言葉だけのポーズであることを、レトは目線を逸らしながら悟った。全くといっていいほどドゥカレは自身の恥部を晒すことに抵抗がない。寧ろ雄としての自分の価値を見せつけるが如く、ずるずると滑る割れ目に自身のそれをなすりつけていた。
「う゛っ♡ ッ♡ は、ぁっ――♡」
ぐちゅぐちゅと音を立てて、ドゥカレの逸物はナマエの恥部を刺激する。長く逞しいそれが少しでも擦れると浮き出た血管や陰茎自体の硬さ――そしてうっすらと生えた陰毛が恥部を刺激する気持ち良さで思わず腰が動いてしまう。
――「今すぐ生意気奴隷にぶち込んでわからせてください」「一生懸命ご奉仕します」「合法ぷに穴ガキまんこを好きなように使ってください」
卑猥な言葉で強請ってしまえば楽になるということを、ナマエは今までの経験で理解していた。これだけ興奮しているにもかかわらずドゥカレは自分から挿入してくれることはないのである。
自分から女を求めてガッツくのは情けない。あくまで自分は強く求められたので応じているだけなのだという体を、自分が友人だと思い込んでいる相手に見せつけて自慢したいだけなのである。
「ふーっ♡ ん゛……んぅ♡」
素股のように膣口と陰茎が触れあう度に、ちゅっとキスするように入り口が熱心に媚び始める。頭の中には早くこれを終わらせて解放されたい気持ちと、本能のうちに種付けを求める欲求とが合わさり、結果的に情けなく腰をヘコヘコさせながら雑魚雌の本能を丸出しで理性なくちんぽに媚びるしかなくなってしまったのだ。
「は……っ♡ はぁっ♡ あ♡♡ あっ♡♡」
「少し触っただけなのにこんなに吸い付いてきて、堪え性のない淫乱ですね……。挿入れたいですか? なら自分できちんとお願いできますよね?」
虚ろな目のまま下半身を擦りつけてくるナマエを見て、とうとうドゥカレは笑いが隠せなくなってきた。恥じらいを持たせつつ淫乱になるように仕込んだ結果が目に見えて、実験に成功した研究者のように喜悦が止まらなかった。普通の人間ならば決して届かない物を見せびらかすのは面白い。特上のワインを、コレクションを友人の目の前でちらつかせるというのもまた、生きている中で数少ない喜びである。
レトが顔を青ざめながら、必死で目を合わせないように、なるべく見ていないようにしていることには彼は気づかなかった。ここまで淫靡な遊びをすることは普通に生きていてあり得ないので、きっとなけなしの倫理観で理性と抗っているのだろうと、気分の高揚したドゥカレは好意的かつ自分にとって都合のいい解釈を採択した。
「――れ、て♡ 挿入れてください……♡ ん゛っ、んん゛……♡」
僅かに残った力で尻を浮かせたナマエの腰を、ドゥカレは無遠慮に掴んだ。
「手、自分で」
「は、ぃ……♡」
挿入しやすいように膣口を割って開くと、白く濁りきって重い愛液が、ドロリと零れた。ヒクヒクと震える女陰に亀頭を宛がうと、まず先端を埋める。
「あ゛~……ッ♡ はいっ……て……♡」
「まだですよ」
入り口に先端が入っただけで、ナマエは腹の辺りまで貫くような鈍痛じみた快楽を感じた。別の生き物に侵入されるような緊張と、これから始まる躾けと称したガチ交尾に期待を隠すことができず、幼い顔つきに似合わない発情しきった雌の顔を晒すほかなかった。
亀頭が入り込んだだけでまんこ全体が精子乞いの姿勢を取り始める。窮屈な膣内に押し入るように、ドゥカレは掴んだ腰を、不覚押さえつけた。
ぬぢゅ♡ ずるるるるるるぅ……♡
「あ゛ッ、~お゛、お゛ぉ゛ッ…………♡♡ イぐっ♡♡♡」
「……はぁ、これはいつにも増して窮屈ですね」
思わずドゥカレの吐いた息も荒くなる。内壁が這いずるように蠢き、陰茎から搾り取るように意気揚々と締め付ける。反り立った陰茎を全て収めるのは毎度苦労するのだが、今回も凶悪な陰茎の一部を残して一度手を止めた。
「ナマエ、ちゃんと最後まで頑張りなさい。お前の体格が幼いままなのは承知していますが、もっと緩めることはできるはずですよ」
「ん゛ッ、……♡ むりっ♡♡ 長いちんぽ……が、も、あ゛ッ…………、奥まではい゛っ、てる゛……♡♡」
ドゥカレの長身に見合ったサイズのそれを、少女じみた体型で受け入れるのに毎度ナマエは難儀していた。それでもオナホへの気遣いは無用とばかりに毎度ドゥカレは無茶振りを辞めようとしない。今回は第三者の前で恥を晒す訳にもいかず、普段よりも不機嫌さがにじみ出ているのが肌で分かった。
「ほらもっと、頑張って腰を落として」
「ぃ゛、ぉ゛~…………♡ ッ♡」
急かすようにパチン、と小ぶりな尻を叩かれるとそれだけで敏感になったまんこ全体を刺激されて軽くアクメしてしまう。
腰に力を込めて言われた通りにしようとするが、そう簡単に事が運ぶわけもなく、自分の気持ちいいところに押し当てるオナニーのような動きにしかならない。
催促のようにコツコツと子宮口を叩き、下から突き上げられるが、快楽に染まった頭ではそれすらもただの刺激として処理される。
「んっ……♡ っ、ぅ゛……♡♡ は、ぁ……♡」
自分の言いつけに背き、一人快楽に耽溺するナマエを見てドゥカレは苛立った。どれもこれも口先だけで、やる前から出来ないと決めつけて諦める。最近の若い人間はどれも甲斐性無しでやる気がない。そこがこの肉人形とレトの違うところだ。と、思い出したようにレトに熱い視線を向けた。
「そんなにできないなら、仕方ないので私が手伝って差し上げますよ」
「え゛ッ……、あ、ぁ、うわっ……♡ ん゛、ぉ、お゛お゛ッ…………♡ ――ッ、ん゛っ、ぃ――♡」
ガクン、とナマエの身体は糸が切れたように前のめりになった。その上半身をドゥカレの手が無慈悲に押さえつける。
「ほら、やればできるのですから最初からやりなさい。私が手伝ってやらないとできないことではないでしょう?」
肉棒はナマエの全身を串刺しにして、ようやく狭い膣内に収まっていた。子宮がドゥカレによって押し上げられ、内蔵ごと持ち上がって軽く吐き気すら感じる。全身がつり上げられた魚のようにビクビクと震えて、手足の一片すらも自分の意思で動かない。
「――ッ♡ ⁉ ……?♡」
呼吸もままならないナマエをよそに、ドゥカレは自分の本領発揮とばかりに少女の腰をぐ、ぐ、と押さえつけ、オナホールのように扱いだした。
奥へ奥へと無理矢理身体を暴く感覚は、彼にナマエの処女を暴いた日のことを思い出させる。あの時も無理だ無理だと騒ぐナマエの身体を組み敷いて、彼なりに丁寧に愛撫して解してやったのだが、それでも未発達な子供のような女陰に自身を通すのには骨が折れた。
その時分から射精を強請る腰つきとドロドロぐちゃぐちゃで絡みつくような襞の感触はあったが、それが洗練された今、玩具としては上等のそれが完成していた。
使い込んでも尚、やはり小柄であるが故にサイズが合わず、ギチギチと締め付けてくる感覚には背筋が凍るような悦楽を覚える。
少女の身体に無体を働くのはよくないと理解しているが、理解しているが故に未発達なまま、劣化しないようにと努めて新たな刺激を与えるのが癖になった。
「――はぁ、お前が子を宿す場所の入り口が浅ましく私の亀頭に吸い付いて離してくれませんね。どうしてこうも淫乱に育ったんでしょう。口付けを強請るのは下の口の方が上手いですねぇ」
どぷどぷと二人の結合部から白濁とした本気汁が溢れ出して止まらない。
コリコリと精を貪り求めるようにナマエの子宮口はドゥカレの逸物に口づけて吸い付きだした。若々しく、瑞々しいほどにプリプリした妊娠適齢期以前の成長期真っ只中のそれに、老人の男性器が絡みついて蹂躙する様は、見た目以上にグロテスクな印象を与える。
本来届くはずのない場所に無理矢理ハメられ押し上げられて、抵抗虚しくナマエの口からはまともな言葉らしい言葉が出てくることはない。
「お゛、お゛ッ……♡ お゛っ♡ お゛ッ♡ ぉぉ゛おお゛っ♡♡」
ずちゅ♡ばちゅん♡ごちゅん♡♡
猛烈に押しつけられるのと同時に、華奢な腰が跳ねて結合部から潮の残りがとめどなく溢れて止まらない。出ないようにしようと身体に力が入ると、やはり先ほどと同じように膣内にある怒濤の大きさを感じ取ってしまい、きゅんきゅんと子宮が疼いてしまう。
「――はぁ。そろそろ、出してしまいましょうか」
精を吐き出せとばかりに締め付けも苛烈になっていく膣に対し、ドゥカレ自身もそろそろ一発吐き出しておいた方がいいと判断を下した。
腰を一度持ち上げて、長いちんぽを抜ける限界まで引き抜いた。
ずりゅりゅりゅ♡ ずるんっ♡
「――ぇ♡ あ、あ゛ッお゛――――♡♡♡」
――かと思うと怒りをぶつけるかのような凄まじい勢いで、奥まで一気に貫いた。
「あ゛っ、あ゛ッ……♡ いぐいぐイぐっ……♡ お゛ッ、おぉ゛ッ~……♡ ッ――――♡ イ………………ッ♡♡♡」
すでに生殖としての機能を廃して久しいが、やはり人間として溜まった物をコキ捨てる快感は何にも代えがたい。
収縮に合わせてゼリーのようにドロドロとした粘着精子が吐き出されていく。ただでさえ小さな穴に無理矢理突っ込んでいるので、収まりきらなかった精子が結合口の僅かな隙間からドロドロとあふれ出た。
「こら、ちゃんと子宮で呑まないと駄目でしょう」
「……あ、ぅ゛――ッ…………♡」
ドゥカレは押し出された自身の精子を見下ろして、不機嫌そうに呟いた。自分が恵んでやった物を取りこぼすなど、無礼な振る舞いだとでも言いたげな様子である。
腹の中に重くて熱い精子が広がって侵されていく感覚に耐えるように、ナマエは硬く目を瞑る。叱咤されていることだけは理解していたが、自分勝手な交尾に付き合わされたせいで頭がまともに働かない。
息も絶え絶えに背中を預けていると、疲労と倦怠感が一気に襲ってきた。
「…………」
「――ナマエ? ナマエ? …………この程度で根を上げるなんて、貧弱な生き物ですねぇ。お前は……」
ぺし、と頬を軽く叩いても起きる気配はない。完全に気絶している。ドゥカレは小さくため息をつくと、当然のことをするようにナマエの首を軽く締めた。
「う゛っ…………」
苦しげなうめき声は出たが、それでも起きることはない。いつもならこれで目を白黒させて飛び起きるので、本当に体力を使い果たしてしまったのだろう――と彼は思った。
これでは突っ込んでも面白くはない。ただの精処理のために気絶した女を犯しても、欲深く下賎な輩だと「友人」に誤解されてしまう。
「レト……」
彼はふと思い出したように、レトの方を見た。普段から憂いを湛えるように伏せられた瞼の下に、興奮して輝く瞳があった。
――まさか次に自分が使ってみろなどと勧められないだろうか。
レトの背筋はかつてないほど冷えきっている。
「普段からこのように無理をさせている訳ではないのですよ」
――本当ですよ。
少し俯きながら、ドゥカレはレトから目線を逸らした。問題を間違えた生徒が恥じらうような仕草に、レトはただ曖昧に頷く他なかった。
レトがドゥカレと出会ってから、そう思わない日はない。ドゥカレの寝所に呼び出され、促されるがままに横椅子に浅く腰掛けた。その隣に大君が座り、いつもの薄ら笑いでドゥカレにワインを勧めている。
それを無碍にもできず、彼はこの館の元々の主であった貴族が所蔵していたであろう、赤いワインを口に含んだ。
部屋を埋め尽くすかの如く、ところ狭しと並べられた調度品――美術館に飾られるような大作家が手がけた肖像画や、王室に関した記念品などを横目に見ながら、ドゥカレは少し馬鹿にしたように小さく笑って、言った。
「この下品な設えを作らせた人間にしては。悪くない趣味ですね」
「そう、ですね……」
レトの立場上、このような嗜好品を飲み食いする機会がないわけではなかったが、それでも貴族の個人的なコレクション――ボトル一本を開ける機会が何度もあったわけではない。
大君にレトの緊張が伝わっているのかいないのか、はっきりとした素振りは見せなかった。普段ぴったりと鎧戸のように閉じられている上着の前を、彼は少し広げていた。細面な外見と似合いの痩せた体格が見え隠れして、白いフランネルのシャツに負けじと彼の肌は青白い。
ドゥカレはグラスを卓に置くと、普段よりもやや早口な様子で怏々と語り出した。
「今日はとても面白い見世物を用意しました。貴方が気に入るかは分かりませんが……これを人に見せるのは初めてなのです。我々の友好の証しに、私のお気に入りを見せてあげましょう」
「はぁ……」
どんな悪趣味な見世物を見せつけてくるのだろう。レトが緊張で身体を強張らせていると、部屋と寝所を繋ぐ扉が開いた。
「…………」
中から出てきたのは一人の人間だった。裸足のまま絨毯が敷かれた床を歩き、二人から少し離れた場所で立ち止まる。
小柄な体躯に、古い貴族の着るような寝間着――ちょうどドゥカレが普段から着ているような装いに似たそれは、部屋着として着るには些か華美すぎるように見える。
「この人、は……」
「私の飼っている人間です」
「…………えっ」
ドゥカレはさも当然かのようにそう言ってのけた。
「ブラッドブルードの血族――その中でもこれは純血に限りなく近い。嘆かわしいことに、昨今は我々も他種族との混血が一般化して久しい。もう本当の意味で曇りのないブラッドブルードはほとんど存在しないのです。この貴重な一人を野放しにしておくのも辛抱できないので、私の手元に置いて保護しています」
「…………」
普段の言動から、ドゥカレがどれほど血統に固執しているかレトは理解していた。それでも目の前で立たされている少女に他の王庭から発せられる覇気や際だった存在感は感じられないように見える。
ブラッドブルードに見られる身体的な特徴は分かりやすく現れているが、言っては悪いがありふれたサルカズの子供と同じように見える。
探るようなレトの眼差しと少女の目線が交差した際、自分よりもはるかに小さな少女に対して、レトは萎縮した。彼女自身がそうさせているというよりは、少女の背後で手綱を握っているドゥカレが恐ろしかったのかもしれない。あるいは、値踏みするような目付きを咎められた気がした……。
「ナマエ」
「はい」
名前を呼ばれた少女は、そのままドゥカレのすぐ側まで歩み寄った。必然として、レトとの距離も縮まることになる。近くで見ると、少女の背丈は彼が思っていたよりも高く、夜着の裾から見える素足は女性らしい曲線を僅かに含んでいることが分かった。
ドゥカレに飼われているという言葉の意味に色がついたことで、レトは目の前の光景から目をそらしたくなった。
「おや。レト、少し震えてしまっていますよ」
「い、いえ。なんでもありません。気になさらないでください」
ドゥカレは満足そうに口角をつり上げながら、自身の目の前に立つ少女に語りかけた。
「お前も、私の友人に見せるのは初めてですね。彼はレトといって、ここでは偉い立場にいた軍人なのですよ」
レトにはドゥカレが今から何をしようとしているのか、全く予想ができなかった。お気に入りを見せてやる、と彼は言った。このナマエという人間を見せつけて、それだけで彼が満足するのだろうか。それとも、人間一人をペットのように扱えるのだということを見せつけて、脅しにでも利用するつもりなのか。
疑心暗鬼になりながら、レトは少女の髪や肩に触れるドゥカレを見ているしかできなかった。
「レト、私たちが親愛の証しに焼き印を入れるのは知っていますか? ああ、実際に見せれば理解も易しいかもしれない。ナマエ、脱ぎなさい」
「……」
「早く。脱がないとわからないでしょう?」
先ほどまで人形のように表情が固定されていた少女が、ここにきて初めて分かりやすく動揺したのがわかった。
「ッ――! え、ぇ……。あの、何を仰っているんですか。別に彼女が嫌なら強要するべきではない……と思うのですが……」
「レト、これは貴方が望むかどうかが争点ではありません。私の所有物が私の命令に背くというのが問題なのです。――ナマエ。分かったら、すぐに見せなさい」
怯えて目線を方々にやりながら卑屈な微笑を浮かべていたナマエだったが、ドゥカレの地を這うような声を聞き、観念したように胸元で結ばれたリボンに手をかけた。
ドゥカレの生々しい苛立ちを、レトは肌で感じる。常々このような場面には巻き込まれていたが、今回は普段のそれとは性質が違いすぎた。いつもの高圧的な言動のまま下品な命令をするのを見て、レトは――普段でも滅多にそうすることはないが――余計に口を出しにくくなった。
ナマエは助けを求めるようにレトの目を見たが、彼もまたこの老人の戯れに巻き込まれた被害者であるので、どうしようもできなかった。
「は、はい……。失礼、します……」
彼女が震える指で前を開けると、腹のあたりにこぶし大ほどの印が刻まれているのが見えた。白い肌とグロテスクな印のまがまがしいコントラストに、レトは目線を逸らしたくなったが、意に反して吸い寄せられるように、彼の両目は少女の腹に釘付けになった。
それ以上に、そこから目が離せなかった理由がもう一つある。ナマエは夜着の下には何も身につけていなかった。
生気のない白い肌が、研いだ刃のように薄明かりの下で光っていた。そこに人間としての生暖かさは存在しない。真っ直ぐ伸びた足の付け根に申し訳程度に生えた毛だけが、作り物めいた身体の中で唯一人間らしい色を持っていた。
「…………」
レトとドゥカレを交互に見やるナマエの顔に、苦痛が滲んでいたのは言うまでもない。レトの顔も同様に青ざめていた。ここにいて平気な顔をしているのはドゥカレ一人だけで、彼は上機嫌でナマエの腹に手をやりながら、刻んだ傷を指で丹念になぞった。
「この焼き印があればいつどこにいようとも相手の存在を確認できるのですよ。つける場所は背中でも首でも腕でも……どこでもよかったのですが、やはり脱いだ時に一番本人の目に見える場所がいいと思いましてね」
「そ、そう……ですか」
「はい。こうして女が羞恥心を覚える場所に私の手ずからいれてやると、反抗する気も削がれるので一石二鳥ですね」
何気ない慣用句にも自身の危機を匂わされているようで、レトは縮こまって隣の男に腰を低くした。
ナマエに触れるドゥカレの手つきは子供が子犬を撫でるようなそれに近い。犬の毛並みを整えてやるかのように、全裸の少女の素肌に触れている。愛撫とも点検とも呼べそうなふれ方に、これは何かしらの儀式なのかもしれないとレトは考えるようにした。
口を真横に結んだまま、ナマエは時折眉間に皺を寄せて、悩ましげな顔を見せた。
「歯も見せなさい――ほら、口を開けて」
ナマエは膝立ちになると、無遠慮に自身の口に割って入ってくる指を受け入れた。少女の赤々とした口内に、ドゥカレは二本指を差し入れ、舌や頬の内側を丹念になぞった。
「ん゛っ……」
「家畜の善し悪しは歯で決まると昔から言いますよね? ほら、虫歯なんて一つない健康な歯ですよ」
「……すごいですね」
小さな口の中にびっしりと生えた歯――その中でも犬歯に当たる部分が鋭く尖っているのを見て、レトはブラッドブルードと相対しているのだと再認識した。
開いた口の端からは唾液が溢れて窓を伝う雨のように流れた。指先でつまんで舌が引っ張り出されると、とうとうレトは耐えきれずに目線を逸らした。
「お前がだらしなく唾液を流すので、私の指がふやけてしまいそうですよ」
「え゛ッ……っ」
ドゥカレがくじの紐を引く子供のようにナマエの舌を引っ張るので、ナマエはまともに言葉らしい声を発することができなかった。ドゥカレはいつもの人を不安にさせるような笑みを崩さず、「汚れて困る」と言いながら楽しげに少女の口内に執心している。溢れた唾液で彼の手は油に塗れたように濡れていた。天井から吊り下げられた照明が、細くたおやかな彼の手を炙るように照らし続ける。
ナマエの顔は羞恥と寒さで赤く染まった。酸欠で苦しんでいるようにも見えた。
「いつもこうやって、きちんと歯の手入れをしているか見てやっているんですよ?」
「…………」
まるで自分の子供の面倒をみてやっている親かのような口ぶりである。その手つきは到底親子の微笑ましいそれとは異なっているが。患者の歯を見る歯医者のような生真面目さと、弱者を甚振る時の残虐さが同居している。
口蓋に侵入した指を咥え、必死に喉奥から溢れてきそうなものを堪えているとナマエの意識は半ば朦朧としてきた。朧げな世界しか捉えられない視界で、彼女は自分を見下ろす二人の視線すらも忘れそうになる。粘膜にあたる部分を執拗に擦られ、火傷しそうなほどの摩擦と共に腹の奥から煮えたぎるような快感を覚えた。
「ん゛ッ……ぁ、ご――っ♡」
「――はぁ。堪え性がないですね、コレは」
ドゥカレはナマエがソワソワと内股を擦り合わせていたのをめざとく見つけ、嘲り笑った。ぐ、と躾けの要領でドゥカレはナマエの喉奥に指を押し込んだ。それすらも口蓋が敏感になった少女にとっては苦しみと共に快感をもたらす手段になっている。
侮蔑の籠もった彼の言葉は当然ナマエの耳にも届き、ぼうっと蕩けていた頭に一瞬の冷静さをもたらすが今更改めることはできなかった。
「浅ましい。ですがこれも私がこう仕込んでしまいましたから……仕方がないですね」
ナマエの脇腹を掴んで持ち上げたかと思うと、ドゥカレは自分の膝上に彼女を座らせた。若干頭が回り始めたナマエはすぐに身体を強張らせるが、ドゥカレは全く意に介さず閉じていた脚を割って開かせる。
「ッ、ぁ――ぅ……」
「別に私はお前を愛撫した訳ではないのですが――濡れていますね。どうしてこうなってしまったのか、私には皆目見当もつきません。――ねぇ、レト?」
突然意見を求められ、モゾモゾと口を動かしながら、レトは言葉にならない声を上げた。今すぐ拳銃で頭を撃ち抜いてでもこの場から離れたいと彼は強く願っていたが、この老獪なサルカズを前にして本当にそれを実行出来るわけもなく、目の前の光景をなるべく目に入れないように努めて曖昧な表情を作るのみであった。
普段なら問いかけに答えることのない相手など許しはしないドゥカレであったが、今回はしどろもどろになりながら困惑するレトを眺めて楽しんでいる素振りすらあった。
ドゥカレの細長い指は、少女の唾液を伴って彼女の恥部に侵入していく。ナマエの蕩けた女陰からは、理性を失ったように愛液がしとどに流れてドゥカレの着物を塗らしていた。ドゥカレの馬鹿にしたような笑いが零れる。それに反応してナマエの身体が少し強張り、震えた。
「嗚呼、可哀想なくらいに何も生えていませんね。お前も年頃なのに、こんなに子供みたいで。濡れているのがよく見えますよ。見目は幼いのにすぐに塗らしていやらしい……」
膣口の割れ目が強請るように小さく震えた。縦に楚々として閉じていたそれが、ドゥカレの指をもって丁寧に開いていった。キスを求める唇のように半開きの入り口を、ドゥカレは無遠慮に割り開いていく。
処女雪に足を踏み入れるような背徳感と、自分が育てたのだという自負がこの老人が辛うじて残していた僅かな欲に火を灯す。
白い肌に相反するように赤い媚肉の奥に、茹だるような暑さの膣肉があった。湿ったそこは最初こそ侵入者を拒むように慎ましく指を押し返していたが、尿道の裏の辺りを乱雑に愛撫すると、観念したように口を開いた。
「はっ♡ あ゛ッ♡ あ゛ぁ゛ぁっ♡ そこっ……♡ しょこはぁ、っ……♡」
最初は遠慮して浅く腰掛けていたナマエも、今では主人に身を預けるように背中を預け、腰を突き出しながらみっともなく喘ぎ始めた。
「……全くもって慎ましさがない。ここを突かれたら誰にでも股を開くようになるのでしょうか」
「あ゛ッ――っ♡ あがっ、ちがっ……♡ 違います♡」
「お前は誰にでも尻尾を振るのではないですか? 私は憂いているのですよ。せっかくの血族が尻軽の淫売では沽券に関わりますから……」
ドゥカレの視線が横で気まずく俯いているレトの方へと向かう。誘われている――ということなのだろうか。レトは素早く首を横に振るが、ドゥカレは頑なな笑みを崩そうとはしなかった。自分の手元でタガが外れたように喘ぐ少女に、全く手加減を加えることなく、二本目の指も挿入していく。
ぐちゃりと卑猥な水音を立てながら、小さな穴はそれを受け入れていく。一本だけでもキツく満杯のように見えるが、それでも全てを呑み込み指の根元まですっかりと収まった。
「ッ、う゛っ、ぉ♡ ~っ……♡」
わざと音を派手に立てながら、少女の膣を慣らす為の愛撫が続く。どろどろになった膣内が慣れた愛撫を求めて必死にドゥカレの指を締め上げる。
「自分で尻が動いているのが分かりますか? まるで発情期の猫のようですよ。お前の無駄な肉が私の指を食いちぎろうとしている」
「ぉ゛、ッ、ぁぁっ……♡♡ ふ、ッ……♡♡♡」
「この齢で弛んでいるというのは問題外ですが、お前のようになんでも悦んで締め付けるというのも大概ですね、ナマエ」
ドゥカレが激しく手淫を行うと、少女の太ももが激しく痙攣した。大げさな演技なのではないかと疑いたくなるほど、ナマエは全身で前戯を受け入れている。
膣からはドロリ、と重い愛液がソファまで飛び散って卑猥な模様を描いていた。押したり引いたりが繰り返される度に、膣口から透明で粘着質な愛液がズルズルと溢れてドゥカレの手首までも汚していく。
口では嫌味ばかり吐き出す彼も、自慢の玩具が自分の意のままに感じる様は面白いと感じるようである。襞の中に一際粒感めいたザラつく箇所を発見すると、涙を流してよがる少女を気にも留めず無作為に刺激した。
「? ッ♡ え゛ッ……ぉ゛ぉ゛……♡♡ あ゛ンッ……♡ ぉ゛ッ、……!」
急所を刺激された勢いでぴしゃぴしゃ♡と勢いよく潮が飛び散る。床に広がった水たまりを見下ろし、ドゥカレは一度ため息をついた。しかし手マンの勢いはそのままに続け、その間ナマエは断続的に潮を吹かされてるはめになった。
「ぉぉ゛ッ……♡ あ、っは♡ んぃ゛……♡ いってます♡ もういってます♡ ッ♡ お゛ぉっ……♡♡♡」
「この年でお漏らしなんて恥ずかしいですね。ナマエ」
びゅっと勢いづいて潮を吹く度、ナマエは心の底から殺してほしいと願った。
指一本でも受け入れるだけで難儀していた頃が遙か昔に思えたが、それほど大昔のことでないのを思い出して、更にいたたまれない気持ちになった。それこそ未発達で男を受け入れるようにできていなかったナマエの膣を丁寧に解きほぐして多少無理矢理に犯しても主人に媚びを売り精子を乞うように躾けたのはドゥカレ本人である。第三者の前でも獣のように喘いで潮吹き絶頂するようにしたのは自分であるというのに、今更お漏らしなどと子供の粗相を注意するような言い回しでこちらを煽ってくるドゥカレが、自分を飼い殺しにしている男が憎くて仕方がなかった。それでもあくまで身体の方が従順に、強くドゥカレを求めてやまない。足先にピンと力が籠もり、イくたびに暴れようとする身体をドゥカレの細腕で押さえつけられる。
「この始末をどうやってつけるんですか? 自分で漏らした分は自分で掃除してくださいね。お前は小さな子供ではないのですから」
「イ゛ぐっ……♡ も゛っ、やだぁっ♡♡ おしっこの穴おかしくなる゛ッ……♡♡ ぉ、お゛……♡」
尿道が焼けるように熱い。出した先から痺れて押さえようとして腹に力を込めると、中に埋まった指に感覚が持って行かれて余計に気持ちよくなってしまう。
首まで真っ赤にしながら羞恥にもだえるナマエを見る度に、ドゥカレは自身の胸中が僅かながら感動に震えるのがわかった。三大欲求などとうに捨て去ったはずだが、これでもまだ自分は衰えていないのだ。自分よりも遙かに年下である子供のような少女を絶頂に導いていると、彼が元来強く抱いている支配欲が非情に満たされるのだ。性行為など愚かで野蛮な行為であると嫌悪していたが、最も効率よく目の前の雌を屈服させるにはこの手段を用いるのが一番なのだ。
「ひっ……」
照明の元に晒されたドゥカレの陰茎を見にして、レトは思わず押し殺した悲鳴を上げた。
「……はぁ、張り詰めて少々窮屈でしたが」
如何にも貴族然とした細面からは想像できないような、赤黒く屹立するそれは、愛液にまみれたナマエの割れ目に沿うように勃起していた。
「う゛……」
入り口と擦れてぐちゃりと粘着質な音が出る。
「はぁっ……そんなに及び腰ではいけませんよ」
逃げるように腰をずらしたナマエに対して、ドゥカレは後ろから抱きかかえるようにしてたしなめた。
「レトに見られるのは少し照れますね」
「…………」
言葉だけのポーズであることを、レトは目線を逸らしながら悟った。全くといっていいほどドゥカレは自身の恥部を晒すことに抵抗がない。寧ろ雄としての自分の価値を見せつけるが如く、ずるずると滑る割れ目に自身のそれをなすりつけていた。
「う゛っ♡ ッ♡ は、ぁっ――♡」
ぐちゅぐちゅと音を立てて、ドゥカレの逸物はナマエの恥部を刺激する。長く逞しいそれが少しでも擦れると浮き出た血管や陰茎自体の硬さ――そしてうっすらと生えた陰毛が恥部を刺激する気持ち良さで思わず腰が動いてしまう。
――「今すぐ生意気奴隷にぶち込んでわからせてください」「一生懸命ご奉仕します」「合法ぷに穴ガキまんこを好きなように使ってください」
卑猥な言葉で強請ってしまえば楽になるということを、ナマエは今までの経験で理解していた。これだけ興奮しているにもかかわらずドゥカレは自分から挿入してくれることはないのである。
自分から女を求めてガッツくのは情けない。あくまで自分は強く求められたので応じているだけなのだという体を、自分が友人だと思い込んでいる相手に見せつけて自慢したいだけなのである。
「ふーっ♡ ん゛……んぅ♡」
素股のように膣口と陰茎が触れあう度に、ちゅっとキスするように入り口が熱心に媚び始める。頭の中には早くこれを終わらせて解放されたい気持ちと、本能のうちに種付けを求める欲求とが合わさり、結果的に情けなく腰をヘコヘコさせながら雑魚雌の本能を丸出しで理性なくちんぽに媚びるしかなくなってしまったのだ。
「は……っ♡ はぁっ♡ あ♡♡ あっ♡♡」
「少し触っただけなのにこんなに吸い付いてきて、堪え性のない淫乱ですね……。挿入れたいですか? なら自分できちんとお願いできますよね?」
虚ろな目のまま下半身を擦りつけてくるナマエを見て、とうとうドゥカレは笑いが隠せなくなってきた。恥じらいを持たせつつ淫乱になるように仕込んだ結果が目に見えて、実験に成功した研究者のように喜悦が止まらなかった。普通の人間ならば決して届かない物を見せびらかすのは面白い。特上のワインを、コレクションを友人の目の前でちらつかせるというのもまた、生きている中で数少ない喜びである。
レトが顔を青ざめながら、必死で目を合わせないように、なるべく見ていないようにしていることには彼は気づかなかった。ここまで淫靡な遊びをすることは普通に生きていてあり得ないので、きっとなけなしの倫理観で理性と抗っているのだろうと、気分の高揚したドゥカレは好意的かつ自分にとって都合のいい解釈を採択した。
「――れ、て♡ 挿入れてください……♡ ん゛っ、んん゛……♡」
僅かに残った力で尻を浮かせたナマエの腰を、ドゥカレは無遠慮に掴んだ。
「手、自分で」
「は、ぃ……♡」
挿入しやすいように膣口を割って開くと、白く濁りきって重い愛液が、ドロリと零れた。ヒクヒクと震える女陰に亀頭を宛がうと、まず先端を埋める。
「あ゛~……ッ♡ はいっ……て……♡」
「まだですよ」
入り口に先端が入っただけで、ナマエは腹の辺りまで貫くような鈍痛じみた快楽を感じた。別の生き物に侵入されるような緊張と、これから始まる躾けと称したガチ交尾に期待を隠すことができず、幼い顔つきに似合わない発情しきった雌の顔を晒すほかなかった。
亀頭が入り込んだだけでまんこ全体が精子乞いの姿勢を取り始める。窮屈な膣内に押し入るように、ドゥカレは掴んだ腰を、不覚押さえつけた。
ぬぢゅ♡ ずるるるるるるぅ……♡
「あ゛ッ、~お゛、お゛ぉ゛ッ…………♡♡ イぐっ♡♡♡」
「……はぁ、これはいつにも増して窮屈ですね」
思わずドゥカレの吐いた息も荒くなる。内壁が這いずるように蠢き、陰茎から搾り取るように意気揚々と締め付ける。反り立った陰茎を全て収めるのは毎度苦労するのだが、今回も凶悪な陰茎の一部を残して一度手を止めた。
「ナマエ、ちゃんと最後まで頑張りなさい。お前の体格が幼いままなのは承知していますが、もっと緩めることはできるはずですよ」
「ん゛ッ、……♡ むりっ♡♡ 長いちんぽ……が、も、あ゛ッ…………、奥まではい゛っ、てる゛……♡♡」
ドゥカレの長身に見合ったサイズのそれを、少女じみた体型で受け入れるのに毎度ナマエは難儀していた。それでもオナホへの気遣いは無用とばかりに毎度ドゥカレは無茶振りを辞めようとしない。今回は第三者の前で恥を晒す訳にもいかず、普段よりも不機嫌さがにじみ出ているのが肌で分かった。
「ほらもっと、頑張って腰を落として」
「ぃ゛、ぉ゛~…………♡ ッ♡」
急かすようにパチン、と小ぶりな尻を叩かれるとそれだけで敏感になったまんこ全体を刺激されて軽くアクメしてしまう。
腰に力を込めて言われた通りにしようとするが、そう簡単に事が運ぶわけもなく、自分の気持ちいいところに押し当てるオナニーのような動きにしかならない。
催促のようにコツコツと子宮口を叩き、下から突き上げられるが、快楽に染まった頭ではそれすらもただの刺激として処理される。
「んっ……♡ っ、ぅ゛……♡♡ は、ぁ……♡」
自分の言いつけに背き、一人快楽に耽溺するナマエを見てドゥカレは苛立った。どれもこれも口先だけで、やる前から出来ないと決めつけて諦める。最近の若い人間はどれも甲斐性無しでやる気がない。そこがこの肉人形とレトの違うところだ。と、思い出したようにレトに熱い視線を向けた。
「そんなにできないなら、仕方ないので私が手伝って差し上げますよ」
「え゛ッ……、あ、ぁ、うわっ……♡ ん゛、ぉ、お゛お゛ッ…………♡ ――ッ、ん゛っ、ぃ――♡」
ガクン、とナマエの身体は糸が切れたように前のめりになった。その上半身をドゥカレの手が無慈悲に押さえつける。
「ほら、やればできるのですから最初からやりなさい。私が手伝ってやらないとできないことではないでしょう?」
肉棒はナマエの全身を串刺しにして、ようやく狭い膣内に収まっていた。子宮がドゥカレによって押し上げられ、内蔵ごと持ち上がって軽く吐き気すら感じる。全身がつり上げられた魚のようにビクビクと震えて、手足の一片すらも自分の意思で動かない。
「――ッ♡ ⁉ ……?♡」
呼吸もままならないナマエをよそに、ドゥカレは自分の本領発揮とばかりに少女の腰をぐ、ぐ、と押さえつけ、オナホールのように扱いだした。
奥へ奥へと無理矢理身体を暴く感覚は、彼にナマエの処女を暴いた日のことを思い出させる。あの時も無理だ無理だと騒ぐナマエの身体を組み敷いて、彼なりに丁寧に愛撫して解してやったのだが、それでも未発達な子供のような女陰に自身を通すのには骨が折れた。
その時分から射精を強請る腰つきとドロドロぐちゃぐちゃで絡みつくような襞の感触はあったが、それが洗練された今、玩具としては上等のそれが完成していた。
使い込んでも尚、やはり小柄であるが故にサイズが合わず、ギチギチと締め付けてくる感覚には背筋が凍るような悦楽を覚える。
少女の身体に無体を働くのはよくないと理解しているが、理解しているが故に未発達なまま、劣化しないようにと努めて新たな刺激を与えるのが癖になった。
「――はぁ、お前が子を宿す場所の入り口が浅ましく私の亀頭に吸い付いて離してくれませんね。どうしてこうも淫乱に育ったんでしょう。口付けを強請るのは下の口の方が上手いですねぇ」
どぷどぷと二人の結合部から白濁とした本気汁が溢れ出して止まらない。
コリコリと精を貪り求めるようにナマエの子宮口はドゥカレの逸物に口づけて吸い付きだした。若々しく、瑞々しいほどにプリプリした妊娠適齢期以前の成長期真っ只中のそれに、老人の男性器が絡みついて蹂躙する様は、見た目以上にグロテスクな印象を与える。
本来届くはずのない場所に無理矢理ハメられ押し上げられて、抵抗虚しくナマエの口からはまともな言葉らしい言葉が出てくることはない。
「お゛、お゛ッ……♡ お゛っ♡ お゛ッ♡ ぉぉ゛おお゛っ♡♡」
ずちゅ♡ばちゅん♡ごちゅん♡♡
猛烈に押しつけられるのと同時に、華奢な腰が跳ねて結合部から潮の残りがとめどなく溢れて止まらない。出ないようにしようと身体に力が入ると、やはり先ほどと同じように膣内にある怒濤の大きさを感じ取ってしまい、きゅんきゅんと子宮が疼いてしまう。
「――はぁ。そろそろ、出してしまいましょうか」
精を吐き出せとばかりに締め付けも苛烈になっていく膣に対し、ドゥカレ自身もそろそろ一発吐き出しておいた方がいいと判断を下した。
腰を一度持ち上げて、長いちんぽを抜ける限界まで引き抜いた。
ずりゅりゅりゅ♡ ずるんっ♡
「――ぇ♡ あ、あ゛ッお゛――――♡♡♡」
――かと思うと怒りをぶつけるかのような凄まじい勢いで、奥まで一気に貫いた。
「あ゛っ、あ゛ッ……♡ いぐいぐイぐっ……♡ お゛ッ、おぉ゛ッ~……♡ ッ――――♡ イ………………ッ♡♡♡」
すでに生殖としての機能を廃して久しいが、やはり人間として溜まった物をコキ捨てる快感は何にも代えがたい。
収縮に合わせてゼリーのようにドロドロとした粘着精子が吐き出されていく。ただでさえ小さな穴に無理矢理突っ込んでいるので、収まりきらなかった精子が結合口の僅かな隙間からドロドロとあふれ出た。
「こら、ちゃんと子宮で呑まないと駄目でしょう」
「……あ、ぅ゛――ッ…………♡」
ドゥカレは押し出された自身の精子を見下ろして、不機嫌そうに呟いた。自分が恵んでやった物を取りこぼすなど、無礼な振る舞いだとでも言いたげな様子である。
腹の中に重くて熱い精子が広がって侵されていく感覚に耐えるように、ナマエは硬く目を瞑る。叱咤されていることだけは理解していたが、自分勝手な交尾に付き合わされたせいで頭がまともに働かない。
息も絶え絶えに背中を預けていると、疲労と倦怠感が一気に襲ってきた。
「…………」
「――ナマエ? ナマエ? …………この程度で根を上げるなんて、貧弱な生き物ですねぇ。お前は……」
ぺし、と頬を軽く叩いても起きる気配はない。完全に気絶している。ドゥカレは小さくため息をつくと、当然のことをするようにナマエの首を軽く締めた。
「う゛っ…………」
苦しげなうめき声は出たが、それでも起きることはない。いつもならこれで目を白黒させて飛び起きるので、本当に体力を使い果たしてしまったのだろう――と彼は思った。
これでは突っ込んでも面白くはない。ただの精処理のために気絶した女を犯しても、欲深く下賎な輩だと「友人」に誤解されてしまう。
「レト……」
彼はふと思い出したように、レトの方を見た。普段から憂いを湛えるように伏せられた瞼の下に、興奮して輝く瞳があった。
――まさか次に自分が使ってみろなどと勧められないだろうか。
レトの背筋はかつてないほど冷えきっている。
「普段からこのように無理をさせている訳ではないのですよ」
――本当ですよ。
少し俯きながら、ドゥカレはレトから目線を逸らした。問題を間違えた生徒が恥じらうような仕草に、レトはただ曖昧に頷く他なかった。