A wonderful day -AFTER-
「う…ぅ、烈火…っ」
顔に張り付く長い髪を撫でながら、その細い髪にも口付けた。そのまま、首筋と、胸の方まで唇でなぞる。奥まで入りきったときには胸の突起まで下りてきていた。優しく舐め、たまに歯があたると思い切り締め付けられ烈火も追い詰められる。動いてもいないのに、このまま達してしまいそうだった。
「……動くぞ…」
「…ぁ…っ」
大きな動きで揺する。濡れた音が響き恥ずかしくてたまらないが、目を閉じる事が許されていないため目線は烈火だ。涙でゆれる水鏡の瞳がなんとも扇情的で、久しぶり故に優しくしようと思っていたがそうも出来なくなっていった。
「…っ」
ゴクっと唾を飲むと、骨が当たるまで押し込んだ。
「…っい、…あぁっ!」
そこからは容赦せず、ただ激しいだけのそれになる。悲鳴に近い水鏡の声が部屋中に響き、昼間だということも忘れ、先を追う。背中に当たる床が痛かったが、自分の感覚が全て違うところに集中しているためどうでもよかった。がくがく揺れる体を烈火が抱きしめ、押さえていた水鏡の根元を解放する。同時に先端を擦ると、息を飲み込んだ水鏡の身体に力が入った。
「うっ…!…あぁっ!」
「く…っ」
強烈な締め付けに思わず呻いてしまう。
肩から背中に回った水鏡の腕は震えていた。腰が揺れ、必死に縋りつく。烈火の熱が奥まで入り、骨に当たった瞬間、苦しそうに顔を歪める水鏡の全身に快感が走った。
「…っ!…う、あぁっ…っ!!」
何度か抜き差しした後、締め付けられる入り口とひくつく中に刺激され、烈火も奥深くに吐き出した。
「…ぁ…っ、は…」
汗だくだった。
一回目から今まで休憩することなく続けられるこれに、失神しそうになったのは数え切れない。うつぶせになっている水鏡の上に烈火が覆いかぶさっていた。
「…は…っ…」
うなじにキスをされ、吸い付かれる。耳をしゃぶられると、嫌でも反応してしまう。
「や…っ、も…無理だ…っ」
仰向けになろうと肘を使うが、押さえつけられ動かない。
「まだだ。しっかり…ついて来いよ…っ」
「れ…かっ…!」
「足りない、全然…。足りないんだ、…水鏡…」
「う…、っ…ぁ…」
耳元で囁かれる言葉に、意識が朦朧とする。くらくらするのは、体力を使いきったせいだけではないのだろうか。どれだけ、やめろと言っても所詮は喘ぐ事しか出来ない。
自分の意志の弱さと身体が嫌だった。
終わる頃には、どうしてこの状況になったかなんて忘れてしまっているかもしれない。
小金井の事も、烈火の嘘も。そして、自分が何で怒っていたのかさえも。
明日も休日。
今日はきっと、気を失うまで続けられるのだろう。
END.
2004年11月16日
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