A wonderful day -AFTER-


「…水鏡…」

「…ぁ…っ!」

激しくすると、今にも泣き出しそうな声が洩れてくる。

「や…っ!は…あ…、あぁっ…!」

指を折り曲げ、こする様に中をかき回すと、水鏡自身から滴っている先走りが床に垂れた。
それを見つけた烈火は優しく握りこみ、いかせないようにせき止める動きをする。傷ついてもおかしくないほど中を犯して、烈火も自分の昂りを彼の太腿へつけた。

「あ…」

布越しでも伝わる熱さが、切なさを増幅させる。
ゆっくりと下に下がる。涙を流す水鏡を咥えて音を立てながらそれを吸い取り、敏感な亀頭の下をくすぐるように愛撫した。

「……っ!!」

烈火が目を上げると、歯を食いしばって耐えているのが見えた。

「…うーっ、…っう!」

しつこいほどのそれに、頭を左右に振り、でも押さえつけられているため達することが出来ない。苦しくて、でもそれ以上に気持ちよくて気が狂いそうになる。口から出して、割れ目の部分に舌先を入れると目の前にある腹筋に力が入った。

「…っはぁ…っ!」

顔を覆っていた両手が烈火の頭を掴む。快感で紅潮した頬と、流れる涙が彼の限界を知らせていた。

「……も…っやだ…」

「素直に顔見せてれば、こんなことしなかったんだけど…」

汗一つかかずに与えるだけの愛撫をし、水鏡が両手を外すのを待っていたのだ。
唇に付いた汚れをぺろっと舐め、水鏡にキスをやる。

「…ん…っ」

口付けを続けながら、溶けきったそこを数回かき混ぜて引き抜いた。顔を横に向け、息をついていると、視界の端で烈火がベルトを外しているのが見えた。

「…ぁ」

抱きかかえられたかと思えば、腰をつかまれた。入り口にあたる、存在の大きさと熱さに烈火の限界も近かった事を知る。ゾクゾクする気持ちが抑えきれなくて、目を瞑った。が、侵入してくる気配がしない。

「水鏡」

目を開けると真正面に手のひらがあった。少し驚いて瞬きをすると、その指が目のふちを撫でてくる。

「…っ…」

「目、開けてろよ」

「…え……」

太腿をつかまれ、熱いそれでゆっくり身体を開かれる。一気に貫かれるより更に酷い寒気が襲う。

「…あ、…っあ…」

烈火の肩に手を置いていたが、耐え切れなくて爪を立てた。少し顔をしかめた烈火だったが、気にしないかのように水鏡の手に口付ける。
彼の全てが、愛しくてたまらなかった。
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