A wonderful day -AFTER-
服を脱がしきるまで待てないかのように、シャツを捲くり上げ体中にもキスを落としていく。ズボンも、ジッパーを下げると下腹に噛み付いた。
「烈…っ、…や…」
噛み癖のあるペットみたいだった。
「……まて…っ」
「何?」
「ここ…で…?」
目だけを上に上げ、視線を絡ませる烈火。水鏡は彼の肩に手を置き、息つくように訊ねた。
しかし、烈火は水鏡の腹に手を置き、低い声で言った。
「待てない」
ぞくっとした。久しぶりに、こんな烈火を見た。
「……で…も…っ」
カーテンは全開で、明るい日差しが差し込んでいるのだ。窓は閉まっているとはいえ、もし誰かに見られたりしたら…。不安でならなかった。窓の方をチラッと見る。
それに気がついたのか、烈火は笑う。
「かんけーねーよ」
「…っ!」
中途半端だったズボンを下着ごと取り去り、自分の指2本を唾液でたっぷり濡らした。
「あ……」
入り口を軽く撫でた後に、一本ずつ挿入する。痛みを感じないように、ゆっくり入れるが。
「…う…っ」
水鏡は異物を感じるよりもその先を急いだ。
指が増えても、痛みは感じずむしろ誘うように中がうごめく。2本の指が奥まで入り、ゆっくりかき回されると、痺れるほどの快感が腰を襲った。
「んんっ…、ふ…ぁ…っ!」
抜き差しを繰り返し、入り口が慣れてきたところで、烈火は水鏡の右足を掴み担いだ。
「…っ!……や…っなに…!」
「うん、よく見える…」
「…っう…」
文句を言おうにも声が出なかった。担がれた為、指の位置が変わったからだ。抉られるものになったその動きは、狙いを確実についてくる。3本目を入れられる頃には既に限界も近くて。
「う…ぅ…、れ…っ!」
腰が動く。空気に晒されていても熱いそこは、心臓と同じリズムを刻んでいた。
わざとらしく音を立てると、水鏡は両腕で顔を隠してしまう。
「それ、だめだ。外せ」
「…っいやだ…」
脱ぎきれていないシャツも手伝って、表情がまったく見えなくなった。