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第四章

朝起きたら、自分の部屋で、

今までのことは全て夢だったんじゃないかとも思ったけれど、

目が覚めると、そこは昨晩泊まったホテルだった。



(夢、じゃ…なかったんだ)



朝食を食べにホテルのレストランにいくと、

そこにはカナトさんの姿があった。


「おはよう…ございます」


「おはよう、昨日はよく寝れた?」


「うん…。

あ、朝ごはん、急いでとってくるから、
一緒に食べたいな」


「うん、それじゃ待ってるよ」

ニコっとほほ笑むカナトさん。



私はレストランでカナトさんと一緒に朝食をとった。


(…昨日あったばかりなのに、

なぜだか不思議と安らぐ)



訳の分からない現象が起きてて、心細くて…

これが現実だっていうのはすごく不安だけれど…。


それでも、

カナトさんが夢じゃなくて

現実に存在している人で、よかったって思った。


「カナトさん、本当にありがとうございます」

「…いや。

…それより君は、これからどうするの?」


「ん…」


(この人に、全部話してみようか…?

…でもなんて伝えれば…。

私も、いまだに何が起こっているか全然分からないのに…)
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