第六章
りっちゃんの世界の犯人の自供を待ちつつ、
手掛かりである倉庫やカフェの近くに何度か足を運ぶことに。
しかし特に何も見つからず、何か起こる気配もない。
「…ねえ、ラビス。
こっちの世界では何も起きないってことは?
私、犯人と、知り合ってもいないしさ…」
「んー?
律が住む世界とすごく近いことは間違いないよ。
ただ、もしかしたらなにかずれがあって2年後とか5年後とか、
そんな感じになる可能性も否定できないね」
「お前…今すぐっていったじゃないか」
「りっちゃん…。
悪魔の言うことなんかまともに信じちゃだめだめ…」
「んーでもほら、ここにいる紗奈ちゃんって、
しばらくこっちの世界にいなかったでしょ?
そのせいで、その日会うはずだったけど、会わなかった。
ってことも考えられるよ。
この世界の紗奈ちゃんに、律はちょっと影響を与えちゃったんだよ?
後は、律がつきっきりでいるせいで、
紗奈ちゃんに手出し出来ないのかもしれないしさ」
「……。
…ふぅ…。
どうするかな…。
いつまでも仕事を休んでいるわけにもいかないし…。
流石にこの世界で働くわけにも…いかないよな。
…こっちには、この世界の僕もいるからな…。
ん…。
こっちの世界の僕に…紗奈を頼めばいいのか…?
…でもこの世界の僕に頼むっていうのは、なんか嫌だな…。
僕は僕自身で、紗奈を…。
君を、守りたい…」
そういうとりっちゃんはこちらを切なそうに見つめた。
「りっちゃん…」
手掛かりである倉庫やカフェの近くに何度か足を運ぶことに。
しかし特に何も見つからず、何か起こる気配もない。
「…ねえ、ラビス。
こっちの世界では何も起きないってことは?
私、犯人と、知り合ってもいないしさ…」
「んー?
律が住む世界とすごく近いことは間違いないよ。
ただ、もしかしたらなにかずれがあって2年後とか5年後とか、
そんな感じになる可能性も否定できないね」
「お前…今すぐっていったじゃないか」
「りっちゃん…。
悪魔の言うことなんかまともに信じちゃだめだめ…」
「んーでもほら、ここにいる紗奈ちゃんって、
しばらくこっちの世界にいなかったでしょ?
そのせいで、その日会うはずだったけど、会わなかった。
ってことも考えられるよ。
この世界の紗奈ちゃんに、律はちょっと影響を与えちゃったんだよ?
後は、律がつきっきりでいるせいで、
紗奈ちゃんに手出し出来ないのかもしれないしさ」
「……。
…ふぅ…。
どうするかな…。
いつまでも仕事を休んでいるわけにもいかないし…。
流石にこの世界で働くわけにも…いかないよな。
…こっちには、この世界の僕もいるからな…。
ん…。
こっちの世界の僕に…紗奈を頼めばいいのか…?
…でもこの世界の僕に頼むっていうのは、なんか嫌だな…。
僕は僕自身で、紗奈を…。
君を、守りたい…」
そういうとりっちゃんはこちらを切なそうに見つめた。
「りっちゃん…」