第五章

その後、説明には手間取ったが、
どうやら警察は動いてくれるようだ。


警察が来ると、男は連行されていった。

後は、警察がなんとかしてくれるだろう。

とりあえず事件はひと段落、といったところか…。





「…ねえ、ところでラビス…」


「うん?」


「なんでわざわざりっちゃんの体で来たの?」


「え?悪魔の体じゃ、普通の人間なんてぶっとんじゃって大変だよ?

それに僕が律の中にいないと律が死んじゃうでしょ?」


「りっちゃんの体を…守ってくれてたの…?」


「んー、律の体をたてに、せっぱつまった状況を用意したら、

紗奈ちゃんが契約してくれるかなーなんてね。クスクス…」


「な…」


「それに律は、自分の力で

紗奈ちゃん助けたがってたしね~」


「……ふぅ…」



…一瞬ちょっとだけ見直しかけたけど、

ラビスは、やっぱり、悪魔だった。

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