第五章

そんな感じで私は新幹線で京都に向かうことにした。

信じられないことに、あの後、なんだかんだで、

カナトさんも京都についてきてくれることになった。


(…昨日知り合ったばかりだというのに、

すごい展開だ…。

…ところでカナトさん、仕事…とかは大丈夫なのかな…?)



ちらっとカナトさんをみると

すうすうと寝息をたてて寝ていた。


(あれ…無防備だな…。

いくら私が女の子だからって、

昨日あったばかりなのに

無防備すぎだよ?)


って、こころの中でつぶやいてみる。


パチっと目を覚ますカナトさん。

「わわっ…」

私はあわててカナトさんから目を離した。

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