アンケートお礼その3
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【3.ドキドキ】
遊園地で散々遊びまわった私とボリス。
彼といるとあっという間に時間が過ぎていく。
行列も全然苦じゃないし、ほんの些細なことがものすごく楽しい。
乗ってみたいなぁと思うアトラクションが同じだったり、遊園地の小ネタを教えてくれたり、
絶妙のタイミングで休憩を提案してくれる。
こんなに好きなのに、彼といる時はまるで気を使わずに自然体でいられることもすごいと思う。
ボリスの部屋に戻ってくると、私たちはそのままソファにぐたりと沈みこんだ。
くたくただけど遊園地で過ごした高揚感は残っている。
隣のボリスが大きく息をついた。
「はー。さすがに疲れたなー」
「そうだね。時間帯、何回くらい変わったんだろう?」
最初は夜で、その後夕方が来て、今はまた夜だから……
私が考えるより早くボリスが答えた。
「うーん、途中の夕方は短かったけど3回くらいじゃない?」
「すごいね。堪能したねぇ」
「これくらい遊ばないとまわりきれないよ」
「確かに。これでもまだ乗れないのがあったもんね」
「うん。昼にやるイベントも見ていないし……」
疲れもあってか、だらだらとしていた会話もそこで止まった。
私たちはしばらくぼんやりとソファに並んで座っていた。
……あー、なにこのまったり感。眠くなってきた。
そう思った時、こてんとボリスの頭が私の肩に乗ってきた。
「眠い?」と聞くと、「うーん、眠くはないよ」と言う彼。
でも目は閉じているので思わず笑ってしまった。
すると、にゅっとボリスの手が伸びてきて私の頬に触れた。
猫モードだ。これは完全に甘えたい猫になったと見た。
甘える猫は可愛い。私は反射的に彼の頭を撫でる。
しばらく撫でていると、ボリスの頭が少しずつ下へと落ち、私の左胸でぴたりと止まった。
「名無しさんのこの音、いいよね。落ち着く」
鼓動を聞いているらしく、目を閉じたままボリスがそう言った。
「前はこうするとすぐに音が早くなったけどさ、今は普通だね」
「慣れたの」
ボリスとこんなに密着することが当たり前になったから。
私が心の中でそう言うと、ボリスはぱっと体を離して私を見た。
「俺に慣れてくれたのは嬉しいけど、なんとも思ってないなんてことじゃないよね?」
「違うよ。そういうことじゃない」
心配そうな顔をする彼の反応が嬉しくて、つい笑ってしまう。
するとボリスは「ならいいけど」と言いながら、ふっとまた私にくっついた。
と思ったら、すっと顔を寄せてきた。
「ドキドキさせちゃおっと」
そんなことを言って、突然キスをする。
「!」
さすが猫とでもいうべき速さだったので、完全に隙を突かれた私はされるがまま。
体勢を立て直すこともできなかった。
さっきまで一緒に遊んで、さっきまで一緒にまったりしていた人とは思えないくらい色っぽい表情で私を見る。
その顔に鼓動が早まった。
慌てて顔を逸らすと「どうしたの、名無しさん?」と耳元で楽しそうに囁いた。(……たまに意地悪だよね)
どれだけ一緒にいてもやっぱりドキドキさせられてしまうのだ。
さらに指輪のついた手であちこち触れられ、私の鼓動はおかしなことになっている。
なんだか息が苦しくて、呼吸をしようと必死になっていた時だった。
「その声、ちょっとやばいな……」
ボリスの声。
声?
「名無しさん、俺のこと煽ってる?」
私のことを覗き込むボリスを見て、やっと言葉の意味を理解した。
その途端に恥ずかしさで顔中が熱くなる。
思わずボリスから顔を逸らして彼の胸を押し返すと、彼はくすくすと笑った。
「あーもうなんだよそれ」
名無しさんってば可愛すぎ。
ボリスはそう言って、ぎゅーっと私を抱きしめた。
これ以上ないくらいの速さでなる鼓動がうるさかった。
遊園地で散々遊びまわった私とボリス。
彼といるとあっという間に時間が過ぎていく。
行列も全然苦じゃないし、ほんの些細なことがものすごく楽しい。
乗ってみたいなぁと思うアトラクションが同じだったり、遊園地の小ネタを教えてくれたり、
絶妙のタイミングで休憩を提案してくれる。
こんなに好きなのに、彼といる時はまるで気を使わずに自然体でいられることもすごいと思う。
ボリスの部屋に戻ってくると、私たちはそのままソファにぐたりと沈みこんだ。
くたくただけど遊園地で過ごした高揚感は残っている。
隣のボリスが大きく息をついた。
「はー。さすがに疲れたなー」
「そうだね。時間帯、何回くらい変わったんだろう?」
最初は夜で、その後夕方が来て、今はまた夜だから……
私が考えるより早くボリスが答えた。
「うーん、途中の夕方は短かったけど3回くらいじゃない?」
「すごいね。堪能したねぇ」
「これくらい遊ばないとまわりきれないよ」
「確かに。これでもまだ乗れないのがあったもんね」
「うん。昼にやるイベントも見ていないし……」
疲れもあってか、だらだらとしていた会話もそこで止まった。
私たちはしばらくぼんやりとソファに並んで座っていた。
……あー、なにこのまったり感。眠くなってきた。
そう思った時、こてんとボリスの頭が私の肩に乗ってきた。
「眠い?」と聞くと、「うーん、眠くはないよ」と言う彼。
でも目は閉じているので思わず笑ってしまった。
すると、にゅっとボリスの手が伸びてきて私の頬に触れた。
猫モードだ。これは完全に甘えたい猫になったと見た。
甘える猫は可愛い。私は反射的に彼の頭を撫でる。
しばらく撫でていると、ボリスの頭が少しずつ下へと落ち、私の左胸でぴたりと止まった。
「名無しさんのこの音、いいよね。落ち着く」
鼓動を聞いているらしく、目を閉じたままボリスがそう言った。
「前はこうするとすぐに音が早くなったけどさ、今は普通だね」
「慣れたの」
ボリスとこんなに密着することが当たり前になったから。
私が心の中でそう言うと、ボリスはぱっと体を離して私を見た。
「俺に慣れてくれたのは嬉しいけど、なんとも思ってないなんてことじゃないよね?」
「違うよ。そういうことじゃない」
心配そうな顔をする彼の反応が嬉しくて、つい笑ってしまう。
するとボリスは「ならいいけど」と言いながら、ふっとまた私にくっついた。
と思ったら、すっと顔を寄せてきた。
「ドキドキさせちゃおっと」
そんなことを言って、突然キスをする。
「!」
さすが猫とでもいうべき速さだったので、完全に隙を突かれた私はされるがまま。
体勢を立て直すこともできなかった。
さっきまで一緒に遊んで、さっきまで一緒にまったりしていた人とは思えないくらい色っぽい表情で私を見る。
その顔に鼓動が早まった。
慌てて顔を逸らすと「どうしたの、名無しさん?」と耳元で楽しそうに囁いた。(……たまに意地悪だよね)
どれだけ一緒にいてもやっぱりドキドキさせられてしまうのだ。
さらに指輪のついた手であちこち触れられ、私の鼓動はおかしなことになっている。
なんだか息が苦しくて、呼吸をしようと必死になっていた時だった。
「その声、ちょっとやばいな……」
ボリスの声。
声?
「名無しさん、俺のこと煽ってる?」
私のことを覗き込むボリスを見て、やっと言葉の意味を理解した。
その途端に恥ずかしさで顔中が熱くなる。
思わずボリスから顔を逸らして彼の胸を押し返すと、彼はくすくすと笑った。
「あーもうなんだよそれ」
名無しさんってば可愛すぎ。
ボリスはそう言って、ぎゅーっと私を抱きしめた。
これ以上ないくらいの速さでなる鼓動がうるさかった。