アンケートお礼その1
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【かたおもい】
私とペーターさんは不思議な関係だ。
ある種の絆で結ばれていると言っても過言ではない。
「どうでした? 名無しさん」
「……なんだか友達っていう対応でした。ペーターさんは?」
「あいかわらずのストーカー扱いでした」
「どうします?」
「どうしましょうか」
私達は深いため息をついた。
私もペーターさんも恋をしている。
ペーターさんはアリスに、私は滞在地の人に。
けれど、私達のその恋は今の所悲しき一方通行なのであった。
片思い同盟的な感じで、私とペーターさんは互いの恋愛状況を話し合っているうちに仲良くなってしまった。
「名無しさん、僕は望み過ぎなのでしょうか? アリスがこの世界にいるだけでいいと思っていたのに、それだけじゃ満足できなくなってしまいました」
「それは普通のことだと思いますよ。好きだから一緒にいたいって思うのは当たり前ですもん」
私だってそうだ。
大好きなあの人と一緒にいたい。
でも、今の所彼は私のことは友達という目でしか見ていない。
「このまま友達として仲良くした方がいいのかなぁ」
そうつぶやいた私に、ペーターさんはきっぱりこう言った。
「僕には無理ですね、そういうの。アリスが僕を選ばなくても、僕はずっと彼女を愛し続けますよ」
「……やだペーターさん。それすごく切ないセリフだからやめて」
なんか泣けてきちゃうんですけど。
確かにペーターさんは少々ストーカーチックだし、愛情表現が異常な所があるけれど、アリスに対して本当に一途だ。
アリスに無下にされてもののしられても、彼はいつだってアリス一筋。すごい。ちょっとおかしな人だけれど、でもすごい。
きっとこの人は「アリスのためなら死ねる!」というのを地でやると思う。
ペーターさんのアリスへの愛情について考えていたら、当の本人がすごく穏やかな顔で私を見ていることに気づいた。
「名無しさんは優しい人ですね」
「……そんなことないですけど」
否定をしたけれど、彼は「いいえ」と首を振った。
「あなたのことが好きだったらよかったのに」
そう言ったペーターさんは、まっすぐに私を見て困ったように笑う。
「私もペーターさんのことが好きだったらよかったのかな」
私達はそう言って笑い合う。
そして、2人揃って泣きそうになってしまった。
神様。
お願いだから
2人分の恋を実らせてください。
つい、そんなことを祈ってしまった。
私とペーターさんは不思議な関係だ。
ある種の絆で結ばれていると言っても過言ではない。
「どうでした? 名無しさん」
「……なんだか友達っていう対応でした。ペーターさんは?」
「あいかわらずのストーカー扱いでした」
「どうします?」
「どうしましょうか」
私達は深いため息をついた。
私もペーターさんも恋をしている。
ペーターさんはアリスに、私は滞在地の人に。
けれど、私達のその恋は今の所悲しき一方通行なのであった。
片思い同盟的な感じで、私とペーターさんは互いの恋愛状況を話し合っているうちに仲良くなってしまった。
「名無しさん、僕は望み過ぎなのでしょうか? アリスがこの世界にいるだけでいいと思っていたのに、それだけじゃ満足できなくなってしまいました」
「それは普通のことだと思いますよ。好きだから一緒にいたいって思うのは当たり前ですもん」
私だってそうだ。
大好きなあの人と一緒にいたい。
でも、今の所彼は私のことは友達という目でしか見ていない。
「このまま友達として仲良くした方がいいのかなぁ」
そうつぶやいた私に、ペーターさんはきっぱりこう言った。
「僕には無理ですね、そういうの。アリスが僕を選ばなくても、僕はずっと彼女を愛し続けますよ」
「……やだペーターさん。それすごく切ないセリフだからやめて」
なんか泣けてきちゃうんですけど。
確かにペーターさんは少々ストーカーチックだし、愛情表現が異常な所があるけれど、アリスに対して本当に一途だ。
アリスに無下にされてもののしられても、彼はいつだってアリス一筋。すごい。ちょっとおかしな人だけれど、でもすごい。
きっとこの人は「アリスのためなら死ねる!」というのを地でやると思う。
ペーターさんのアリスへの愛情について考えていたら、当の本人がすごく穏やかな顔で私を見ていることに気づいた。
「名無しさんは優しい人ですね」
「……そんなことないですけど」
否定をしたけれど、彼は「いいえ」と首を振った。
「あなたのことが好きだったらよかったのに」
そう言ったペーターさんは、まっすぐに私を見て困ったように笑う。
「私もペーターさんのことが好きだったらよかったのかな」
私達はそう言って笑い合う。
そして、2人揃って泣きそうになってしまった。
神様。
お願いだから
2人分の恋を実らせてください。
つい、そんなことを祈ってしまった。
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