アンケートお礼その1
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【みやぶる】
「もしかして、今2人は入れ替わってるんじゃないの~?」
私としては冗談でそう言ってみただけだ。
それなのに目の前の少年達はぴしっと固まってしまったのだ。
「な、なんで?」
「どうして?」
2人はそう言って唖然とした表情を向けてきた。
私も2人の様子に顔をしかめる。
「え? なに? 二人ともどうしたの??」
「名無しさん、どうして今僕らが入れ替わっているってわかったの?」
赤い服を着た方が驚いたようにそう言った。
「僕ら見破られたのは初めてだよ。ショック……」
青い服を着た方がおっとりと、それでいて消えそうな声で言った。
「え? え? あれ? まさかほんとに入れ替わっているの??」
しゃべり方と服の色が合っていない。
なんだかよくわからなくなってきたぞ??
「そうだよ。僕が本当のトゥイードル=ディーで……」
「僕が本当のトゥイードル=ダムだよ。名無しさん」
赤い方がディーを名乗り、青い方がダムを名乗る。
……いや、そう言われてもまったくわからないよ。
「ねぇ名無しさん。どうして入れ替わってるってわかったの? 僕らどこか違う?」
「違う所があるなら大変だよ。すぐに直さなくっちゃ!」
彼らは「どこがちがうか教えて!」と私にしがみついてきた。
「えー、そう言われても全然わからないよ。私は冗談で言っただけで、2人が入れ替わってるなんて全然知らなかったもん」
そう、全然わからなかった。
今日出会ってから、一緒にご飯を食べ、街をぶらぶらして、この帽子屋屋敷に帰ってきたのだけれど、
2人が入れ替わっていることなんて全く気付かなかったのだ。
たまたま冗談で「入れ替わってるんじゃないの?」と言っただけだ。
しかし、彼らは私の答えに納得しない。
「名無しさん、本当のことを言ってよ。僕ら、一緒じゃなかったら困るんだ」
「そうだよ。すごく困る。けんかになっちゃうもん。名無しさんが兄弟のことを選んだらやだよ」
「僕だって兄弟の方がいいって言われたら嫌だ」
やだやだやだ、兄弟と同じがいい!と二人は悲しそうな顔をする。
……この子たち、お互いのことが大好きだなんだなぁと変に感心してしまう。
「どっちがいいなんて言わないから大丈夫だよ。すごく言いづらいけど、2人の見分けがつかないんだもん」
「……本当?」
「うん」
「ほんとにほんと? 兄弟のほうだけを選んだりしない?」
「しないしない。私は欲張りだから2人とも選んじゃう」
自分がすごい発言をしているとはもう思わなくなっていた。
それくらい私はこの世界とこの双子に慣れてしまっている。
2人をじっと見つめて思わず笑ってしまう。
すると、彼らもほっとしたように表情を緩めた。
「名無しさん、僕ら名無しさんのことが大好きだよ」
「うん」
「だから僕ら2人のことをちゃんと好きでいてね」
「うん。大丈夫。2人とも好き」
私の言葉に彼らがすごく嬉しそうに笑うので、私も嬉しくなる。
「良かった。名無しさん、大好き」
「ずっと一緒にいてね」
両側からほっぺにキスをされて、くすぐったくて幸せで、私は「ふふふっ」と笑ってしまった。
「もしかして、今2人は入れ替わってるんじゃないの~?」
私としては冗談でそう言ってみただけだ。
それなのに目の前の少年達はぴしっと固まってしまったのだ。
「な、なんで?」
「どうして?」
2人はそう言って唖然とした表情を向けてきた。
私も2人の様子に顔をしかめる。
「え? なに? 二人ともどうしたの??」
「名無しさん、どうして今僕らが入れ替わっているってわかったの?」
赤い服を着た方が驚いたようにそう言った。
「僕ら見破られたのは初めてだよ。ショック……」
青い服を着た方がおっとりと、それでいて消えそうな声で言った。
「え? え? あれ? まさかほんとに入れ替わっているの??」
しゃべり方と服の色が合っていない。
なんだかよくわからなくなってきたぞ??
「そうだよ。僕が本当のトゥイードル=ディーで……」
「僕が本当のトゥイードル=ダムだよ。名無しさん」
赤い方がディーを名乗り、青い方がダムを名乗る。
……いや、そう言われてもまったくわからないよ。
「ねぇ名無しさん。どうして入れ替わってるってわかったの? 僕らどこか違う?」
「違う所があるなら大変だよ。すぐに直さなくっちゃ!」
彼らは「どこがちがうか教えて!」と私にしがみついてきた。
「えー、そう言われても全然わからないよ。私は冗談で言っただけで、2人が入れ替わってるなんて全然知らなかったもん」
そう、全然わからなかった。
今日出会ってから、一緒にご飯を食べ、街をぶらぶらして、この帽子屋屋敷に帰ってきたのだけれど、
2人が入れ替わっていることなんて全く気付かなかったのだ。
たまたま冗談で「入れ替わってるんじゃないの?」と言っただけだ。
しかし、彼らは私の答えに納得しない。
「名無しさん、本当のことを言ってよ。僕ら、一緒じゃなかったら困るんだ」
「そうだよ。すごく困る。けんかになっちゃうもん。名無しさんが兄弟のことを選んだらやだよ」
「僕だって兄弟の方がいいって言われたら嫌だ」
やだやだやだ、兄弟と同じがいい!と二人は悲しそうな顔をする。
……この子たち、お互いのことが大好きだなんだなぁと変に感心してしまう。
「どっちがいいなんて言わないから大丈夫だよ。すごく言いづらいけど、2人の見分けがつかないんだもん」
「……本当?」
「うん」
「ほんとにほんと? 兄弟のほうだけを選んだりしない?」
「しないしない。私は欲張りだから2人とも選んじゃう」
自分がすごい発言をしているとはもう思わなくなっていた。
それくらい私はこの世界とこの双子に慣れてしまっている。
2人をじっと見つめて思わず笑ってしまう。
すると、彼らもほっとしたように表情を緩めた。
「名無しさん、僕ら名無しさんのことが大好きだよ」
「うん」
「だから僕ら2人のことをちゃんと好きでいてね」
「うん。大丈夫。2人とも好き」
私の言葉に彼らがすごく嬉しそうに笑うので、私も嬉しくなる。
「良かった。名無しさん、大好き」
「ずっと一緒にいてね」
両側からほっぺにキスをされて、くすぐったくて幸せで、私は「ふふふっ」と笑ってしまった。