アンケートお礼その1
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【なかよし】
ナイトメアに薬を(無理やり)飲ませた私は、グレイの元へ任務完了の報告をしにいった。
彼は珈琲を飲みながら、キッチンで鍋を火にかけている。
「グレイ。薬飲ませたよ」
「あぁ、ありがとう。名無しさん。大変だっただろう?」
「うん。壁際に追い詰めてネクタイ引っ掴んでやっと飲ませたよ」
「ははは。すごいな」
スパルタ方式を取った私に、グレイはそう言って笑った。
彼はポットに入った珈琲をカップに注ぐと、私にそれを差し出してくれる。
「ありがとう」と受け取ると、私はそれにミルクを入れた。
私達は珈琲を飲みながら、そこでナイトメアについて語り合う。
「なんかさ、ナイトメアってついついいじめたくなるよね。からかいたくなるっていうか意地悪したくなるっていうか」
「あの人は一応俺の上司だから、ノーコメントにしておくよ」
「あぁ、そうか。ごめん。愛されキャラって言いかえるね」
でも、ノーコメントということはつまり同意ということだろう。
私は思わず笑ってしまった。
グレイもふっと表情を緩める。
「まぁ、確かにあの人は放っておけない感じがするからな」
「それまさかの男心をくすぐってる感じ?」
「というよりも保護者的な感じだと思う」
冗談で聞いたのに、大真面目な顔でグレイはそう答える。
「ちゃんと病院に行ってもらいたいし、薬も飲んでもらいたい。食事もあれこれうるさいくせに小食だし、困った人だ」
「まるで子どもだね」
私達はお互いにナイトメアを思い浮かべながら、顔を見合わせて笑う。
「でもあの人のおかげで、俺はここにいる理由をもらっている。感謝しているんだ。これでも」
「私もナイトメアには感謝してるよ。これでも」
ナイトメアがあんなふうだから、私はグレイと仲良くできているのだと思う。
もしもナイトメアが世間一般的に言う凄腕の上司だったら、私はここまで彼と仲良くなれなかったかもしれない。
私は隣のグレイを見る。
一見近づきがたい感じするもんね、グレイって。真面目で仕事ができてかっこいい。
ナイトメアの世話をするという協力関係があるから、ここまでフランクな感じになれたんだろうなぁ。
ナイトメアには本当に感謝するべきなのかもしれない。
そんなことを考えながら彼を見ていた私は、ふとあることに気づいた。
「そういえばグレイはさっきから何を作っているの?」
鍋の前でずっと立っているグレイ。
すると、彼はおたまを手に鍋のふたを取る。
「ナイトメア様のためにスープを作っているんだ」
「!?」
もわぁっと白い煙が上がり、鍋の中に怪しげな液体が入っているのが見える。
「……それ、食べられるの?」
変な色しているよ?
鍋の中身を凝視する私に、グレイは小さな声で「……たぶん」と頷いた。
「これを食べさせるのはさすがにどうかと思うよ?」
「一応体によさそうなものを入れたんだが」
「入れりゃいいってもんじゃないでしょうよ」
「……まぁ、食べて倒れるようなことはない。と思うぞ?」
疑問形で言われてもねぇ。
「私味見はしないからね」
「あぁ。……このまま出してみる」
「うわ~。ひどい部下ですね」
「そんなことはない。普段の努力を評価してくれ」
そんな会話をして笑いあう私達。
ナイトメアには気の毒だけど、このスープを食べてもらうことになりそうだ。
愛情だけはこもっているはずなんだけどね。
ナイトメアに薬を(無理やり)飲ませた私は、グレイの元へ任務完了の報告をしにいった。
彼は珈琲を飲みながら、キッチンで鍋を火にかけている。
「グレイ。薬飲ませたよ」
「あぁ、ありがとう。名無しさん。大変だっただろう?」
「うん。壁際に追い詰めてネクタイ引っ掴んでやっと飲ませたよ」
「ははは。すごいな」
スパルタ方式を取った私に、グレイはそう言って笑った。
彼はポットに入った珈琲をカップに注ぐと、私にそれを差し出してくれる。
「ありがとう」と受け取ると、私はそれにミルクを入れた。
私達は珈琲を飲みながら、そこでナイトメアについて語り合う。
「なんかさ、ナイトメアってついついいじめたくなるよね。からかいたくなるっていうか意地悪したくなるっていうか」
「あの人は一応俺の上司だから、ノーコメントにしておくよ」
「あぁ、そうか。ごめん。愛されキャラって言いかえるね」
でも、ノーコメントということはつまり同意ということだろう。
私は思わず笑ってしまった。
グレイもふっと表情を緩める。
「まぁ、確かにあの人は放っておけない感じがするからな」
「それまさかの男心をくすぐってる感じ?」
「というよりも保護者的な感じだと思う」
冗談で聞いたのに、大真面目な顔でグレイはそう答える。
「ちゃんと病院に行ってもらいたいし、薬も飲んでもらいたい。食事もあれこれうるさいくせに小食だし、困った人だ」
「まるで子どもだね」
私達はお互いにナイトメアを思い浮かべながら、顔を見合わせて笑う。
「でもあの人のおかげで、俺はここにいる理由をもらっている。感謝しているんだ。これでも」
「私もナイトメアには感謝してるよ。これでも」
ナイトメアがあんなふうだから、私はグレイと仲良くできているのだと思う。
もしもナイトメアが世間一般的に言う凄腕の上司だったら、私はここまで彼と仲良くなれなかったかもしれない。
私は隣のグレイを見る。
一見近づきがたい感じするもんね、グレイって。真面目で仕事ができてかっこいい。
ナイトメアの世話をするという協力関係があるから、ここまでフランクな感じになれたんだろうなぁ。
ナイトメアには本当に感謝するべきなのかもしれない。
そんなことを考えながら彼を見ていた私は、ふとあることに気づいた。
「そういえばグレイはさっきから何を作っているの?」
鍋の前でずっと立っているグレイ。
すると、彼はおたまを手に鍋のふたを取る。
「ナイトメア様のためにスープを作っているんだ」
「!?」
もわぁっと白い煙が上がり、鍋の中に怪しげな液体が入っているのが見える。
「……それ、食べられるの?」
変な色しているよ?
鍋の中身を凝視する私に、グレイは小さな声で「……たぶん」と頷いた。
「これを食べさせるのはさすがにどうかと思うよ?」
「一応体によさそうなものを入れたんだが」
「入れりゃいいってもんじゃないでしょうよ」
「……まぁ、食べて倒れるようなことはない。と思うぞ?」
疑問形で言われてもねぇ。
「私味見はしないからね」
「あぁ。……このまま出してみる」
「うわ~。ひどい部下ですね」
「そんなことはない。普段の努力を評価してくれ」
そんな会話をして笑いあう私達。
ナイトメアには気の毒だけど、このスープを食べてもらうことになりそうだ。
愛情だけはこもっているはずなんだけどね。