真夏のティーパーティー!その2
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【バニラ味】
街で買い物をしていた私。
休憩がてらソフトクリームを買うと、ベンチに座ってのんびりと食べていた。
ここのソフトクリームは美味しくて、特にコーンが絶品なのだ。
透明の小さなスプーンでちまちま食べながら幸せを噛みしめていた私。
すると、少し先からエリオットが歩いてくるのが見えた。
「エリオット!」
「おー!名無しさん!」
手を振って呼んでみると、彼はにぱっと笑って歩いてきた。
「なに?買い物か?」
「うん。エリオットは仕事中?」
「そう。2時間帯ぶっ通しだからいい加減帰りたいんだけどさ」
「え、大丈夫?」
「あぁ、平気平気」
彼はそう言いながら明るく笑う。
「アイス食べる? バニラ味だけど」
「いや、今はいいや」
スプーンを差し出した私に、彼は笑顔できっぱりと言った。
甘党で食いしん坊のエリオットだけれど、やっぱり仕事中はしっかりしているみたい。
「名無しさん、今度の休みにでもまた遊ぼうぜ」
「うん。遊ぼう!ってうわ、アイス溶けてきちゃった!」
とろりと溶けだすバニラアイスに慌てて口をつける私。
まだ半分も食べてないのにどうしよう。
しかし、溶けだしたアイスはどうにもならない。
コーンを持つ私の手にまで溶けだしたアイスが落ちてきた。
「うぁー、ティッシュティッシュ!」
アイスを持ったままカバンをごそごそと探っていたら、不意に手を掴まれた。
え、と思って顔をあげる。
「じゃあ一口もらう」
そう言いながら、アイスを持つ私の手を掴んだ彼はぱくりと一口アイスを食べる。
さらに私の手に溶けだしたアイスも一舐めした。
生暖かい感触にぞわりとした瞬間、エリオットと目があった。鼓動が跳ねる。
「甘っ……」
そう言って口元を拭うと、彼は何事もなかったかのように笑ってこう言った。
「さっさと食わねぇと溶けるぞ」
そして「じゃあな」と手をあげて街中に消えて行った。
半分になったソフトクリーム。
溶けて流れ出したそれは、私の手を伝ってぽたぽたとアスファルトに落ちていく。
「……なんだかなぁ」
この続きを食べるのってちょっとドキドキする。
街で買い物をしていた私。
休憩がてらソフトクリームを買うと、ベンチに座ってのんびりと食べていた。
ここのソフトクリームは美味しくて、特にコーンが絶品なのだ。
透明の小さなスプーンでちまちま食べながら幸せを噛みしめていた私。
すると、少し先からエリオットが歩いてくるのが見えた。
「エリオット!」
「おー!名無しさん!」
手を振って呼んでみると、彼はにぱっと笑って歩いてきた。
「なに?買い物か?」
「うん。エリオットは仕事中?」
「そう。2時間帯ぶっ通しだからいい加減帰りたいんだけどさ」
「え、大丈夫?」
「あぁ、平気平気」
彼はそう言いながら明るく笑う。
「アイス食べる? バニラ味だけど」
「いや、今はいいや」
スプーンを差し出した私に、彼は笑顔できっぱりと言った。
甘党で食いしん坊のエリオットだけれど、やっぱり仕事中はしっかりしているみたい。
「名無しさん、今度の休みにでもまた遊ぼうぜ」
「うん。遊ぼう!ってうわ、アイス溶けてきちゃった!」
とろりと溶けだすバニラアイスに慌てて口をつける私。
まだ半分も食べてないのにどうしよう。
しかし、溶けだしたアイスはどうにもならない。
コーンを持つ私の手にまで溶けだしたアイスが落ちてきた。
「うぁー、ティッシュティッシュ!」
アイスを持ったままカバンをごそごそと探っていたら、不意に手を掴まれた。
え、と思って顔をあげる。
「じゃあ一口もらう」
そう言いながら、アイスを持つ私の手を掴んだ彼はぱくりと一口アイスを食べる。
さらに私の手に溶けだしたアイスも一舐めした。
生暖かい感触にぞわりとした瞬間、エリオットと目があった。鼓動が跳ねる。
「甘っ……」
そう言って口元を拭うと、彼は何事もなかったかのように笑ってこう言った。
「さっさと食わねぇと溶けるぞ」
そして「じゃあな」と手をあげて街中に消えて行った。
半分になったソフトクリーム。
溶けて流れ出したそれは、私の手を伝ってぽたぽたとアスファルトに落ちていく。
「……なんだかなぁ」
この続きを食べるのってちょっとドキドキする。