真夏のティーパーティー!
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【第二夜】
「うわ、また名無しさんかよ!」
「あー、エリオットだー!」
夜に変わった森でまたもやばったりエリオットに遭遇した。
この間も送ってもらったばかりだが、今回も送ってもらうことになった私。
「よかったー、またエリオットに会えて」
「ほんとになぁ。名無しさんが俺以外の奴に会わなくて良かったぜ」
エリオットはそう言いながら、ふぅっとため息をついた。
「前にも言ったけど、ここは夜に女が一人で歩く場所じゃねえからな。あ、でもうちのメイドたちは別な。あれは女じゃねぇ」
「えー、それひどくない? 屋敷のメイドさん達、みんな美人じゃない」
「そうかぁ? あいつらここで誰かに襲われたとしても、嬉々として返り討ちにするぜ。きっと」
呆れ顔でそう言うエリオットに、私も苦笑いする。
確かにありそうだわ……さすがマフィアの一員。
「でも、優秀な部下としてなら頼もしいんじゃないの?」
「うーん、どうだろうなぁ。まぁ、そこそこは使えるかもな。仕事してるときは別に男も女も関係ねぇし」
そういうタイプなんだ、エリオットって。
でもまぁ、確かに相手に関しては男も女も容赦しなそう。
なんとなくそんなことを考えていると、エリオットがさらりとこう言った。
「でも、俺はあんたみたいな方がいいけど」
「は?」
突然の言葉にぽかんとした。
すると彼は私を見てにっと笑う。
「あぁいう女どもばっかり見てると、名無しさんみたいな方が落ち着くっつーか、新鮮に見えるっつーか……」
「……屋敷のメイドさん以外は、大抵私と同じタイプだと思うけど」
いくら銃弾飛び交う世界でも、帽子屋屋敷のメイドさん達ほど強くて残虐性の高い女の人はいないと思う。(ビバルディは除くけど)
「いや、違う。全然違う!あんたは他の女とは全っ然違うんだよ!!」
エリオットはかなり力強くそう言った。
その勢いに押される私は、何が違うんだろう?と思いつつも「余所者だからねぇ」と答える。
「まぁ、それもあるけどさ。弱そうだし、ちょっとぶつかったらすぐ死んじまいそうだ」
「やめてくれる?」
そういう評価だったんですね……。
「でも、だから一緒にいてやりたくなるんだよな」
機嫌よくそう言った彼に他意はなさそうだった。
しかし、私はものすごいドキリとする。
「つーわけで、ちゃんと今回も送ってやるよ。名無しさんになにかあったら嫌だからな」
にかっと笑うエリオットに、私は内心どぎまぎしながら「ありがとう」とお礼を言った。
友達だと思っているはずなのに、このドキドキ感は一体なんだろう。
「うわ、また名無しさんかよ!」
「あー、エリオットだー!」
夜に変わった森でまたもやばったりエリオットに遭遇した。
この間も送ってもらったばかりだが、今回も送ってもらうことになった私。
「よかったー、またエリオットに会えて」
「ほんとになぁ。名無しさんが俺以外の奴に会わなくて良かったぜ」
エリオットはそう言いながら、ふぅっとため息をついた。
「前にも言ったけど、ここは夜に女が一人で歩く場所じゃねえからな。あ、でもうちのメイドたちは別な。あれは女じゃねぇ」
「えー、それひどくない? 屋敷のメイドさん達、みんな美人じゃない」
「そうかぁ? あいつらここで誰かに襲われたとしても、嬉々として返り討ちにするぜ。きっと」
呆れ顔でそう言うエリオットに、私も苦笑いする。
確かにありそうだわ……さすがマフィアの一員。
「でも、優秀な部下としてなら頼もしいんじゃないの?」
「うーん、どうだろうなぁ。まぁ、そこそこは使えるかもな。仕事してるときは別に男も女も関係ねぇし」
そういうタイプなんだ、エリオットって。
でもまぁ、確かに相手に関しては男も女も容赦しなそう。
なんとなくそんなことを考えていると、エリオットがさらりとこう言った。
「でも、俺はあんたみたいな方がいいけど」
「は?」
突然の言葉にぽかんとした。
すると彼は私を見てにっと笑う。
「あぁいう女どもばっかり見てると、名無しさんみたいな方が落ち着くっつーか、新鮮に見えるっつーか……」
「……屋敷のメイドさん以外は、大抵私と同じタイプだと思うけど」
いくら銃弾飛び交う世界でも、帽子屋屋敷のメイドさん達ほど強くて残虐性の高い女の人はいないと思う。(ビバルディは除くけど)
「いや、違う。全然違う!あんたは他の女とは全っ然違うんだよ!!」
エリオットはかなり力強くそう言った。
その勢いに押される私は、何が違うんだろう?と思いつつも「余所者だからねぇ」と答える。
「まぁ、それもあるけどさ。弱そうだし、ちょっとぶつかったらすぐ死んじまいそうだ」
「やめてくれる?」
そういう評価だったんですね……。
「でも、だから一緒にいてやりたくなるんだよな」
機嫌よくそう言った彼に他意はなさそうだった。
しかし、私はものすごいドキリとする。
「つーわけで、ちゃんと今回も送ってやるよ。名無しさんになにかあったら嫌だからな」
にかっと笑うエリオットに、私は内心どぎまぎしながら「ありがとう」とお礼を言った。
友達だと思っているはずなのに、このドキドキ感は一体なんだろう。