短編2
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【いじっぱり】
「ブラッドー。ひま。遊ぼう」
「……珍しく誘って来てくれたのは嬉しいが、なんとも色気のない誘い方だな、名無しさん」
「ブラッドにお色気を使ったって仕方ないでしょう」
呆れたように言うブラッドにむっとしつつそう答えると、彼は楽しそうに笑った。
「まぁそうだな。名無しさんに色気を求めた私が間違いだったよ」
「……やっぱりいいや。私エリオットと遊んで来る」
くるりと向きを変えると、「冗談だよ」と言いながらブラッドが私の腕を掴んだ。
「君が私に女性らしさを見せてくれないのは、私のせいだ。もっと名無しさんに意識してもらえるように努力するよ」
腕を引かれて彼に向き合わされた。
いつもの意地悪そうな笑みを向けて私を見るブラッド。
ほんと意地悪だなこの人。
私の気持ちを全部知っているくせに。
私はブラッドのことが好きすぎて、できる限り普通に接するようにしているのに。
普通というか、そっけない態度になってしまうのは自分でもいけないと思っているけど。
「……努力なんて言葉、ブラッドも知ってたんだね」
なんて可愛げのない発言。(あぁ、もうどうしてこんなんなの私!)
恥ずかしいし、悔しいし、どうしようもなくて私はブラッドから目をそむけた。
ブラッドが小さく笑う気配がする。
「めったに使わない言葉だがね」
彼はそう言うと、私の頬にそっと触れた。
びっくりしすぎて息がつまる。
「名無しさんのその意地っ張りな面を壊してみたいんだ。そのための努力は惜しまないよ」
そっと私を覗き込むブラッド。
間近で見るその顔に、頭は真っ白になる。
「私にだけ意地を張る名無しさん、というのも可愛くて仕方ないがね」
くすくす笑うブラッドに、私はかーっと顔が熱くなるのを感じた。
彼の胸を押し返して距離を取ると、ブラッドに背を向ける。
恥ずかしすぎて顔が見れない。
「なかなか手ごわいね、名無しさんは」というブラッドの楽しそうな声が背中越しに聞こえた。
「ブラッドー。ひま。遊ぼう」
「……珍しく誘って来てくれたのは嬉しいが、なんとも色気のない誘い方だな、名無しさん」
「ブラッドにお色気を使ったって仕方ないでしょう」
呆れたように言うブラッドにむっとしつつそう答えると、彼は楽しそうに笑った。
「まぁそうだな。名無しさんに色気を求めた私が間違いだったよ」
「……やっぱりいいや。私エリオットと遊んで来る」
くるりと向きを変えると、「冗談だよ」と言いながらブラッドが私の腕を掴んだ。
「君が私に女性らしさを見せてくれないのは、私のせいだ。もっと名無しさんに意識してもらえるように努力するよ」
腕を引かれて彼に向き合わされた。
いつもの意地悪そうな笑みを向けて私を見るブラッド。
ほんと意地悪だなこの人。
私の気持ちを全部知っているくせに。
私はブラッドのことが好きすぎて、できる限り普通に接するようにしているのに。
普通というか、そっけない態度になってしまうのは自分でもいけないと思っているけど。
「……努力なんて言葉、ブラッドも知ってたんだね」
なんて可愛げのない発言。(あぁ、もうどうしてこんなんなの私!)
恥ずかしいし、悔しいし、どうしようもなくて私はブラッドから目をそむけた。
ブラッドが小さく笑う気配がする。
「めったに使わない言葉だがね」
彼はそう言うと、私の頬にそっと触れた。
びっくりしすぎて息がつまる。
「名無しさんのその意地っ張りな面を壊してみたいんだ。そのための努力は惜しまないよ」
そっと私を覗き込むブラッド。
間近で見るその顔に、頭は真っ白になる。
「私にだけ意地を張る名無しさん、というのも可愛くて仕方ないがね」
くすくす笑うブラッドに、私はかーっと顔が熱くなるのを感じた。
彼の胸を押し返して距離を取ると、ブラッドに背を向ける。
恥ずかしすぎて顔が見れない。
「なかなか手ごわいね、名無しさんは」というブラッドの楽しそうな声が背中越しに聞こえた。