短編2
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【夕暮れ時】
クローバーの塔にある一室で、私とグレイは仕事をしていた。
ナイトメアの体調やら仕事の進み具合やらを話しながら、お互い仕事をしていた。
ついさっきまでは、確かに仕事をしていた。
それなのに、今の私たちはどうだろう。
整理された大量のファイルが並ぶ棚を前に、抱きしめあっていた。
グレイは私よりもずっと背が高く、抱きしめられると彼の胸あたりに顔がうずまる。たばこの匂い。
この匂いは昔から苦手だった。
でも、グレイに染みついているたばこの匂いは全然気にならない。
なんでだろうな?
そんなことを思いながら、私はぎゅっと彼の背中に回した手に力を込める。
すると、彼は優しい声で私の名を呼んだ。
「名無しさん」
顔をあげると、困ったような顔で笑うグレイ。
「仕事中なんだが……」
「そうだね」
なんだか急に抱きつきたくなったのだ。私が悪い。
仕事の邪魔をしてしまった。
でも……。
「あともうちょっとだけ」
そう言って、再び彼の胸に顔をうずめる。
子どもみたいなわがままだとわかっているけど。
すると、彼が小さくため息をついたのが聞こえた。
「困ったな……」
そう言いながら、彼は私の頭をなでる。
つられて私は彼を見上げた。
すると、今度は優しい顔で笑うグレイの顔。
「仕事が手につかなくなる」
私を抱きしめる腕が少し緩んだかと思うと、彼は身を屈めて私にキスをした。
繰り返されるキスの合間に、私はそっと言ってみた。
「残業になっちゃうかもね?」
「君のせいだな、名無しさん」
「じゃあそろそろ仕事に戻る?」
書類の山がちらりと視界に映り、提案してみるが……
「今さら無理だ」
そう言って、彼は私にさらに深いキスを落とした。
残業確定。
クローバーの塔にある一室で、私とグレイは仕事をしていた。
ナイトメアの体調やら仕事の進み具合やらを話しながら、お互い仕事をしていた。
ついさっきまでは、確かに仕事をしていた。
それなのに、今の私たちはどうだろう。
整理された大量のファイルが並ぶ棚を前に、抱きしめあっていた。
グレイは私よりもずっと背が高く、抱きしめられると彼の胸あたりに顔がうずまる。たばこの匂い。
この匂いは昔から苦手だった。
でも、グレイに染みついているたばこの匂いは全然気にならない。
なんでだろうな?
そんなことを思いながら、私はぎゅっと彼の背中に回した手に力を込める。
すると、彼は優しい声で私の名を呼んだ。
「名無しさん」
顔をあげると、困ったような顔で笑うグレイ。
「仕事中なんだが……」
「そうだね」
なんだか急に抱きつきたくなったのだ。私が悪い。
仕事の邪魔をしてしまった。
でも……。
「あともうちょっとだけ」
そう言って、再び彼の胸に顔をうずめる。
子どもみたいなわがままだとわかっているけど。
すると、彼が小さくため息をついたのが聞こえた。
「困ったな……」
そう言いながら、彼は私の頭をなでる。
つられて私は彼を見上げた。
すると、今度は優しい顔で笑うグレイの顔。
「仕事が手につかなくなる」
私を抱きしめる腕が少し緩んだかと思うと、彼は身を屈めて私にキスをした。
繰り返されるキスの合間に、私はそっと言ってみた。
「残業になっちゃうかもね?」
「君のせいだな、名無しさん」
「じゃあそろそろ仕事に戻る?」
書類の山がちらりと視界に映り、提案してみるが……
「今さら無理だ」
そう言って、彼は私にさらに深いキスを落とした。
残業確定。