1「！」

ビクッ



3「稀哲…今、安心してただろ…お前も例外じゃないんだよ！」



賢介が冷たい視線を送り稀哲に言った。



1「お、俺は…」



稀哲が言いかけた時…


ガシッ！


ガシッ！



3「さっ！行きますよ！金子さん！稀哲！」


駄々をこねる金子と、稀哲を引っ張りグラウンドに移動し始めた。


ズルズルズルズル…


1「ちょ！愁～！お前から何か言ってやってくれよ～」



「へ？」



３人のやり取りを、ポカーンと見ていた愁は、間抜けた返事をした。




3「愁！何も言わなくていいからな！」



賢介は笑顔で、愁に言った。



「え…あ…」


困ってると




ポン




2「賢介が正しいから、大丈夫だ…」



「信ちゃん…」




ウンウンと１人頷いて、愁の肩にポンと手を乗せた。





―――――――――――

その頃３人は



ズルズルズルズル…



8「おい～賢介～そろそろ手～離せよ」



3「まだ、駄目です！逃げ出すかもしれないので！」



8「俺達は、子供か！」



3「あ…いた！」



1「え？誰が…」



チラッと賢介が見ている方を向くとそこに立っていたのは…



41「おぅ！賢介～捕獲成功か」



3「成功です！」



8「げっ」



1「い、稲葉さん！」




41「なんだ～マック～今のは…俺は悲しいぞ…」




8「い、いや…すまん」



1（ひ～怒られる～）




どこか、２人はビクビクしている様子で



41「マックに稀哲…練習さぼって、どうなるか分かってるよね…」

いい笑顔だか、目がまったく笑ってない稲葉。



8「こ、これには訳が…なぁ！稀哲！」



1「へ！そ、そうですよ！訳があって」



41「言い訳は聞かん！」



２人の必死の説得も空しく結局、稲葉の説教を聞くハメになった２人だった。





3（いい大人が、正座して説教か…まぁ、練習をさぼって愁と話してた罰だよね…）



と賢介は稲葉の後ろから正座している２人を、見て思っていた。