劇中劇

【余談】
いつも扱っているヒカセンをエメトセルクにぶつけたらどうなるだろう? と、実験的に書いてみたら、よりによって掌の上でアシエンを踊らせてしまいましたw
(ノ∀`)
今回の作中後半でヒカセンがやらかした『過去視』は、全て演技になります。
ヒカセンの過去視演技それぞれの内容の裏付けは、次の通りです。


「アーモ……ロート……」
 →ラダー大昇降機を修理している最中に現れたエメトセルクが昔語りをして街の名前としてアーモロートと口にしているので、ヒカセンはそこで固有名詞を覚えて引用した。

「ラハブレアと、誰? 皆……仮面にローブ姿……石に、魔法……?」
 →「仮面にローブ姿」は、ヒカセンが今まで見てきたアシエンの姿を指していて、偶然アーモロート市民の姿も指した形にもなっていたので、最初に「アーモロート」とヒカセンが口走ったことでエメトセルクはそれを後者と解釈してしまった。

 →「石に魔法」は、新生ラストのアルテマウェポン戦でラハブレアが「黒聖石サビクにはアルテマが封じられている」と言っていた点をピックアップして、アシエンたちが過去に魔法を石に封印する研究をしていたのではないかと推測をした上で構築したセリフ。

「思い出したの……。昔……ラハブレアに言われたことを……」
 →ヒカセン視点の「昔」はトトラクでの出来事を指してるので、ここだけ嘘は言っていません。嘘は。(大事なことなのでにk)
ここまでの過去視演技で自分の過去をヒカセンに見られたと解釈をしていたエメトセルクは、古代人時代の「昔」と決め付けてしまった。


ヒカセンは今までの冒険で得ていたアシエンの情報を総動員して、いかにもエメトセルクの過去にありそうな内容をでっちあげて過去視を装いぶち撒けて、彼から情報を引き出した、というオチになります。
79ID前のヒカセンは自分がこの先どうなるかわからなくて不安で押し潰されそうになっていますから、自分が何者なのか知っていそうな口振りで話すエメトセルクから色々聞き出して少しでも不安を解消しようとするだろうな、と。
そんな流れでできたお話なのでした。
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