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一章

「私のターン……ドロー! こいつを召喚で――」
「甘い、と言っているでしょう?」
「なっ……さ、さすがですね。しかし、シールドをお忘れですか?」
「ふむ……盲点でした。腕をあげましたね」

 いや、何なのコイツら?
 俺見えてる? 見えてないよね? 俺主人だったよね?
「ここでばあやのドローですよ」
「ちょっ、ここでそのアイテムは小賢しい手と言わざるを得ませんよ!」
 いや、なんで高度な心理戦を展開してるの?
 ていうか、ばあやが滅茶苦茶楽しそうなんだが。
 ついこの間、ばあやはまだ退職しないのかと尋ねると、「まだこの身を捧ぐべきものがありますから」という高尚な答えが返ってきたことを思い出す。
 メイド業のことだと思ってずいぶん感嘆したものだが、まさかゲームのことだったりしないよね?
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