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一章

まず俺は、なぜメイドのコイツがこんなにゲームが上手いのか、その理由を知らしめられることになった。

コイツのゲームの腕は、ばあやに鍛えられていたのだ。

まずばあやは、カードゲームをしましょうか、と言った。

……ばあやにカードゲームなんかできるのか?
俺は内心考えた。
しかし俺の心配はこの後、大きく裏切られることになる。

二人は様子でカードを繰り、配っていく。やけに手慣れている。この二人、過去に何度も手合わせしたことがあるに違いない。

「じゃ、始めましょっか」
メイドVSばあや。
二人の物腰はあくまで丁寧だ。ところが。

なんだろう。この殺気は。

ーー二人とも相当の手練れだ。
俺は見ているだけなのに、額に汗が伝うのを感じた。

その戦いは壮絶だった。
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