真夏の誘惑
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長次や仙蔵と違い、読書よりも体を動かす方が好きな留三郎はいつも鍛錬に勤しんでいる。彼が、もっとも忍者に向いているのではないかとさえ思う時がある。
もう一度何かをする気にはならない。前述した通り、何もする気力がない。だらんと身体の力を抜き机に突っ伏す姿は、後輩には決して見せられない姿だった。
「留さん、暑くないの?」
自身の鎖骨のくぼみにも汗が流れて溜まっていた。風の張り付く感触が伝わる。さも不機嫌そうに留三郎が眉を寄せるのを見ながら伊作はその汗を拭った。
「暑くないわけない」
見れば留三郎の肌にも先程よりも多い汗の玉が浮かんでいた。それを見ていると何だか興奮してきた。
「もっと暑くなる?」
「ちょ、伊作!?」
珍しく主導権は伊作が握っていた。指先で擽るように形のいい耳に触れる。
「ぁ、くすぐった…」
沸騰している頭はこれ以上煽られることは無いだろうと思っていたが、どうやら違うらしい。小さく身動ぎをして普段からは想像もつかない程の甘い声を出す留三郎に体の奥から熱が込み上げてきた。
耳元をくすぐる左手はそのままにもう片方の手を腰元に滑らせる。紐を解いて手の平を忍ばせ、薄い肌着が肌に張り付いているのを剥がしながら、汗をかいている背中にペタりと押し付けた。
「……」
背中側にあるにも関わらず早い鼓動を感じる。自分の興奮している早さかもしれない。しかし留三郎の耳はこれでもかという程赤くなっていた。
「…あつい、んだが」
「うん?」
ようやく留三郎の声に焦りの色を感じることが出来た。素知らぬふりでしばらく手に吸い付いてくる感覚を楽しんでいると留三郎の口から熱の篭ったため息が溢れる。その隙を見逃さず一転した素早い動きで手を滑らせる。反応して肩が跳ね上がるのを押さえつけながら脇腹をくすぐった。留三郎は脇が弱い。
「ぅわっ!はは、やめ、やめろ伊作」
「スッゴイ汗かいてるね留さん」
「変態くさいこと言うな!」
笑い混じりに身を起こした留三郎を抱き寄せて首筋に吸い付く。さっきまで背中を翻弄していた手は、両足と一緒に体を固定して留三郎の腰を撫で回していた。湿った肌の感触にどうしても手の動きが止まらない。
耳を弄んでいた手は柔らかな感触を充分堪能して降下を始めた。吸い付く度にしょっぱい味がする肌を拭いながら肌着の中に顔を埋めた。
「おい、伊作」
汗ばんだ胸板に指先を滑らせる。喉元を燻ってはサッと胸の突起を掠めるように触れて、留三郎の熱を確実に煽っていく。留三郎の荒い吐息に伊作も熱を煽られたような気分でもしかしたら諸刃の剣であったかもしれない。しかし、辞める気は更々なく、あまりにも舌を這わせていたせいでなんの味もしなくなった首筋に跡を残した。力いっぱい留三郎を抱きしめる。
「伊作?」
呆れと心配が混ざった眼差しが肩越しに振り向いて、視線が絡むと同時に胸が大きく高鳴る。誘われるがまま口付けをした唇はしょっぱくなかった。口付けに夢中になってようやく止まった手の平は自分の汗か留三郎の汗か分からないくらいにぐっしょりと濡れていた。これでは気持ちの良さよりも悪さが際立ってしまったかもしれない。
「はー…急にどうしたんだ、伊作」
ようやく終わったであろう戯れに疑問を抱く留三郎が体を起こしながら聞いてきた。
「留さん、留さん」
「は、なんだ…よ、」
振り向いた留三郎に見せつけるように、これ見よがしに手のひらを舐めた。さっきまで思うままに留三郎を弄んでいた伊作の手の平はまるで留三郎の味そのものがした。
「…しょっぱい」
留三郎の目が大きく開かれる。
「っ…!」
弾かれたように噛み付くような口付けを仕掛けた留三郎はまだ伊作の味覚に残る塩味を拭うように口内で暴れ回った。それをなだめようと伊作も舌を伸ばせば挑発するように音を立てて吸い付いてくる。
顔の角度を変えては何度も何度も舌を絡ませ、本能のままにひたすら、うだる様な熱に身を任せて唇に喰らいつく。じっとりと触れ合う素肌同士がまた新たな熱を生んで汗をかいていった。
もう一度何かをする気にはならない。前述した通り、何もする気力がない。だらんと身体の力を抜き机に突っ伏す姿は、後輩には決して見せられない姿だった。
「留さん、暑くないの?」
自身の鎖骨のくぼみにも汗が流れて溜まっていた。風の張り付く感触が伝わる。さも不機嫌そうに留三郎が眉を寄せるのを見ながら伊作はその汗を拭った。
「暑くないわけない」
見れば留三郎の肌にも先程よりも多い汗の玉が浮かんでいた。それを見ていると何だか興奮してきた。
「もっと暑くなる?」
「ちょ、伊作!?」
珍しく主導権は伊作が握っていた。指先で擽るように形のいい耳に触れる。
「ぁ、くすぐった…」
沸騰している頭はこれ以上煽られることは無いだろうと思っていたが、どうやら違うらしい。小さく身動ぎをして普段からは想像もつかない程の甘い声を出す留三郎に体の奥から熱が込み上げてきた。
耳元をくすぐる左手はそのままにもう片方の手を腰元に滑らせる。紐を解いて手の平を忍ばせ、薄い肌着が肌に張り付いているのを剥がしながら、汗をかいている背中にペタりと押し付けた。
「……」
背中側にあるにも関わらず早い鼓動を感じる。自分の興奮している早さかもしれない。しかし留三郎の耳はこれでもかという程赤くなっていた。
「…あつい、んだが」
「うん?」
ようやく留三郎の声に焦りの色を感じることが出来た。素知らぬふりでしばらく手に吸い付いてくる感覚を楽しんでいると留三郎の口から熱の篭ったため息が溢れる。その隙を見逃さず一転した素早い動きで手を滑らせる。反応して肩が跳ね上がるのを押さえつけながら脇腹をくすぐった。留三郎は脇が弱い。
「ぅわっ!はは、やめ、やめろ伊作」
「スッゴイ汗かいてるね留さん」
「変態くさいこと言うな!」
笑い混じりに身を起こした留三郎を抱き寄せて首筋に吸い付く。さっきまで背中を翻弄していた手は、両足と一緒に体を固定して留三郎の腰を撫で回していた。湿った肌の感触にどうしても手の動きが止まらない。
耳を弄んでいた手は柔らかな感触を充分堪能して降下を始めた。吸い付く度にしょっぱい味がする肌を拭いながら肌着の中に顔を埋めた。
「おい、伊作」
汗ばんだ胸板に指先を滑らせる。喉元を燻ってはサッと胸の突起を掠めるように触れて、留三郎の熱を確実に煽っていく。留三郎の荒い吐息に伊作も熱を煽られたような気分でもしかしたら諸刃の剣であったかもしれない。しかし、辞める気は更々なく、あまりにも舌を這わせていたせいでなんの味もしなくなった首筋に跡を残した。力いっぱい留三郎を抱きしめる。
「伊作?」
呆れと心配が混ざった眼差しが肩越しに振り向いて、視線が絡むと同時に胸が大きく高鳴る。誘われるがまま口付けをした唇はしょっぱくなかった。口付けに夢中になってようやく止まった手の平は自分の汗か留三郎の汗か分からないくらいにぐっしょりと濡れていた。これでは気持ちの良さよりも悪さが際立ってしまったかもしれない。
「はー…急にどうしたんだ、伊作」
ようやく終わったであろう戯れに疑問を抱く留三郎が体を起こしながら聞いてきた。
「留さん、留さん」
「は、なんだ…よ、」
振り向いた留三郎に見せつけるように、これ見よがしに手のひらを舐めた。さっきまで思うままに留三郎を弄んでいた伊作の手の平はまるで留三郎の味そのものがした。
「…しょっぱい」
留三郎の目が大きく開かれる。
「っ…!」
弾かれたように噛み付くような口付けを仕掛けた留三郎はまだ伊作の味覚に残る塩味を拭うように口内で暴れ回った。それをなだめようと伊作も舌を伸ばせば挑発するように音を立てて吸い付いてくる。
顔の角度を変えては何度も何度も舌を絡ませ、本能のままにひたすら、うだる様な熱に身を任せて唇に喰らいつく。じっとりと触れ合う素肌同士がまた新たな熱を生んで汗をかいていった。