3.また会いましたね
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
再会は突然やってくるものだ。
クラスメイトと合流するまでの時間、私は一人カフェで時間を潰していた。
遅めのお昼ご飯を済ませて、食後のコーヒーを味わっていると、ふと感じた視線。
まだ約束まで時間あったはずだけど…と店内に目を配ると、あの時のハーフのお兄さんが入り口にいた。お店のテーブルはちょうど客で埋まっていて、一人では座れない状況…なんか嫌な予感がするぞ?
「すみません、相席させて下さい」
「そこは店員さんが『相席よろしいでしょうか?』と私に尋ねるところだと思います」
「でも今はお一人ですよね?」
「それは、そうですけど…」
店員さんに声をかけたお兄さんは私を指差し、一言二言交わしてからこちらへ移動。カップを傾ける私に発した言葉がこれだ。久しぶりに会う、ほぼ初対面の女子と相席を希望する人なんて…あぁ、お兄さんのような“ただしイケメンに限る”ってやつか。
「実は今、人を尾行してまして。彼らの様子をうかがえる席を探していたところだったんです」
助かりました、とテーブルを挟んで向かい側の椅子に腰を下ろした。
「お兄さんって、普段何している人なんですか」
「僕ですか?僕はアルバイトをしながら私立探偵をしています」
それで尾行してる、と。この人の視線は時々私の後ろにいってるから、このテーブルは標的の観察に適した位置にあるらしい。
「しばらく僕に付き合ってくれませんか?ここは僕が払いますので」
その言葉に飲みかけたコーヒを吹き出しそうになった。
ーside friendー
もう少しで待ち合わせのお店に着く、というところで私は見てしまった。
道路の向こう側にあるカフェは窓ガラスが大きくて、中の様子が少し見えるんだけど…さくらちゃんの向かい側に男の人が座ってる!え、髪の毛が金色?なんだけど!外人?!
もともと私の買い物に付き合ってもらう予定だったけど、邪魔しちゃ悪いよね…よし。
私はスマホを取り出し、トーク欄の一番上をタップして文章を打ち込んだ。
ーside endー
付き合えって言われても、私はこの後約束あるし…目の前でさも友人ですというような顔をした大人をサクッと断ろうとすると、ぶーっと鞄の中のケータイが震えた。
「ごめんなさい、ケータイ触ってもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
慣れた手つきでケータイのトークアプリを開いた。友人からのメッセージが表示される。その内容に、私は少し固まった。
「(お楽しみ中みたいだから、私の買い物はいいよ!ごゆっくり!また明日ね(にっこり)…へ?もしかして近くに来てたの?)あー、お兄さん」
タイミングが良すぎる気もするが、仕方ない。家の人には夕ご飯までに帰るって伝えてあるし、断る理由もなくなったし。他に理由が有るとすれば、そう、なんとなく。
「お兄さんの用事に付き合います」
「そうですか!」
満面の笑みでお礼を言う、目の前のお兄さんともう少し話してみたいかも…なんてね?店員さんを呼んだ私はメニューで一番高いデザートとコーヒーを注文した。
クラスメイトと合流するまでの時間、私は一人カフェで時間を潰していた。
遅めのお昼ご飯を済ませて、食後のコーヒーを味わっていると、ふと感じた視線。
まだ約束まで時間あったはずだけど…と店内に目を配ると、あの時のハーフのお兄さんが入り口にいた。お店のテーブルはちょうど客で埋まっていて、一人では座れない状況…なんか嫌な予感がするぞ?
「すみません、相席させて下さい」
「そこは店員さんが『相席よろしいでしょうか?』と私に尋ねるところだと思います」
「でも今はお一人ですよね?」
「それは、そうですけど…」
店員さんに声をかけたお兄さんは私を指差し、一言二言交わしてからこちらへ移動。カップを傾ける私に発した言葉がこれだ。久しぶりに会う、ほぼ初対面の女子と相席を希望する人なんて…あぁ、お兄さんのような“ただしイケメンに限る”ってやつか。
「実は今、人を尾行してまして。彼らの様子をうかがえる席を探していたところだったんです」
助かりました、とテーブルを挟んで向かい側の椅子に腰を下ろした。
「お兄さんって、普段何している人なんですか」
「僕ですか?僕はアルバイトをしながら私立探偵をしています」
それで尾行してる、と。この人の視線は時々私の後ろにいってるから、このテーブルは標的の観察に適した位置にあるらしい。
「しばらく僕に付き合ってくれませんか?ここは僕が払いますので」
その言葉に飲みかけたコーヒを吹き出しそうになった。
ーside friendー
もう少しで待ち合わせのお店に着く、というところで私は見てしまった。
道路の向こう側にあるカフェは窓ガラスが大きくて、中の様子が少し見えるんだけど…さくらちゃんの向かい側に男の人が座ってる!え、髪の毛が金色?なんだけど!外人?!
もともと私の買い物に付き合ってもらう予定だったけど、邪魔しちゃ悪いよね…よし。
私はスマホを取り出し、トーク欄の一番上をタップして文章を打ち込んだ。
ーside endー
付き合えって言われても、私はこの後約束あるし…目の前でさも友人ですというような顔をした大人をサクッと断ろうとすると、ぶーっと鞄の中のケータイが震えた。
「ごめんなさい、ケータイ触ってもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
慣れた手つきでケータイのトークアプリを開いた。友人からのメッセージが表示される。その内容に、私は少し固まった。
「(お楽しみ中みたいだから、私の買い物はいいよ!ごゆっくり!また明日ね(にっこり)…へ?もしかして近くに来てたの?)あー、お兄さん」
タイミングが良すぎる気もするが、仕方ない。家の人には夕ご飯までに帰るって伝えてあるし、断る理由もなくなったし。他に理由が有るとすれば、そう、なんとなく。
「お兄さんの用事に付き合います」
「そうですか!」
満面の笑みでお礼を言う、目の前のお兄さんともう少し話してみたいかも…なんてね?店員さんを呼んだ私はメニューで一番高いデザートとコーヒーを注文した。