短編集












───その日、朔耶は音柱である宇髄天元を捕まえ、鬼殺隊本部の座敷に向かい合って座っていた。


「何だよ輝夜月、俺に折り入って相談って」


天元は腕を組んだまま胡座をかき、正面に座る朔耶を見遣った。


「お忙しい中すみません、宇髄さん……
だけど、こういう事を相談出来るの、宇髄さんしか思いつかなくて……」


「煉獄絡みの事だったら聞かねェぞ」


「酷い!!話す前からそんなバッサリ切らなくたっていいじゃないですか!」


「まさかの図星かよ」


朔耶の反応を見、天元は彼女の言いたい事の内容が何かを大方察して溜息を吐いた。


「何だよ、煉獄と上手くいってねェのか?」


「いえ、杏ちゃんは何時も私に良くしてくれるし優しいですよ。

だけど……その……ね、閨事の時、何時も杏ちゃんに……き、気持ち良くして貰ってばっかりで……申し訳無くて……

だ、だから私も、杏ちゃんを気持ち良くしてあげたいなって思ったんですけど、私こういうのには疎くて、どうすればいいのか分からなくて困ってるんです……

宇髄さん、男性は閨事の時、女性にどうして貰ったら嬉しいですか!?
奥様方からは、何時もどうして貰ってますか!?
お願いします、教えて下さい!!」


朔耶は恥ずかしそうに抱えている悩みを天元に打ち明けると、身を乗り出して天元に詰め寄った。


「あー……そういう事な……
そりゃ確かに、嫁持ちで元忍の俺に聞きたくなるって気持ちも分かるぜ」


天元は朔耶の悩みを聞くと、人差し指で頬をポリポリと掻き、深刻な表情で自分を見つめてくる朔耶の肩に両手を置いて「まぁ落ち着け」と宥めた。


「そうだなァ……閨事の時に女にして貰うと喜ぶ事って言やァ……やっぱ口淫だな、俺も嫁達にして貰ってるし」


「こういん?って何ですか?」


「口淫ってのは、男の一物を口に咥えて舐めたり吸ったりする前戯の事だ。
くノ一の間では閨房術の一つにも数えられてる」


聞き慣れない単語に首を傾げた朔耶に、天元は簡単に口淫について説明してやった。


「だ、男性の一物を……口に……!?」


天元の口から語られた、聞くも恥ずかしい内容に、朔耶は頬を赤らめてあたふたし始めた。


「ああ、そうだ。
輝夜月、お前だって煉獄に女陰を舐めたりして貰った事あんだろ?
アレを男にしてやる事だと考えりゃいい」


「ま、真っ昼間からそんな破廉恥な事を言わないで下さいっ!!」


天元の言葉に、朔耶は頭から蒸気が出そうな勢いで顔を真っ赤にし、彼に怒鳴った。


(お前の聞いてる事だって十分破廉恥だ……って言いてェが、これ以上輝夜月を苛めたら煉獄から何言われるか分かんねェからやめとくか)


天元は口に出しかけた言葉を呑み込むと、羞恥のあまり興奮している朔耶を落ち着かせる様に彼女の頭をぽんぽんと撫でた。


「まぁ、俺から言える事っつったらこん位だな。
実践するかしねェかはお前に任せる……が、興味があるんならコレ使ってみろ」


天元はそう言うと、懐から一冊の冊子と一つの張形を取り出して朔耶に手渡した。


「宇髄さん、これは?」


朔耶は怪訝そうな表情で差し出された冊子と張形を受け取ると、手渡された物が何なのかを天元に訊ねた。


「くノ一が身に付ける閨房術の一覧が載った冊子と張形だ。
口淫については最初辺りに載ってる筈だからまずは読んでみろ。

その張形は男の一物を模した物だ、本来なら女の一人遊びとかに使うモンだが、いきなり煉獄の一物で試すのが恥ずかしいってんならソイツで練習してみろ、どっちともお前にやるから」


「う、宇髄さん……!

有難う御座います!
少し恥ずかしいですけど……やっぱり杏ちゃんにも気持ち良くなって欲しいので、頑張って練習してみます!」


天元からの思いがけない贈り物と気遣いに、朔耶は頬を赤らめながらも何度も彼に向かい頭を下げた。


「あーハイハイ、お熱い事で結構結構」


天元は礼など要らぬといった様子で手をヒラヒラと振り、「じゃあ俺はもう行くぜ」と言い残して座敷を去った。






───その日の夕方、杏寿郎と鉢合わせない様に細心の注意を払いながら屋敷に帰った朔耶は、早速自室に籠ると天元から貰った閨房術の冊子を開き、真剣な表情で読み始めた。


「口淫については……あ、此処みたい!

ええと……まず初めに、男性の一物を出し、先端に口付けを繰り返し、一物に舌を這わせる……

……うぅ、こんな恥ずかしい事、いきなり杏ちゃんのでは実践出来ない……
この張形っていう物で練習しろって宇髄さんは言ってたよね……


……わぁ……よくよく見てみるとこれ、よく出来てるなぁ……
本物の男性の一物を象ってるんだね、見てるだけでもちょっと恥ずかしい……


……って感心してる場合じゃないや、練習しないと……」


朔耶は冊子の内容を一通り読み終えた後、机の上に置いた張形を手に取り、まじまじと眺めてその精巧な作りに思わず赤面したがそれをすぐに振り払い、気を取り直すと恐る恐るその先端に口付けた。


(ん……こうして、何回か口付けを繰り返してから一物に舌を……下から上にかけて、なぞる様にすると書いてあったよね……)


張形の先端に何度か口付けた後、朔耶は張形の根元に唇を移動させると、そっと舌を這わせ始めた。


「ん、はぁ……んぅ……」


張形の舌触りが心地良いのか、はたまた張形を杏寿郎の一物だと思える様になってきたのか、何時しか朔耶は張形を夢中で舐め続けていた。


(こ、これ位かな……

えっと……次は確か……一物の先端を歯を立てない様に注意しながら口に含んで、ゆっくりと口を上下に動かし、慣れてきたら徐々に速度を上げていく……だったよね……)


一頻り張形を舐め終えた朔耶は、次の手順を思い出しながら口を開け、張形の先端を咥えた。


(んぅ……い、意外と大きい……
ちょっと苦しいかも……)


朔耶は口内に収まった張形の大きさに少し顔を顰めたが、堪えて先端を口に咥えたまま、両手で張形を包む様に握りながら口を上下に動かし始めた。


「んぅ……ふ……」


口を動かす度に朔耶の脳裏には、切なそうな表情で吐息を漏らす杏寿郎の姿が浮かび、それが朔耶を更に興奮させた。


(杏、ちゃん……杏ちゃん……!
ごめんなさい……こんなはしたない女で、ごめんなさい……!

だけど……もうダメ……!止められないよぉ……!)


脳内で愛する人に恥辱の限りを尽くしている事に背徳感と罪悪感を覚えつつも、それ以上に強い性的興奮を覚えてしまった朔耶は、最早動きを止める事が出来なくなり、夢中になって張形をしゃぶり続けた。




───襖の外の気配には全く気付かぬ程に。






「──朔耶!」


「ッ!?」


聞き慣れた声と共に、襖が開け放たれる軽快な音が鼓膜に響き、朔耶は身体を震わせて動きを止め、恐る恐る背後を振り返った。


其処には自分の婚約者である杏寿郎が、唇を噛み締めて立っていた。


「あ……ああ……
き、杏、ちゃ……」


杏寿郎の気配に全く気付かなかった事、そして今までしていた事を全て杏寿郎に見られていたという事に漸く気付いた朔耶は、羞恥と杏寿郎への申し訳無さから涙を滲ませ、小動物の様に身体を小刻みに震わせた。


「……一緒に帰ろうと思い、お前の姿を探したのだが何処にも見当たらず……先に帰ったのだろうと思い屋敷を訪ね、何度も声を掛けたが返答が無かったので上がらせて貰ったのだが……

朔耶……こんな物を使って、何をしていたんだ?」


杏寿郎は眉根を寄せながら朔耶に歩み寄ると、朔耶の手に握られている張形を取り上げて詰め寄った。


「ち、違うの、杏ちゃん……!

私……私はただ、杏ちゃんに気持ち良くなって欲しかったんだけど、どうすればいいか分からなくて……
宇髄さんに相談したら、口淫をすれば男性は喜ぶからって教えて貰って、口淫のやり方が書いてある本と、この張形を貰って練習してただけなの……

ごめんなさい……ごめんなさい……!
お願い……私の事、嫌いにならないで……!」


朔耶は声を震わせながら何とか弁解すると、涙を零しながら何度も杏寿郎に詫びた。


「朔耶……
そう、だったのか……

……済まない、泣かせるつもりは無かったんだ」


朔耶の弁解を聞いた杏寿郎は済まなそうな表情になると、朔耶の頬に手を添え、涙を拭ってやった。


「俺はただ、お前が何処に行ったのか心配になって……

怖がらせて済まなかった、朔耶。
俺の為に、勉強してくれていたとは知らず……許して欲しい」


「杏、ちゃん……」


杏寿郎からの謝罪を受け、てっきり叱られるかと思い込んでいた朔耶は目を丸くした。


「俺では無く、宇髄に相談していた事に関しては多少妬けるが……お前が口淫の練習をしている所を見て興奮してしまった事は事実だ……

……朔耶……嫌で無ければ……張形では無く、俺の一物で練習してくれないか……?」


杏寿郎はそう言うとベルトを緩め、ズボンの前を寛げると、上を向いて聳り立つ自身を取り出して朔耶の眼前に突きつけた。


「あ……」


間近で見た事があまり無かった杏寿郎の男性の象徴は、改めて見るととても太く逞しく、血管が浮き出る程に怒張し、その先端はピクピクと震えていた。


(杏ちゃんのおちんちん……こんなに太くて大きかったんだ……
これが何時も、私のナカに……

ああ……やっぱり、本物じゃなきゃダメ……!)


眼前に曝された杏寿郎の一物と、鼻腔をくすぐる男性の濃い匂いに、先程よりも強い性的興奮を覚えた朔耶は唾を飲み込むと、恐る恐るといった様子で杏寿郎の一物を両手で包み込み、頬を赤らめる杏寿郎の顔を上目遣いで見上げた。


「杏ちゃん……私、初めてだから下手だけど……一生懸命頑張るから、気持ち良くなってくれると嬉しいな……」


朔耶はそう前置きすると、ピクピクと震える亀頭にそっと唇を落とした。


「んっ……!」


それだけでも感じたのか、杏寿郎はピクッと身体を震わせた。


「ん……は……ぁ……」


元々賢く、物覚えも要領も良い朔耶は冊子を一度読んだだけで口淫の手順とコツを把握しており、亀頭に口付けの雨を降らせた後、根元に唇を移動させ、根元から先端にかけて舌を這わせ始めた。


(ああ……杏ちゃんのおちんちん、熱くてビクビクしてる……張形とは全然違う……

杏ちゃんのおちんちんで練習するの、恥ずかしいって思ってたけど……実際してみるとあんまりそう思わない……

寧ろ、もっとしたいって思っちゃう……)


朔耶は夢中で杏寿郎の一物を舌で堪能した後、躊躇いなく先端を口に咥え込んだ。


「ッ……!はぁ……んッ……!
朔、耶……!」


杏寿郎は自分の一物を懸命に愛撫する朔耶の頭に手を置き、絶えず与えられる刺激に熱い吐息を漏らしながら、悩ましげな表情で朔耶の様子を見守った。


「んっ、んぅ……」


朔耶は杏寿郎の一物を口に咥えたまま、上目遣いで杏寿郎の様子を窺いながらゆっくりと口を上下に動かし始めた。


(ん……杏ちゃんのおちんちん、張形なんかと比べ物にならない位おっきい……

ちょっと苦しいけど……杏ちゃんを気持ち良くさせたいって言ったのは私だもん、最後まで頑張るんだから……!)


杏寿郎の一物の大きさを改めて実感した朔耶は少々怖気付いたものの、すぐに気を持ち直して口淫に没頭した。


時折ちゅぱ、ちゅぱと音を立てながら吸い付き、舌も使って口内でねっとりと杏寿郎の一物を舐め回しながら、朔耶は徐々に口の動きを早めていった。


「ッ……!はぁ、はぁ……ッ……!

朔耶……いい……!
初めてとは思えない程、筋がいい……!」


杏寿郎は朔耶の口淫に夢中になっている様子で、彼女の頭に置いた手にやや力を込めながら身体を震わせていた。


(杏ちゃん、気持ち良さそうな顔してる……
嬉しい、私の口淫で感じてくれているんだね……

もっと、もっと気持ち良くなって、杏ちゃん……)


時々杏寿郎の様子を窺っていた朔耶は、頬を紅潮させ、悩ましげな吐息を漏らす杏寿郎の姿を見て歓喜に打ち震え、彼を悦ばせたいという一心で更に口の動きを加速させた。


暫く続けていると杏寿郎の一物の先端から熱いものが滲み出す感覚を覚え、朔耶はハッとした。


(あ……何か出てきてる…
杏ちゃん、絶頂が近いのかな?

絶頂が近い時は……口を動かしながら吸い付く力を強める、だったよね……)


朔耶は冊子の内容を思い出しながら、口の動きはそのままに、射精を促す様に杏寿郎の一物を口全体で吸い上げた。


「ッ!!
だ……ダメだ、朔耶……!
そんなに強く吸っては出てしま……うッ……あぁぁぁッ!!」


いきなり強くなった吸引力に耐えられなくなった杏寿郎は、慌てて朔耶の頭を引き離そうとしたが間に合わず、絶頂を迎えて朔耶の口内に射精した。


「っ……!んむぅ……!」


精を口内に吐き出される感覚に、朔耶は一瞬怯んだがすぐに気を持ち直し、口内に吐き出された杏寿郎の精を全て受け止め、杏寿郎が射精し終えた事を確認するとゆっくりと杏寿郎の一物を口から解放した。


(熱くて、トロトロしてる……
濃くて、不思議な味がする……)


朔耶は口内を満たす杏寿郎の精液の熱と味に、脳がクラクラする様な感覚を覚えていた。


「はぁ……はぁ……
済まない、朔耶……出すつもりは無かったんだが……間に合わず出してしまった……

朔耶、大丈夫か?
すぐに出してくれ、気持ち悪いだろう?」


杏寿郎は申し訳無さそうな表情で朔耶を気遣ったが、朔耶は杏寿郎の精液の味に酔いしれている様子で、蕩けた瞳のまま首を横に振り、ゆっくりと杏寿郎の精液を嚥下した。


(ん……これが、杏ちゃんの味……
男の人の子種を飲んだのは初めてだけど……美味しく感じる……)


自分の精液を躊躇いなく飲み込んだ朔耶を見、杏寿郎は忽ちに頬を赤らめると両手で朔耶の肩を掴んだ。


「こ……こらっ、飲むな!
腹を下しでもしたらどうする!?」


心配そうな表情の杏寿郎に向かい、朔耶はにっこりと微笑みながら首を横に振った。


「私なら大丈夫だよ、杏ちゃん。
杏ちゃんの子種だから飲みたかったの、出すなんて勿体無いもん。

……それより杏ちゃん、気持ち良かった……?」


「ッ……あ、ああ!
初めてとは思えない程上手で、気持ち良かったぞ!」


不安そうな表情で訊ねてきた朔耶を見、杏寿郎は更に頬を紅潮させたが、自分の為に頑張ってくれた朔耶の気持ちを踏み躙るまいと正直に感想を述べた。


「ほ、本当!?
嬉しい、有難う杏ちゃん!」


杏寿郎の言葉に、朔耶は表情を輝かせると、嬉しさのあまり杏寿郎に抱き着いた。


「さ、朔耶……!」


「私、杏ちゃんの為にもっともっと頑張るから、また練習させて貰っても、いいかな?」


上目遣いで自分を見つめてくる朔耶に、杏寿郎は頭から湯気が出そうな程に顔を紅潮させると、顔を背けて小さく頷いた。


「あ、ああ……
俺も、是非頼みたいと思っていたからな……」


杏寿郎の言葉に、朔耶は嬉しそうな笑顔を浮かべて見せた。


「うふふ……嬉しいよ、杏ちゃん……
私、何時も杏ちゃんに気持ち良くして貰ってるから、沢山頑張るね!

ああ……こんな事ならもっと早く、正直に伝えておけば良かったな……」


そう言って苦笑いした朔耶の頭に、杏寿郎は手を置くとぽんぽんと撫でた。


「気にしなくていい、朔耶。
お前は俺の為に知らない事を学ぼうとしてくれたんだ、俺はお前のその気持ちが嬉しかった。

これからは互いに、思っている事は抱え込まずに相談する様にすればいいだろう?

だから朔耶、もう悩んだりするな」


杏寿郎はそう言うと、朔耶を安心させる様に微笑んで見せた。


「杏ちゃん……うん、有難う!」


杏寿郎の微笑みにつられる様に、朔耶も笑顔になると彼に頷いて見せた。


すると杏寿郎は、再び頬を赤らめると朔耶の両手を包む様にして握り締めた。


「朔耶……言った側からで済まないが……してもいいだろうか!?

朔耶が口淫をしてくれたのは本当に嬉しかったが、口淫だけでは俺の一物はまだまだ収まりそうに無くてな!!」


杏寿郎からの懇願に、朔耶は驚いて目を見開き、恐る恐る杏寿郎の下半身に視線を移した。


───その言葉通り、杏寿郎の一物は未だ怒張したままで、準備万端といった様子だった。


「や……!ちょ、ちょっと待って杏ちゃん!
私まだお風呂入ってないから臭いよ、恥ずかしいからお風呂入ってから……」


「気にしない!寧ろそちらの方が興奮する!」


朔耶の制止の言葉が聞こえていないのか、杏寿郎は朔耶の身体を畳の上に押し倒した。


「きょ、杏ちゃぁぁん!!
ちょっと待っ……あぁぁっ♡」


───風呂はおろか、着ている物すら満足に脱がないまま、朔耶は杏寿郎の熱を受け入れる事となった。







───その翌日。


「おー、どうだった輝夜月?
あれから練習はしたのか?」


天元は鬼殺隊本部に出仕してきた朔耶の姿を認めると、片手を挙げて彼女に挨拶した。


朔耶は天元の姿を認めると、苦笑いしながら頷いた。


「宇髄さん……
はい、あれから帰って練習してたら、杏ちゃんに見られちゃって……
結局杏ちゃんので練習する事になって……結果としては喜んで貰えたんですがその後の杏ちゃん、元気で元気で……」


「ハイハイ良かったな、朝からごちそーさん」


話が長くなりそうだと踏んだ天元は、朔耶に向かい手をヒラヒラと振りながら踵を返した。


「ちょ、宇髄さん酷いです!
待って下さいよ~!」


朔耶は慌てて天元の後を追いかけたが、元忍である天元は既に雲隠れをした後だった。







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