第十八章 忘れない
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(まさか……)
「ここに来てから士都麻先輩以外で“ああ、格好いいなあ”って思ったことある人、いる?」
「ない、ね」
(あれか―――!!!)
思い当たって、赤くなった顔を隠すべく首元にしがみついた。
「陸?」
「あれは、違うの!」
「……言うてないんか?」
「あ、あれは、言葉が違くて。他の人が眼中にないっていうか、恋愛対象として見たことなかったっていうか」
(それを眼中にないっていうんやけど、まあええか。可愛いし)
「わかった。じゃあ後の時間はいちゃいちゃしよか」
「は? きゃあ!」
肩を押されてぼすっと陸はソファーに沈む。
「え、えっと光晴さん? さっき、俺から触ることはでけんって」
「別に俺からやなくても、陸がせ 「言わなくていい!」
慌てて光晴の口を両手で塞ぐ。
「っもう! そーゆー意味じゃないってわかってるでしょ?!」
「陸が可愛ええから、つい?」
「つい? じゃないっ」
「これから陸のこと充電させてくれたら、明日からまた我慢するし。な? アカンか?」
「うっ」
淋しげな目で見つめられて、たじろぐ。
「ずーっと陸に触れてへんくて、そろそろ限界なんや。陸も同じ気持ちやないんか?」
「……ずるい」
(限界ってわけじゃない、でも、私だって。だけど……なんかすごく恥ずかしい!)
自身の手のひらで顔を隠して精一杯声を振り絞る。
「光晴……あのね、」
「ん?」
「……ここじゃ、いやです……」
「ふ。りょうかい」
笑みを浮かべた光晴は、顔どころか全身を真っ赤にしている陸を抱え上げ、部屋へと向かった――……
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