第十八章 忘れない
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「昨日はごめんなさいっ!」
朝食を食べ終え、学校へ行く前の空いた時間――陸は光晴、水羽、神無に向かって頭を下げる。昨日の出来事を知らないもえぎと杏はきょとん顔だ。
(麗二はすでに出勤)
「急にどうしたのさ。そんな謝ることじゃないでしょ」
「いや、その……生家のときは何も言わずに帰っちゃったでしょ? だから今回は、もう大丈夫だって説明した方がいいと思って」
「え……」
「ちょっと陸! 昨日って、ごめんって何?!」
ガタン、と音を立てて立ち上がった杏は陸に詰め寄る。
「杏、落ち着いて。……私のトラウマのことは神無ちゃん以外知ってることだけど、ちゃんと説明するから――今日の放課後、2階の部屋に集まってもらっていい?」
「うん、いいよ」
「はい」
「……わかった」
水羽、神無、光晴が頷くなか、納得のいかないような杏も渋々ではあったが頷いた。
――そして放課後。
「すまん、遅なった!」
バン!とドアが開いて、皆の視線が現れた光晴に集中する。
「あー、やっぱ俺が最後やな」
「仕方ないよ。今なんて仕事量すごいでしょ、会長」
「ん……まぁな」
「じゃ、皆揃ったところで――話、始めようか」