第二十八章 覆う黒
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おじさん……?」
「ん?」
「黒田のおじさんでしょ? どうしてここに……」
言いかけて気付いた。目の前にいる彼がここに連れてきたことは明らかで、陸は慌てて質問を変えた。
「私を連れてきた、ですか?」
「久しぶりだね。元気にしてた?」
「質問に答えてください」
黒田のおじさん――黒田纏(くろだまとい)。陸の父・神楽紘一(こういち)の会社の同僚であり友人。
休日神楽家を訪れては、陸たちきょうだいと遊んでくれた。子ども好きの優しい人。それが彼の印象だった。
「どうして、か。答えは簡単――迎えに来たんだよ」
「迎え? おじさんが、なんで……」
「当たり前じゃないか。陸は俺の花嫁なんだから」
…………え?