第二十七章 檻の崩壊
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説明が終わり散会。保健室を後にした光晴・水羽・透の3人は職棟の2階――光晴の部屋へ来ていた。
「郡司の情報を踏まえて、いっかい整理しよか」
「犯人は陸と面識のある鬼。陸が警戒しない程度の知り合い。郡司と透を殺せる状況だったにもかかわらず致命傷を与えなかったんは、たぶんわざとや」
「あくまで狙いは陸だけで、邪魔する確率の高かった俺と郡司を一時的に排除したって? むかつくなあ」
「そういえば光晴、杏が拾ってたっていう陸のブレスレットは? 何か分かった?」
「いや、なんもなし。今は、俺が預かっとるんやけど」
おもむろにズボンのポケットから出して見つめるも、ブレスレットはさみしく輝くだけだった。
(これがこんなに早く、陸の手元を離れることになるなんて)
突如、光晴の持つ携帯が着信を知らせて震え出す。
「!」
「電話?」
「……こんな時に誰が?」
画面に表示されたのは知らない番号。
「はい」
「<……もしもし>」
「っ、陸?」