第三章 花嫁の宴(二)
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「もえぎさん」
「はい」
「私、正直不安だったんです。お昼に神無ちゃんと木籐が会ったとき、ちょっと……騒ぎがあって。だから自分が安心したくて手伝いを申し出ました」
現在もえぎと陸は婚礼終了後の沐浴の支度を終え、会場のある3階の端の部屋で待機している。
「騒ぎ、とは、神無さんが怯えていたことと繋がりが?」
「あると思います。私はそのとき光晴に止められたから会話は聞けてないんですけど、木籐は、神無ちゃんに対して黄金(きん)の瞳を向けた。だから――」
そのとき、会場から鋭い音が響いた。
「!?」
襖を開けたらしい行為により、会場のざわめきがもえぎと陸のところまで届く。
「ずいぶんとご執心じゃないか、鬼頭は!」
「さあ、宴だ、宴!! 酒を持ってこい!!」
予想外に上機嫌なお偉方の声。陸の不安は杞憂であったのか? 確認のために部屋から顔を覗かせた二人は驚愕に目を瞠った。
「はい」
「私、正直不安だったんです。お昼に神無ちゃんと木籐が会ったとき、ちょっと……騒ぎがあって。だから自分が安心したくて手伝いを申し出ました」
現在もえぎと陸は婚礼終了後の沐浴の支度を終え、会場のある3階の端の部屋で待機している。
「騒ぎ、とは、神無さんが怯えていたことと繋がりが?」
「あると思います。私はそのとき光晴に止められたから会話は聞けてないんですけど、木籐は、神無ちゃんに対して黄金(きん)の瞳を向けた。だから――」
そのとき、会場から鋭い音が響いた。
「!?」
襖を開けたらしい行為により、会場のざわめきがもえぎと陸のところまで届く。
「ずいぶんとご執心じゃないか、鬼頭は!」
「さあ、宴だ、宴!! 酒を持ってこい!!」
予想外に上機嫌なお偉方の声。陸の不安は杞憂であったのか? 確認のために部屋から顔を覗かせた二人は驚愕に目を瞠った。