第七章 狂宴の夜
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「あの」
夕食の後片付けをしている最中、神無がもえぎと陸に問いかけた。
「刻印は、消せるんですか?」
隣接するリビングでくつろぐ三翼を気にしながらの質問に、二人は首を傾げる。
「消せない、と聞いています。遺伝子が変異して、その影響で痣として刻印が出てるって話ですから……」
「私も、もえぎさんと同じことしかわからないな。……ごめんね」
「いいえ……」
神無は、貢国一に言われた『刻印の消し方を知りたくないか?』――この言葉が気になっていた。……嘘かもしれない。でももし真実なら、もうこれ以上誰にも迷惑をかけずに済む、と。
「神無さん?」
「なんでもないです、あの、おトイレ……っ」
そう言い残し、神無はキッチンを飛び出した。
「「…………」」
神無の後ろ姿を見つめてから、もえぎと陸はお互いに顔を見合わせた。
「もえぎさん。神無ちゃんの様子……」
「変、ですよね?」
「はい」
ひとまずトイレに神無がいないのを確認してから、二人はリビングに顔を出した。
「三人とも。あの、さっき神無ちゃんの様子がおかしくて……どこか行っちゃったみたいなんだけど、何か知って――」
ガタン!
――と、大きな音を立てて三人が椅子から立ち上がる。表情は皆、青ざめていた。
「陸、教えてくれてありがと!」
「今度は追いかけてくるんやないで!」
「もえぎさん、陸さんをお願いしますね」
「はい、お気をつけて」
あっという間に三人は飛び出して行って、見えなくなる。
陸はやはり、先日森園兄弟を追いかけていったことは伝わっているのかと肩を落とした。
(透、報告の時にそれまで言ったんだ……)
追いかけてくるな――それでも。
雷鳴が響き、雨も降っているなか森へ進んだ彼らが、そして、そこにいると思われる神無が、陸は心配だった。
自然と、足が外へと向かう。
「陸さん」
夕食の後片付けをしている最中、神無がもえぎと陸に問いかけた。
「刻印は、消せるんですか?」
隣接するリビングでくつろぐ三翼を気にしながらの質問に、二人は首を傾げる。
「消せない、と聞いています。遺伝子が変異して、その影響で痣として刻印が出てるって話ですから……」
「私も、もえぎさんと同じことしかわからないな。……ごめんね」
「いいえ……」
神無は、貢国一に言われた『刻印の消し方を知りたくないか?』――この言葉が気になっていた。……嘘かもしれない。でももし真実なら、もうこれ以上誰にも迷惑をかけずに済む、と。
「神無さん?」
「なんでもないです、あの、おトイレ……っ」
そう言い残し、神無はキッチンを飛び出した。
「「…………」」
神無の後ろ姿を見つめてから、もえぎと陸はお互いに顔を見合わせた。
「もえぎさん。神無ちゃんの様子……」
「変、ですよね?」
「はい」
ひとまずトイレに神無がいないのを確認してから、二人はリビングに顔を出した。
「三人とも。あの、さっき神無ちゃんの様子がおかしくて……どこか行っちゃったみたいなんだけど、何か知って――」
ガタン!
――と、大きな音を立てて三人が椅子から立ち上がる。表情は皆、青ざめていた。
「陸、教えてくれてありがと!」
「今度は追いかけてくるんやないで!」
「もえぎさん、陸さんをお願いしますね」
「はい、お気をつけて」
あっという間に三人は飛び出して行って、見えなくなる。
陸はやはり、先日森園兄弟を追いかけていったことは伝わっているのかと肩を落とした。
(透、報告の時にそれまで言ったんだ……)
追いかけてくるな――それでも。
雷鳴が響き、雨も降っているなか森へ進んだ彼らが、そして、そこにいると思われる神無が、陸は心配だった。
自然と、足が外へと向かう。
「陸さん」