ヨークシンシティ
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「ナマエの技量があれば、まず攻撃されても大きな怪我をする事はないと思う。ただ、【能力】を使う事は避けて欲しい。それで武器の購入に至ったワケだ。出来るだけ、団員の前では今日買った武器だけで対応して欲しい」
ヒソカの真剣な声色に、ナマエは反対する事もなく了承の意を示した。
「判った。自分の身は自分で守るよ。【能力】を使わずに」
「嫌だなァ♠ボクも出来る限り護るに決まってるじゃないか♦」
真剣な声色からいつもの声色に変わったヒソカに、ナマエは安堵した。
そして招集の日がやって来た。
ナマエは先日購入した武器を身につけ、ヒソカと共に幻影旅団の仮宿へと足を踏み入れた。
「来たか、ヒソカ」
「うん♠」
「隣の女は誰だ?」
「ボクの彼女♥別にいいだろ?団長♦」
「ふむ……」
ナマエを見ながら、団長と呼ばれた男は顎に手を当てて考えた。
男はファー付きの黒いコートを着ており額に十字架の刺青、髪型はオールバックという出で立ち。ナマエを見るその姿からは、威圧感が漂っている。
「おい、女」
「え?」
いきなり団長が思考を止めたかと思うと、ナマエに声を掛けてきた。
「お前、【念】は使えるんだろうな?」
団長の問いかけに、ナマエはヒソカを仰ぎ見た。
「ボクがただの一般人をこんな所に連れてくる訳がないだろ?」
ナマエの代わりに、ヒソカが答えた。しかし、団長はそれが気に食わなかったのか顔を顰めた。
「お前には訊いていない、ヒソカ」
「団長♠ナマエの事はボクを通して貰わないと困るな♣」
「ただの質問でもか?」
「もちろん♦」
どこまでも笑顔を崩さないヒソカからは、団長に対する威嚇が感じられた。
「そうか……随分入れ込んでいるな」
「まあね♦」
「ナマエと言ったか……ヒソカ、どんな【能力】なんだ?」
「言うわけが無いだろ♠団長に知られたら、盗まれる♦」
「一理あるな」
クツクツと喉の奥で笑いながらも、団長の目は笑っていなかった。
「ヒソカ」
「なんだい?」
ナマエはヒソカの服を引きながら、呼びかける。
「そこまでしなくても、自分の身は自分で守れるよ」
ナマエが言い終わるかどうかのタイミングで、風を切り裂く音と同時にナマエの背後から何者かが攻撃を仕掛けてきた。
それを兜割りで往なすナマエ。
「ほォ……フェイタンの一撃を往なすだけの力量はあるのか」
ちょんまげを結っている男にフェイタンと呼ばれた小柄な男は、舌打ちをしていた。
「腕鈍たね」
悪態を吐きながらも、フェイタンはナマエに向かって第二撃を繰り出した。
その攻撃を兜割りで受け止め、ナマエは隠していた苦無でフェイタンに向かって斬りつける。
「受けるだけの馬鹿じゃなかたね」
ギリギリでナマエの苦無を避け、飛び退けるフェイタン。
「これならどうね?」
小柄な身体を活かし、フェイタンは高速での剣撃を繰り出した。
その一撃一撃を兜割りと苦無を駆使して往なしていくナマエ。
それでも武器のリーチの差で、身体に所々擦り傷を作ってしまう。
金属同士が打つかり合う音が響く中、天空闘技場で会ったマチがナマエに向かって声を掛けた。
「あんた、まだこんな変態馬鹿と付き合ってたの?」
「あぁ、マチさんでしたっけ?お久しぶりです」
フェイタンの攻撃を往なしながら、ナマエはマチの声に返答していた。
「生憎と、まだ付き合ってたりするんですよね~、コレが」
「あんたも物好きだね」
「まだ喋てる余裕あるか」
戦闘中にも関わらずマチと会話するナマエに、フェイタンは怒りを露わにした。
そんなフェイタンを見て、ヒソカはトランプを構える。
「ヒソカ、手を出さないで!」
ナマエに止められるも、ヒソカはフェイタンに向かってトランプを投げつける。
「何するね?」
ヒソカのトランプを仕込み刀で往なすと、フェイタンは標的をナマエからヒソカへと移そうとした。
「団員同士のマジ切れご法度だよ!」
「フェイタン、その辺にしておけ」
マチと団長に止められ、フェイタンは渋々仕込み刀を仕舞った。
「お前達、助かたね」
忌々しげにヒソカとナマエを見るフェイタン。そんな中、ナマエはヒソカを睨みつけた。
「ヒソカ」
「なんだい?」
「手、出さないでって言ったよね?」
「言われたけど、“約束”はしてない♦」
「はぁ……」
ヒソカの真剣な声色に、ナマエは反対する事もなく了承の意を示した。
「判った。自分の身は自分で守るよ。【能力】を使わずに」
「嫌だなァ♠ボクも出来る限り護るに決まってるじゃないか♦」
真剣な声色からいつもの声色に変わったヒソカに、ナマエは安堵した。
そして招集の日がやって来た。
ナマエは先日購入した武器を身につけ、ヒソカと共に幻影旅団の仮宿へと足を踏み入れた。
「来たか、ヒソカ」
「うん♠」
「隣の女は誰だ?」
「ボクの彼女♥別にいいだろ?団長♦」
「ふむ……」
ナマエを見ながら、団長と呼ばれた男は顎に手を当てて考えた。
男はファー付きの黒いコートを着ており額に十字架の刺青、髪型はオールバックという出で立ち。ナマエを見るその姿からは、威圧感が漂っている。
「おい、女」
「え?」
いきなり団長が思考を止めたかと思うと、ナマエに声を掛けてきた。
「お前、【念】は使えるんだろうな?」
団長の問いかけに、ナマエはヒソカを仰ぎ見た。
「ボクがただの一般人をこんな所に連れてくる訳がないだろ?」
ナマエの代わりに、ヒソカが答えた。しかし、団長はそれが気に食わなかったのか顔を顰めた。
「お前には訊いていない、ヒソカ」
「団長♠ナマエの事はボクを通して貰わないと困るな♣」
「ただの質問でもか?」
「もちろん♦」
どこまでも笑顔を崩さないヒソカからは、団長に対する威嚇が感じられた。
「そうか……随分入れ込んでいるな」
「まあね♦」
「ナマエと言ったか……ヒソカ、どんな【能力】なんだ?」
「言うわけが無いだろ♠団長に知られたら、盗まれる♦」
「一理あるな」
クツクツと喉の奥で笑いながらも、団長の目は笑っていなかった。
「ヒソカ」
「なんだい?」
ナマエはヒソカの服を引きながら、呼びかける。
「そこまでしなくても、自分の身は自分で守れるよ」
ナマエが言い終わるかどうかのタイミングで、風を切り裂く音と同時にナマエの背後から何者かが攻撃を仕掛けてきた。
それを兜割りで往なすナマエ。
「ほォ……フェイタンの一撃を往なすだけの力量はあるのか」
ちょんまげを結っている男にフェイタンと呼ばれた小柄な男は、舌打ちをしていた。
「腕鈍たね」
悪態を吐きながらも、フェイタンはナマエに向かって第二撃を繰り出した。
その攻撃を兜割りで受け止め、ナマエは隠していた苦無でフェイタンに向かって斬りつける。
「受けるだけの馬鹿じゃなかたね」
ギリギリでナマエの苦無を避け、飛び退けるフェイタン。
「これならどうね?」
小柄な身体を活かし、フェイタンは高速での剣撃を繰り出した。
その一撃一撃を兜割りと苦無を駆使して往なしていくナマエ。
それでも武器のリーチの差で、身体に所々擦り傷を作ってしまう。
金属同士が打つかり合う音が響く中、天空闘技場で会ったマチがナマエに向かって声を掛けた。
「あんた、まだこんな変態馬鹿と付き合ってたの?」
「あぁ、マチさんでしたっけ?お久しぶりです」
フェイタンの攻撃を往なしながら、ナマエはマチの声に返答していた。
「生憎と、まだ付き合ってたりするんですよね~、コレが」
「あんたも物好きだね」
「まだ喋てる余裕あるか」
戦闘中にも関わらずマチと会話するナマエに、フェイタンは怒りを露わにした。
そんなフェイタンを見て、ヒソカはトランプを構える。
「ヒソカ、手を出さないで!」
ナマエに止められるも、ヒソカはフェイタンに向かってトランプを投げつける。
「何するね?」
ヒソカのトランプを仕込み刀で往なすと、フェイタンは標的をナマエからヒソカへと移そうとした。
「団員同士のマジ切れご法度だよ!」
「フェイタン、その辺にしておけ」
マチと団長に止められ、フェイタンは渋々仕込み刀を仕舞った。
「お前達、助かたね」
忌々しげにヒソカとナマエを見るフェイタン。そんな中、ナマエはヒソカを睨みつけた。
「ヒソカ」
「なんだい?」
「手、出さないでって言ったよね?」
「言われたけど、“約束”はしてない♦」
「はぁ……」