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あれからナマエは【白夜(ビャクヤ)】を説得する為、単身森に来ていた。
ヒソカを仕事に同行させるにあたって、どうしても使役している【式鬼(シキ)】の長である【白夜】の許可が必要だからだ。
「駄目だと言ったはずじゃ」
「何で?」
「前にも説明したであろう」
「私には納得出来ない。納得出来る答えを頂戴」
「……【神子(ミコ)】でもない普通の【人間】を【魔物退治】に連れて行くのは、命取りじゃ」
「【世界の理】を教えれば、ヒソカなら問題ないでしょ?!」
頑なに拒絶する【白夜】に向かい、ナマエは苛立っていた。
何故ここまで反対されるのか、その理由がナマエには解らなかった。
「そう簡単に【世界の理】を教えるものじゃない。【魔物】は【特別】な存在なのじゃ。だからこそ、お主の様に【神子】と呼ばれる【特別】な存在が必要なのじゃ」
『思い違いをするでないわ』と、【白夜】は冷たく言い放った。
それに納得出来ず、ナマエは【白夜】に噛み付いた。
「思い違いしてるのは【白夜】でしょ?!私は必要であれば、ヒソカを護る!それは例え【白夜】達に反対されようと、考えを変える気はない!!」
「何故そこまであの若造に加担する?ナマエが命を懸ける必要がどこにあると言うのじゃ?」
「私にとって、ヒソカはかけがえの無い存在になってるの!それは【式鬼】なら解ってるはずでしょ?!」
互いに感応しているからこそ、ナマエの想いは【式鬼】である【白夜】達にも解っている。それなのに、【白夜】は真っ向から否定した。
「お主はまだ若い。それ故に思い違いをしてしまう事もあるじゃろう」
「違う!思い違いなんかじゃない!!」
「一度は自分から引き離そうとしたではないか。それが良い証拠じゃ」
鼻を鳴らしながら、【白夜】は突き放す。
「本当に想っておるのであれば、若造の言う通り【魔物】から手を引くのが本来の姿であろう?それをしないという事は、所詮その程度と言うわけじゃ」
【白夜】の言葉が、冷たく胸に突き刺さる。それを解っていながら、【白夜】は言葉を止めなかった。
「お主の覚悟がその程度であれば、我は許可出来ぬし許容する事も出来ぬ」
「なら……覚悟を見せればいいんだね?」
「……何をする気かえ?」
「決まってるでしょ?【白夜】達の力無しで【魔物退治】の仕事をする!それが私の覚悟だ!!」
「何を馬鹿な事を申すか!そんな事出来る訳なかろう!?」
「出来るかどうかは、やってみないと判らない!ヒソカの為に命を縣ける事、それが私の覚悟なんだから!!」
ナマエの言葉に、【白夜】は大きく息を吐き出した。
【魔物退治】に【式鬼】の力は必須。雑魚相手なら【念】が使えればどうにかなる。が、今回の様に大物になってくると、【式鬼】の力無しでは正に命懸けの行為になってくる。
「…………若造はそれで満足するのかえ?仮に我等の力無しで【魔物退治】をし、お主が大怪我――いや、死に至る怪我をしても若造は満足するのかえ?ナマエよ、考え直せ」
「【白夜】が『うん』って言ってくれないなら、私は何を言われようと考えを改めるつもりはない!例えヒソカを悲しませる結果になっても、私はこういう風にしか気持ちを返せない!!それは私を育てた【白夜】なら解ってるでしょ?!」
大粒の涙を流しながら、ナマエは【白夜】に言い続けた。
「私の行動は、全て【白夜】達に教えこまれたモノ。【人間】への恐怖も、畏怖も、尊敬も……全て【白夜】達に刷り込まれたモノなんだよ?今更それを改める事は出来ないし、改めようとも思わない。【白夜】達が何をしても私を見捨てれないのと同じで、私はヒソカが何をしても見捨てる事が出来ない」
「泣くでない、ナマエよ。お主を悲しませたくて言っておる訳ではない。我等は常にお主と共にあると、以前言ったのは覚えておろうな?」
「覚えてるよ……あの日――【白夜】達に捨てられたと思ったあの日に言われた言葉、忘れる訳ないじゃない」
ヒソカを仕事に同行させるにあたって、どうしても使役している【式鬼(シキ)】の長である【白夜】の許可が必要だからだ。
「駄目だと言ったはずじゃ」
「何で?」
「前にも説明したであろう」
「私には納得出来ない。納得出来る答えを頂戴」
「……【神子(ミコ)】でもない普通の【人間】を【魔物退治】に連れて行くのは、命取りじゃ」
「【世界の理】を教えれば、ヒソカなら問題ないでしょ?!」
頑なに拒絶する【白夜】に向かい、ナマエは苛立っていた。
何故ここまで反対されるのか、その理由がナマエには解らなかった。
「そう簡単に【世界の理】を教えるものじゃない。【魔物】は【特別】な存在なのじゃ。だからこそ、お主の様に【神子】と呼ばれる【特別】な存在が必要なのじゃ」
『思い違いをするでないわ』と、【白夜】は冷たく言い放った。
それに納得出来ず、ナマエは【白夜】に噛み付いた。
「思い違いしてるのは【白夜】でしょ?!私は必要であれば、ヒソカを護る!それは例え【白夜】達に反対されようと、考えを変える気はない!!」
「何故そこまであの若造に加担する?ナマエが命を懸ける必要がどこにあると言うのじゃ?」
「私にとって、ヒソカはかけがえの無い存在になってるの!それは【式鬼】なら解ってるはずでしょ?!」
互いに感応しているからこそ、ナマエの想いは【式鬼】である【白夜】達にも解っている。それなのに、【白夜】は真っ向から否定した。
「お主はまだ若い。それ故に思い違いをしてしまう事もあるじゃろう」
「違う!思い違いなんかじゃない!!」
「一度は自分から引き離そうとしたではないか。それが良い証拠じゃ」
鼻を鳴らしながら、【白夜】は突き放す。
「本当に想っておるのであれば、若造の言う通り【魔物】から手を引くのが本来の姿であろう?それをしないという事は、所詮その程度と言うわけじゃ」
【白夜】の言葉が、冷たく胸に突き刺さる。それを解っていながら、【白夜】は言葉を止めなかった。
「お主の覚悟がその程度であれば、我は許可出来ぬし許容する事も出来ぬ」
「なら……覚悟を見せればいいんだね?」
「……何をする気かえ?」
「決まってるでしょ?【白夜】達の力無しで【魔物退治】の仕事をする!それが私の覚悟だ!!」
「何を馬鹿な事を申すか!そんな事出来る訳なかろう!?」
「出来るかどうかは、やってみないと判らない!ヒソカの為に命を縣ける事、それが私の覚悟なんだから!!」
ナマエの言葉に、【白夜】は大きく息を吐き出した。
【魔物退治】に【式鬼】の力は必須。雑魚相手なら【念】が使えればどうにかなる。が、今回の様に大物になってくると、【式鬼】の力無しでは正に命懸けの行為になってくる。
「…………若造はそれで満足するのかえ?仮に我等の力無しで【魔物退治】をし、お主が大怪我――いや、死に至る怪我をしても若造は満足するのかえ?ナマエよ、考え直せ」
「【白夜】が『うん』って言ってくれないなら、私は何を言われようと考えを改めるつもりはない!例えヒソカを悲しませる結果になっても、私はこういう風にしか気持ちを返せない!!それは私を育てた【白夜】なら解ってるでしょ?!」
大粒の涙を流しながら、ナマエは【白夜】に言い続けた。
「私の行動は、全て【白夜】達に教えこまれたモノ。【人間】への恐怖も、畏怖も、尊敬も……全て【白夜】達に刷り込まれたモノなんだよ?今更それを改める事は出来ないし、改めようとも思わない。【白夜】達が何をしても私を見捨てれないのと同じで、私はヒソカが何をしても見捨てる事が出来ない」
「泣くでない、ナマエよ。お主を悲しませたくて言っておる訳ではない。我等は常にお主と共にあると、以前言ったのは覚えておろうな?」
「覚えてるよ……あの日――【白夜】達に捨てられたと思ったあの日に言われた言葉、忘れる訳ないじゃない」