天空闘技場
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「彼女ならもう帰ったよ」
「残念♥ナマエの事、ちゃんと紹介したかったのに♣」
ナマエを抱き締め直しながら、ヒソカは至極残念そうに呟いた。
「はいはい。いーからお風呂でその血臭洗い流してきて」
「……待っててくれるかい?」
「ちゃんと待ってるって」
「有難う♥」
ナマエの髪にキスをすると、ヒソカはシャワールームへと消えた。
何をするでも無く、ボーッとしているナマエ。
気付くと先程まで聞こえていたシャワーの音が鳴り止み、こちらに移動してくる気配を感じた。
シャワーから出てきたヒソカは髪をタオルで乱雑に拭きながら、ナマエに近づいて来る。
大きな鏡の前を通り過ぎようとした時、鏡を見て立ち止まった。
「ん。あ、また剥がし忘れた♠」
言うが早いか、ヒソカは自身の背中に手を伸ばすと貼っていた蜘蛛の刺青を剥がしてしまう。
「蜘蛛か……新しいオモチャも見つけたし、そろそろ狩るか……♠」
ポツリと呟いた言葉は、ナマエの耳には届かなかった。
6月4日。ヒソカと連れ立ってナマエは闘技場内を探索していた。
思えば闘技場内は必要な箇所しか行った事が無かったからだ。
「へぇ~、売店とかあったんだね」
「観光客相手の店とかあるからね。選手のグッズを売ってる店もあるよ♦」
周りは選手よりも観光客が多いこのフロア。
確かに200階選手のグッズ販売をしている店もチラホラあった。
ナマエが様々な店に気を取られてる時、フロアに備え付けられたモニターから歓声が聞こえてきた。
「ん?誰の試合?」
「あぁ、ゴンだよ♠」
「ゴン君!?」
「……気になるのかい?」
「ちょっとね」
その場に立ち止まり、ナマエは食い入る様にモニターを見つめた。
ゴンのリベンジマッチが開始され、この時ゴンが釣り竿を武器に戦おうとしている事を知った。
「釣り竿かぁ……面白い事考えるね、ゴン君」
「ナマエ♣」
「大丈夫。心配しなくても、ヒソカ以外は男として見てないから」
「♪」
一瞬不機嫌になったヒソカだが、ナマエの言葉で直ぐその機嫌の悪さは無くなった。
ゴンの試合は、ゴンがギドの義足を叩き折った事で終わった。続いてキルアの試合になったが、キルアはナマエが戦っていないリールベルトという選手との試合だった。
「ま、キルア君なら相手がどんな攻撃してこようと大丈夫でしょ」
「随分彼を信頼しているんだね♣」
「ゴン君と違って、キルア君は冷静だからね」
ナマエはキルアの試合を見る事無く、ヒソカを連れてその場を去った。
6月10日。この日はヒソカに連れられて、ゴンの試合を会場で観る事になったナマエ。
「ポイント&KO制、時間無制限!!」
《さぁー、先日キルア選手に敗れて5勝3敗と後がないリールベルト選手!!今日はゴン選手の素早さを警戒してか、初めからムチを取り出しております!!対するゴン選手は、今日は何も持っておりません》
「始め!!」
《あーとっ、いきなりの【双頭の蛇による二重唱(ソングオブディフェンス)】!!リールベルト選手、一気に勝負を決める気だ!!》
開始早々、リールベルトは両手に持ったムチでゴンの攻撃を受けまいとする。それに対し、ゴンはその場でしゃがみ込む。
《おっと、ゴン選手しゃがみ込んだぞ》
ゴンは足元の石版に手を掛けた。
「おりゃ!!」
《なーんと!!今度は素手で石版を引っ剥がしたァー!!》
「そりゃ!!」
「んでもって、ぶん投げたー!!これはムチでは防ぎきれませーん!!」
「【爆発的推進力(オーラバースト)】!!!」
リールベルトは自身の【念能力】で石版の攻撃を回避した。
「うおおっ、辛うじて脱出ー!!」
「!!」
《あ~、しかしゴン選手、予想してたかの如く先回り!!》
「コンマレベルの時間で逃げなきゃならないこの場面、方向転換しているヒマが無いから前方に進むしか無い♠しかも急激なダッシュによって体のバランスも崩れ、どうしても一瞬ムチの動きは止まらざるを得ない♦」
「残念♥ナマエの事、ちゃんと紹介したかったのに♣」
ナマエを抱き締め直しながら、ヒソカは至極残念そうに呟いた。
「はいはい。いーからお風呂でその血臭洗い流してきて」
「……待っててくれるかい?」
「ちゃんと待ってるって」
「有難う♥」
ナマエの髪にキスをすると、ヒソカはシャワールームへと消えた。
何をするでも無く、ボーッとしているナマエ。
気付くと先程まで聞こえていたシャワーの音が鳴り止み、こちらに移動してくる気配を感じた。
シャワーから出てきたヒソカは髪をタオルで乱雑に拭きながら、ナマエに近づいて来る。
大きな鏡の前を通り過ぎようとした時、鏡を見て立ち止まった。
「ん。あ、また剥がし忘れた♠」
言うが早いか、ヒソカは自身の背中に手を伸ばすと貼っていた蜘蛛の刺青を剥がしてしまう。
「蜘蛛か……新しいオモチャも見つけたし、そろそろ狩るか……♠」
ポツリと呟いた言葉は、ナマエの耳には届かなかった。
6月4日。ヒソカと連れ立ってナマエは闘技場内を探索していた。
思えば闘技場内は必要な箇所しか行った事が無かったからだ。
「へぇ~、売店とかあったんだね」
「観光客相手の店とかあるからね。選手のグッズを売ってる店もあるよ♦」
周りは選手よりも観光客が多いこのフロア。
確かに200階選手のグッズ販売をしている店もチラホラあった。
ナマエが様々な店に気を取られてる時、フロアに備え付けられたモニターから歓声が聞こえてきた。
「ん?誰の試合?」
「あぁ、ゴンだよ♠」
「ゴン君!?」
「……気になるのかい?」
「ちょっとね」
その場に立ち止まり、ナマエは食い入る様にモニターを見つめた。
ゴンのリベンジマッチが開始され、この時ゴンが釣り竿を武器に戦おうとしている事を知った。
「釣り竿かぁ……面白い事考えるね、ゴン君」
「ナマエ♣」
「大丈夫。心配しなくても、ヒソカ以外は男として見てないから」
「♪」
一瞬不機嫌になったヒソカだが、ナマエの言葉で直ぐその機嫌の悪さは無くなった。
ゴンの試合は、ゴンがギドの義足を叩き折った事で終わった。続いてキルアの試合になったが、キルアはナマエが戦っていないリールベルトという選手との試合だった。
「ま、キルア君なら相手がどんな攻撃してこようと大丈夫でしょ」
「随分彼を信頼しているんだね♣」
「ゴン君と違って、キルア君は冷静だからね」
ナマエはキルアの試合を見る事無く、ヒソカを連れてその場を去った。
6月10日。この日はヒソカに連れられて、ゴンの試合を会場で観る事になったナマエ。
「ポイント&KO制、時間無制限!!」
《さぁー、先日キルア選手に敗れて5勝3敗と後がないリールベルト選手!!今日はゴン選手の素早さを警戒してか、初めからムチを取り出しております!!対するゴン選手は、今日は何も持っておりません》
「始め!!」
《あーとっ、いきなりの【双頭の蛇による二重唱(ソングオブディフェンス)】!!リールベルト選手、一気に勝負を決める気だ!!》
開始早々、リールベルトは両手に持ったムチでゴンの攻撃を受けまいとする。それに対し、ゴンはその場でしゃがみ込む。
《おっと、ゴン選手しゃがみ込んだぞ》
ゴンは足元の石版に手を掛けた。
「おりゃ!!」
《なーんと!!今度は素手で石版を引っ剥がしたァー!!》
「そりゃ!!」
「んでもって、ぶん投げたー!!これはムチでは防ぎきれませーん!!」
「【爆発的推進力(オーラバースト)】!!!」
リールベルトは自身の【念能力】で石版の攻撃を回避した。
「うおおっ、辛うじて脱出ー!!」
「!!」
《あ~、しかしゴン選手、予想してたかの如く先回り!!》
「コンマレベルの時間で逃げなきゃならないこの場面、方向転換しているヒマが無いから前方に進むしか無い♠しかも急激なダッシュによって体のバランスも崩れ、どうしても一瞬ムチの動きは止まらざるを得ない♦」