天空闘技場
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部屋に入ると、リビングで椅子に座る両腕のないヒソカと見知らぬ女性がいた。
「ヒソカ?」
「おや、来たのかい?ナマエ♠」
「うん。お邪魔みたいだから、自分の部屋に戻るわ」
「ちょっと、あんた勘違いしてない?」
「勘違い?」
「ナマエ、マチとはただの仕事仲間だ♣」
「そ」
「あたしはこんな変態と仕事仲間ってだけでも嫌だけどね」
マチと呼ばれた女性は溜息を吐いた。
「ま、あたしは儲かるからいいんだけどさ。始めても良い?」
「ああ♦頼むよマチ♥」
「腕周りのオーラ消して。まずは左手から」
マチは左手に刺している針を1本抜きながら、ヒソカに指示を出した。その際、傷口を凝視していたのは気のせいではないと思いたい。
ヒソカがオーラを消すと、左腕の傷口から勢い良く出血が始まった。
「それじゃ、止血ね」
マチは的確に止血をすると、針を構え出した。
「いくよ。【念糸縫合】!!」
手際よくヒソカの腕を【念糸】で縫い付けていくマチ。ナマエはその早業にただ目を瞠るだけだった。
「ハイ、終わり!血管・骨・神経・筋肉、ほぼ100%繋げたよ」
マチが腕を上げると、離れていたヒソカの腕がみるみるうちにくっついた。
ヒソカはくっついた腕の具合を確かめるように、手を握ったりしている。
「見事だ♥」
「次、右ね。今度はあんた、腕持ってて」
マチはヒソカに右腕を投げ渡すと、またもや目を瞠るスピードで縫い付けていった。
「凄い……」
「いつ見てもほれぼれするねェ♥間近でキミの【念糸縫合】を見たいが為に、ボクはわざとケガをするのかも♥」
「は?!ワザと??」
「いーから左手2千万、右手5千万払いな。ところどころ千切れてるけど、自分で後は処置してね。あんたの【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使えば、何とかなるでしょ」
「ああ……隠しといた方が良いかな♥その方が戦闘中に、自力で元に戻したっぽいもんね♥」
言うなりヒソカはどこからとも無くハンカチを取り出した。
「タネも仕掛けもないただのハンカチを――」
【伸縮自在の愛(バンジーガム)】で腕に貼り付け、【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】で肌を再現し傷口を隠すヒソカ。
「…………速い」
「で、このコはあんたの何なの?」
「気になるのかい?」
「当たり前でしょ。場合によってはあんたの側から引き離す」
マチとヒソカの間で火花が散った。
「あー……お邪魔なら退散しますよ?」
「何を言ってるんだい?ボクの側から離れちゃダメっていつも言ってるだろ♦」
「まさか……あんた、こんな変態バカと付き合ってたりしないよね?」
ヒソカから視線をナマエに移し、マチは確認した。
「そのまさか、だよ♥ナマエはボクの大事な恋人さ♥」
後ろから抱きつきながら、悪怯れる様子も無くヒソカは言った。
ナマエは特に嫌がる様子も見せず、その場で固まっていた。
「あんたさ、こんなバカと付き合うなんてどうかしてるよ。男見る目無いんじゃないの?」
ナマエの目を真っ直ぐに見ながら、マチは溜息混じりに告げた。
「確かにヒソカは戦闘バカで変態の快楽殺人者だけど、良い所もあるんですよ。本当に若干だけど」
マチから視線を逸らさずに言うナマエに、マチはこれ以上言う事を諦めた。
「そう。じゃあ、あたしは戻るわ」
「もう?」
「仕事終わったんだから当然でしょ。【念糸】の強度にも限界があるんだから、腕の組織が全部完全にくっつくまでムリしちゃダメよ」
必要な事だけを簡潔に述べて、マチは部屋を出ようとした。が、何かを思い出したのか立ち止まる。
「あ!!そーだ、肝心の用事。メッセージの変更よ」
振り向きながら言うマチに、ヒソカは反応を示した。
「8月30日正午までに、『暇な奴』改め『全団員必ず』ヨークシンシティに集合!!」
「……団長も来るのかい?」
「恐らくね。今までで一番大きな仕事になるんじゃない?今度黙ってすっぽかしたら、団長自ら制裁に乗り出すかもよ」
「それは怖い♥ところでどうだい?今夜♥一緒に食事でも……」
ヒソカが続きを言う前に、マチは部屋を出て行っていた。
「ヒソカ?」
「おや、来たのかい?ナマエ♠」
「うん。お邪魔みたいだから、自分の部屋に戻るわ」
「ちょっと、あんた勘違いしてない?」
「勘違い?」
「ナマエ、マチとはただの仕事仲間だ♣」
「そ」
「あたしはこんな変態と仕事仲間ってだけでも嫌だけどね」
マチと呼ばれた女性は溜息を吐いた。
「ま、あたしは儲かるからいいんだけどさ。始めても良い?」
「ああ♦頼むよマチ♥」
「腕周りのオーラ消して。まずは左手から」
マチは左手に刺している針を1本抜きながら、ヒソカに指示を出した。その際、傷口を凝視していたのは気のせいではないと思いたい。
ヒソカがオーラを消すと、左腕の傷口から勢い良く出血が始まった。
「それじゃ、止血ね」
マチは的確に止血をすると、針を構え出した。
「いくよ。【念糸縫合】!!」
手際よくヒソカの腕を【念糸】で縫い付けていくマチ。ナマエはその早業にただ目を瞠るだけだった。
「ハイ、終わり!血管・骨・神経・筋肉、ほぼ100%繋げたよ」
マチが腕を上げると、離れていたヒソカの腕がみるみるうちにくっついた。
ヒソカはくっついた腕の具合を確かめるように、手を握ったりしている。
「見事だ♥」
「次、右ね。今度はあんた、腕持ってて」
マチはヒソカに右腕を投げ渡すと、またもや目を瞠るスピードで縫い付けていった。
「凄い……」
「いつ見てもほれぼれするねェ♥間近でキミの【念糸縫合】を見たいが為に、ボクはわざとケガをするのかも♥」
「は?!ワザと??」
「いーから左手2千万、右手5千万払いな。ところどころ千切れてるけど、自分で後は処置してね。あんたの【伸縮自在の愛(バンジーガム)】と【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】使えば、何とかなるでしょ」
「ああ……隠しといた方が良いかな♥その方が戦闘中に、自力で元に戻したっぽいもんね♥」
言うなりヒソカはどこからとも無くハンカチを取り出した。
「タネも仕掛けもないただのハンカチを――」
【伸縮自在の愛(バンジーガム)】で腕に貼り付け、【薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)】で肌を再現し傷口を隠すヒソカ。
「…………速い」
「で、このコはあんたの何なの?」
「気になるのかい?」
「当たり前でしょ。場合によってはあんたの側から引き離す」
マチとヒソカの間で火花が散った。
「あー……お邪魔なら退散しますよ?」
「何を言ってるんだい?ボクの側から離れちゃダメっていつも言ってるだろ♦」
「まさか……あんた、こんな変態バカと付き合ってたりしないよね?」
ヒソカから視線をナマエに移し、マチは確認した。
「そのまさか、だよ♥ナマエはボクの大事な恋人さ♥」
後ろから抱きつきながら、悪怯れる様子も無くヒソカは言った。
ナマエは特に嫌がる様子も見せず、その場で固まっていた。
「あんたさ、こんなバカと付き合うなんてどうかしてるよ。男見る目無いんじゃないの?」
ナマエの目を真っ直ぐに見ながら、マチは溜息混じりに告げた。
「確かにヒソカは戦闘バカで変態の快楽殺人者だけど、良い所もあるんですよ。本当に若干だけど」
マチから視線を逸らさずに言うナマエに、マチはこれ以上言う事を諦めた。
「そう。じゃあ、あたしは戻るわ」
「もう?」
「仕事終わったんだから当然でしょ。【念糸】の強度にも限界があるんだから、腕の組織が全部完全にくっつくまでムリしちゃダメよ」
必要な事だけを簡潔に述べて、マチは部屋を出ようとした。が、何かを思い出したのか立ち止まる。
「あ!!そーだ、肝心の用事。メッセージの変更よ」
振り向きながら言うマチに、ヒソカは反応を示した。
「8月30日正午までに、『暇な奴』改め『全団員必ず』ヨークシンシティに集合!!」
「……団長も来るのかい?」
「恐らくね。今までで一番大きな仕事になるんじゃない?今度黙ってすっぽかしたら、団長自ら制裁に乗り出すかもよ」
「それは怖い♥ところでどうだい?今夜♥一緒に食事でも……」
ヒソカが続きを言う前に、マチは部屋を出て行っていた。