天空闘技場
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《そーです!!消えたんです!!そう見えたんです!!》
「いや……それは表現が正しくないな♠目の前にいて、ボクにケリをくれたはずのキミが一瞬にして背後にいた…………が一番近い表現だと思うのだが、まだ何か違う気がする♦違和感……そうだな♣何か基本的な見落としをしている感じかな♥」
「無駄だね。ただ逃げてばかりのお前ではナゾは解けまい。何にせよ、もう待たない。次で腕を頂くぞ」
カストロの言葉に臆すること無く、ヒソカは黙って様子を伺っていた。
「まだ勿体ぶるなら、それも良かろう。その程度の使い手だったと思うまでだ」
カストロが【虎咬拳】の構えを取った。達人であれば大木を真っ二つにする事も可能な拳法。それを理解しているはずのヒソカは、いまだに攻撃する気配を見せない。
「行くぞ!!」
カストロがヒソカに向かって行った時だった。ヒソカが自らの左腕を前に差し出した。
「あげるよ♥」
「フン。余裕か、それとも罠のつもりか!?どちらにしても腕は貰った」
左腕を攻撃したかの様に見せかけて、カストロはまた消え、ヒソカの背後に現れた。
「右のな」
「ヒソカ!!」
ナマエが叫んだ時には、ヒソカの右腕がもぎ取られていた。
「全てが思い通りになると思ったら大間違いだ。ナマエさんの事も、な」
「これも計算の内だね♣」
「ほざけ!」
ヒソカの余裕な態度に、カストロは攻撃を仕掛けるも今度はヒソカに避けられた。
「くっくっく、なる程♥キミの能力の正体は……キミの【ダブル】、だろ?」
カストロの攻撃を飛び避けたヒソカは、もぎ取られた自身の右腕をキャッチし、左腕でその腕を弄びだした。
「……流石だな。その通りだ」
「【ダブル】……なる程ね。戦闘中にあの短時間で見極めるとは、流石はヒソカ。けど、あんな大怪我負う必要はないじゃん…………」
ナマエは誰に言うでもなく、独りごちていた。
《これはどういう事でしょうか!?なんとカストロ選手が2人に分裂!?消えたと思ったら、今度は増えたー!?まさか双子だったとかー!?》
「ドッペルゲンガーとかいうやつかい?」
「「まさしく」」
ヒソカに正体を見破られた事で、隠すこと無くカストロは【ダブル】を発動した。
「キミの忠告通り、逃げずに目を凝らして見てみたよ♥すると目の前のキミはやっぱり『消えた』が正しかった♦では、なぜさっきはその表現に違和感を感じたか?消えたはずのキミだが、気配は変わらずボクの側にあり……むしろ消えるその直前……増えた様な感じがしたから……♠キミは消える前に増えているんだよね♣」
「「そこに気がつくとは大したものだ」」
「私は【念】によって【ダブル】を作り出す事に成功した。先刻はまず【ダブル】が攻撃を仕掛け、私は死角に潜む。お前が反応する瞬間に【ダブル】を消し、本体の私が攻撃する。もちろん【ダブル】はただの幻影ではなく、消えるまではそこに実在するもう一人の私。それは【ダブル】の蹴撃を受けて実感しただろう。つまりお前は2人の私を相手にしなければならない。これが【念】によって完成した真の【虎咬拳】。名付けて【虎咬真拳】!!」
《おーっと、カストロ選手そのままのネーミングだー!!》
カストロは構え直し、ヒソカを見据えた。
「次は左腕とナマエさんを頂く。まだ下らぬ余裕を見せていたいか?」
「うーん、そうだなー♦」
ヒソカは右腕を左手の人差し指でクルクル回しながら微笑んでいた。
「ナマエの名前を出されたし……ちょっとやる気出てきたかな……?」
真剣な表情になったかと思うと、自身の右腕を噛み千切るヒソカ。
「変態スイッチ入りやがったな……後が面倒臭いのに…………」
そんなヒソカを見ながら、ナマエはカストロを恨んだ。試合後に宥めるのは誰だと思ってるんだ!?と。
不意に1枚のスカーフをヒソカは取り出した。
「ボクの予知能力をお見せしようか♦」
《おやおや!?ヒソカがスカーフで右腕を覆い隠したぞ!!》
ヒソカがスカーフを放り投げると、隠していた右腕が消え、代わりに13枚のトランプが出てきた。
《おーっと、なんと右腕が消えてトランプが宙に舞う!!何をする気だー!?》
「この中から1つ好きな数字を選んで、頭に思い浮かべて♥」
カストロはヒソカの行動に動かず、様子を見ている様だった。
「いいかな?思い浮かべたら、その数に4を足して更に倍にする♥そこから6を引き……2で割った後、最初に思った数を引くと……いくらになるかな……?」
ヒソカの心理トリックに、会場中が引っかかている。
「ボクにはその答えが予め解ってた♣答えは……」
「いや……それは表現が正しくないな♠目の前にいて、ボクにケリをくれたはずのキミが一瞬にして背後にいた…………が一番近い表現だと思うのだが、まだ何か違う気がする♦違和感……そうだな♣何か基本的な見落としをしている感じかな♥」
「無駄だね。ただ逃げてばかりのお前ではナゾは解けまい。何にせよ、もう待たない。次で腕を頂くぞ」
カストロの言葉に臆すること無く、ヒソカは黙って様子を伺っていた。
「まだ勿体ぶるなら、それも良かろう。その程度の使い手だったと思うまでだ」
カストロが【虎咬拳】の構えを取った。達人であれば大木を真っ二つにする事も可能な拳法。それを理解しているはずのヒソカは、いまだに攻撃する気配を見せない。
「行くぞ!!」
カストロがヒソカに向かって行った時だった。ヒソカが自らの左腕を前に差し出した。
「あげるよ♥」
「フン。余裕か、それとも罠のつもりか!?どちらにしても腕は貰った」
左腕を攻撃したかの様に見せかけて、カストロはまた消え、ヒソカの背後に現れた。
「右のな」
「ヒソカ!!」
ナマエが叫んだ時には、ヒソカの右腕がもぎ取られていた。
「全てが思い通りになると思ったら大間違いだ。ナマエさんの事も、な」
「これも計算の内だね♣」
「ほざけ!」
ヒソカの余裕な態度に、カストロは攻撃を仕掛けるも今度はヒソカに避けられた。
「くっくっく、なる程♥キミの能力の正体は……キミの【ダブル】、だろ?」
カストロの攻撃を飛び避けたヒソカは、もぎ取られた自身の右腕をキャッチし、左腕でその腕を弄びだした。
「……流石だな。その通りだ」
「【ダブル】……なる程ね。戦闘中にあの短時間で見極めるとは、流石はヒソカ。けど、あんな大怪我負う必要はないじゃん…………」
ナマエは誰に言うでもなく、独りごちていた。
《これはどういう事でしょうか!?なんとカストロ選手が2人に分裂!?消えたと思ったら、今度は増えたー!?まさか双子だったとかー!?》
「ドッペルゲンガーとかいうやつかい?」
「「まさしく」」
ヒソカに正体を見破られた事で、隠すこと無くカストロは【ダブル】を発動した。
「キミの忠告通り、逃げずに目を凝らして見てみたよ♥すると目の前のキミはやっぱり『消えた』が正しかった♦では、なぜさっきはその表現に違和感を感じたか?消えたはずのキミだが、気配は変わらずボクの側にあり……むしろ消えるその直前……増えた様な感じがしたから……♠キミは消える前に増えているんだよね♣」
「「そこに気がつくとは大したものだ」」
「私は【念】によって【ダブル】を作り出す事に成功した。先刻はまず【ダブル】が攻撃を仕掛け、私は死角に潜む。お前が反応する瞬間に【ダブル】を消し、本体の私が攻撃する。もちろん【ダブル】はただの幻影ではなく、消えるまではそこに実在するもう一人の私。それは【ダブル】の蹴撃を受けて実感しただろう。つまりお前は2人の私を相手にしなければならない。これが【念】によって完成した真の【虎咬拳】。名付けて【虎咬真拳】!!」
《おーっと、カストロ選手そのままのネーミングだー!!》
カストロは構え直し、ヒソカを見据えた。
「次は左腕とナマエさんを頂く。まだ下らぬ余裕を見せていたいか?」
「うーん、そうだなー♦」
ヒソカは右腕を左手の人差し指でクルクル回しながら微笑んでいた。
「ナマエの名前を出されたし……ちょっとやる気出てきたかな……?」
真剣な表情になったかと思うと、自身の右腕を噛み千切るヒソカ。
「変態スイッチ入りやがったな……後が面倒臭いのに…………」
そんなヒソカを見ながら、ナマエはカストロを恨んだ。試合後に宥めるのは誰だと思ってるんだ!?と。
不意に1枚のスカーフをヒソカは取り出した。
「ボクの予知能力をお見せしようか♦」
《おやおや!?ヒソカがスカーフで右腕を覆い隠したぞ!!》
ヒソカがスカーフを放り投げると、隠していた右腕が消え、代わりに13枚のトランプが出てきた。
《おーっと、なんと右腕が消えてトランプが宙に舞う!!何をする気だー!?》
「この中から1つ好きな数字を選んで、頭に思い浮かべて♥」
カストロはヒソカの行動に動かず、様子を見ている様だった。
「いいかな?思い浮かべたら、その数に4を足して更に倍にする♥そこから6を引き……2で割った後、最初に思った数を引くと……いくらになるかな……?」
ヒソカの心理トリックに、会場中が引っかかている。
「ボクにはその答えが予め解ってた♣答えは……」