天空闘技場
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《こ……この攻防は一体いつまで続くのでしょうか!?リングの上で弾け合う独楽の数は、既に50近くにはなっているはず!!ゴン選手、その複雑無限の独楽嵐を避けています。避けています!!》
「……」
《その時間はもう60分を超えました!!独楽を出し尽くしたギド選手も、観客と共にただ見入るだけ!!》
目を瞑っていた事が仇となった。キルアの声に反応して目を開けたゴンは、そこで漸く逃げ場が無くなっている事に気付く。
試合はゴンのポイント負けで終幕した。
ゴンの初試合から1か月後。どういう風の吹き回しか、ヒソカが試合をすると言い出した。
《ご覧下さい、この大観衆!!まだ決戦の1時間前だと言うのに、会場は既に超満員です!!》
控室に備え付けられたモニターには、会場の様子が映し出されていた。
《戦勝は8勝3敗ですが、負けはいずれも欠場による不戦敗!!休みがちの死神、奇術師ヒソカ。戦績は9勝1敗!!ヒソカに敗れて以来9連勝でフロアマスターに大手!!武闘家カストロ。『借りは必ず返す』の公言通り、リベンジなるか!?今最もフロアマスターに近い男2人による対決まで、とうとうあと55分を切りました!!それでは、前回のインタビューの様子を見て頂きましょう》
《勝算がないなら戦いませんよ。2年前とは別人だって所をお見せします》
カストロのインタビューが流されているのを、ナマエはヒソカと一緒に眺めていた。
「で、何でいきなり試合する気になったの?」
「デートのお誘いを頂いてね♦この前ナマエから臭ってきた香水の男からのご指名さ♥」
「あぁ……カストロとかいう人?」
「名前は知らないな♣だけど、美味しそうに実ってはいたよ♥」
「ヒソカにとっての青い果実な訳ね」
「うん♠もちろん、応援してくれるんだろ?」
「応援はするよ。だけど、無茶したら許さないからね?」
「解ってる♦」
ニタリと笑い、ヒソカは試合に向かった。
《さぁー、いよいよです!!ヒソカ選手VSカストロ選手の大決戦!!》
「感謝するよ、ヒソカ。お前の洗礼が無ければ、私はここまで強くはなれなかっただろう」
「……くくくく♠誰が強くなったって?」
「言っておくがお前に敗れて後の9戦、一度として全力で戦った事はない。全てお前を倒す為の準備運動に過ぎない!」
「始め!!」
最初に動いたのは、やはりカストロだった。
「行くぞ!!」
【念】で強化した手でヒソカを攻撃するカストロ。ヒソカはそれを余裕で避けたはずだった。しかし、避けたはずの右手が何故かヒソカに当たる。
「クリーンヒットォ!!」
《まずはカストロ選手の先制打が炸裂ー!!》
「本気で来い、ヒソカ。2年前の私とは違う。次は容赦しないぞ」
《先手を取ったのはカストロ選手!!素早い手刀の攻撃を避けられず、ヒソカ選手ポイントを奪われました》
ヒソカがポイントを取られた事でざわつく場内。ヒソカ自身、避けたはずの手刀が当たった事で少なからず何かを考えている様に見えた。
「本気を出すかどうかは、ボクが決める♠」
リングで立ち上がりながら、ヒソカはカストロをじっと見た。
「そうか。では早めに決断する事だ」
カストロは言い終わるなり、またもヒソカに向かって飛び掛かった。その攻撃もヒソカは避けるが、避けた攻撃が尽く当たってしまう。
カストロの蹴りをヒソカは左腕でガードしたが、ガードした瞬間にカストロはヒソカの背後におり顔面に蹴りを入れられてしまう。
「クリーンヒット!!&ダウン!!」
《なんと、なんと開けてビックリ。カストロ選手の一方的な攻めが続きます!!ポイントはこれで4-0!!しかし、今……見たものは……私の気のせいでしょうか!?》
「まだ気は変わらぬか。いっそこのまま、何も解せぬまま死ぬか?」
顔面への蹴りで、ヒソカはリング上へ倒れてしまった。
「や……やれるか?」
審判の問い掛けに、ヒソカは妖しく笑うのみ。
「気のせいかな?」
ヒソカは立ち上がり、服の埃を払いながら続けた。
「キミが消えた様に見えたが……♣」
「……」
《その時間はもう60分を超えました!!独楽を出し尽くしたギド選手も、観客と共にただ見入るだけ!!》
目を瞑っていた事が仇となった。キルアの声に反応して目を開けたゴンは、そこで漸く逃げ場が無くなっている事に気付く。
試合はゴンのポイント負けで終幕した。
ゴンの初試合から1か月後。どういう風の吹き回しか、ヒソカが試合をすると言い出した。
《ご覧下さい、この大観衆!!まだ決戦の1時間前だと言うのに、会場は既に超満員です!!》
控室に備え付けられたモニターには、会場の様子が映し出されていた。
《戦勝は8勝3敗ですが、負けはいずれも欠場による不戦敗!!休みがちの死神、奇術師ヒソカ。戦績は9勝1敗!!ヒソカに敗れて以来9連勝でフロアマスターに大手!!武闘家カストロ。『借りは必ず返す』の公言通り、リベンジなるか!?今最もフロアマスターに近い男2人による対決まで、とうとうあと55分を切りました!!それでは、前回のインタビューの様子を見て頂きましょう》
《勝算がないなら戦いませんよ。2年前とは別人だって所をお見せします》
カストロのインタビューが流されているのを、ナマエはヒソカと一緒に眺めていた。
「で、何でいきなり試合する気になったの?」
「デートのお誘いを頂いてね♦この前ナマエから臭ってきた香水の男からのご指名さ♥」
「あぁ……カストロとかいう人?」
「名前は知らないな♣だけど、美味しそうに実ってはいたよ♥」
「ヒソカにとっての青い果実な訳ね」
「うん♠もちろん、応援してくれるんだろ?」
「応援はするよ。だけど、無茶したら許さないからね?」
「解ってる♦」
ニタリと笑い、ヒソカは試合に向かった。
《さぁー、いよいよです!!ヒソカ選手VSカストロ選手の大決戦!!》
「感謝するよ、ヒソカ。お前の洗礼が無ければ、私はここまで強くはなれなかっただろう」
「……くくくく♠誰が強くなったって?」
「言っておくがお前に敗れて後の9戦、一度として全力で戦った事はない。全てお前を倒す為の準備運動に過ぎない!」
「始め!!」
最初に動いたのは、やはりカストロだった。
「行くぞ!!」
【念】で強化した手でヒソカを攻撃するカストロ。ヒソカはそれを余裕で避けたはずだった。しかし、避けたはずの右手が何故かヒソカに当たる。
「クリーンヒットォ!!」
《まずはカストロ選手の先制打が炸裂ー!!》
「本気で来い、ヒソカ。2年前の私とは違う。次は容赦しないぞ」
《先手を取ったのはカストロ選手!!素早い手刀の攻撃を避けられず、ヒソカ選手ポイントを奪われました》
ヒソカがポイントを取られた事でざわつく場内。ヒソカ自身、避けたはずの手刀が当たった事で少なからず何かを考えている様に見えた。
「本気を出すかどうかは、ボクが決める♠」
リングで立ち上がりながら、ヒソカはカストロをじっと見た。
「そうか。では早めに決断する事だ」
カストロは言い終わるなり、またもヒソカに向かって飛び掛かった。その攻撃もヒソカは避けるが、避けた攻撃が尽く当たってしまう。
カストロの蹴りをヒソカは左腕でガードしたが、ガードした瞬間にカストロはヒソカの背後におり顔面に蹴りを入れられてしまう。
「クリーンヒット!!&ダウン!!」
《なんと、なんと開けてビックリ。カストロ選手の一方的な攻めが続きます!!ポイントはこれで4-0!!しかし、今……見たものは……私の気のせいでしょうか!?》
「まだ気は変わらぬか。いっそこのまま、何も解せぬまま死ぬか?」
顔面への蹴りで、ヒソカはリング上へ倒れてしまった。
「や……やれるか?」
審判の問い掛けに、ヒソカは妖しく笑うのみ。
「気のせいかな?」
ヒソカは立ち上がり、服の埃を払いながら続けた。
「キミが消えた様に見えたが……♣」