天空闘技場
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「へぇ……独楽が武器なのか」
ぶつかり合った独楽は四方八方からナマエに向かって飛んでくる。
「【念】を込められた独楽は、何時間でも回り続けお前を襲う!複雑に舞い飛ぶ独楽の動きは、最早オレでも予測不可能!!」
「なら、動きを止めちゃえば良いんだよね。回っている独楽の周りには気流が発生する。なら……【空の境界(リアルワールド)】――風よ、吹き荒べ!」
自身の【念能力】でナマエは風を操り、動いている独楽を全て場外へ吹き飛ばした。
《おーっと?!ナマエ選手が何かを叫んだ途端、リング上を縦横無尽に回っていた独楽が吹き飛んだー!?一体何が起こったんでしょうか!?》
「なっ……!?オレの独楽が……」
「さぁ、次はどうする?」
小太刀を両手に構え、ナマエはゆっくりとギドに向かって歩いて行く。
「くっ……これならどうだ!」
《出たァー、ギド選手の攻防一体必殺奥義!!竜巻独楽ァー!!》
ギドは自身の義足を軸に高速回転を始め、そのままナマエに向かって突進してきた。
「……面倒臭いなぁ」
ギドの攻撃を避け、ナマエはどうするかを考えた。突っ込んで行ってもいいが、それでは弾き飛ばされるのが関の山。ならば、いかにこの回転を止めるか――だ。
ナマエは徐ろに小太刀をリングへと突き刺す。
「【白夜(ビャクヤ)】!」
ナマエが叫ぶと、その場に青白い炎が現れ、その中から1匹の狐が出てきた。
「妖火演舞(ヨウカエンブ)!!」
その言葉を口にした途端、【白夜】が炎となりナマエの周りをクルクルと回り始めた。
「行け!!」
声と共にギドを指さしたナマエは、小太刀を手に取ると炎に突っ込んだ。
突然現れた炎に飲まれるギド。彼は為す術も無く、炎に飲まれていく。
「あっ熱い!け……消してくれ!!」
あまりの熱さにのた打ち回るギド。その首元に小太刀を当てながら、ナマエは呟いた。
「戻っていいよ、【白夜】」
ナマエの命を聞き届け、炎は一瞬で消え去った。
《な……何が起こったんでしょうか!?突然狐やら炎やらが現れたと思ったら、その炎がギド選手を取り巻きました!!次の瞬間にはナマエ選手が炎に突っ込み、炎が消えたと思った瞬間、ギド選手に小太刀を当てているー!!これはどういう事でしょうか?!》
「まだヤる?」
「オ……オレの負けだッ!!」
ギドの首からは薄っすらと血が流れており、その血が僅かだが小太刀の刀身を濡らしていく。
「そ。200階の闘士の割には大した事無いんだね」
至極残念そうに言い捨てると、ナマエはギドから小太刀を離した。
《ここでギド選手がリタイヤを宣言ー!!ナマエ選手、2戦連続無傷での勝利でーす!!》
リングから去ると、今日はヒソカが出迎えてくれた。
「良かったのかい?」
「何が?」
「彼女まで使ってたじゃないか♣」
「あぁ……大丈夫大丈夫。手の内がバレても問題ないよ。どうせあと1人と明日辺りヤる事になるだろうし」
「そう♦」
不満そうに言うヒソカを尻目に、ナマエは部屋に戻ろうと足を進める。ヒソカはそんなナマエの後ろ姿を見て、小さく溜息を吐いた。
部屋に戻るなりナマエは、小太刀に向かって声を掛けた。
「【杜樹】、変化解除して」
すると小太刀から煙が吹き出し、辺りに血とお酒の臭いが充満した。
やがて煙が消えると、そこには金糸の髪を持つ美しい青年が現れる。
「何だ?ナマエ」
「いい加減血腥いから、お風呂入って来て」
「血腥い?これの何処がだ」
「全体的に臭い。そのアルコール臭も一緒に洗い流してきて」
野良犬を追い払うように手を振り、ナマエは【杜樹】を自分から遠ざけた。
「ちゃんとお風呂に入ってきたら、次の試合でまた血を吸える様に配慮する」
その言葉を聞いて、【杜樹】は嬉々としてシャワールームへと向かった。
「ナマエ♣」
「ん?」
「キミは彼に甘いね♠」
「甘い?何処ら辺が?」
「彼の希望は叶えようとするじゃないか♦」
「仕方が無いでしょ。【契約】なんだから」
「前から気になってたんだけど……♦」
「何?」
「【契約】って、そもそも何を【契約】してるんだい?」
ぶつかり合った独楽は四方八方からナマエに向かって飛んでくる。
「【念】を込められた独楽は、何時間でも回り続けお前を襲う!複雑に舞い飛ぶ独楽の動きは、最早オレでも予測不可能!!」
「なら、動きを止めちゃえば良いんだよね。回っている独楽の周りには気流が発生する。なら……【空の境界(リアルワールド)】――風よ、吹き荒べ!」
自身の【念能力】でナマエは風を操り、動いている独楽を全て場外へ吹き飛ばした。
《おーっと?!ナマエ選手が何かを叫んだ途端、リング上を縦横無尽に回っていた独楽が吹き飛んだー!?一体何が起こったんでしょうか!?》
「なっ……!?オレの独楽が……」
「さぁ、次はどうする?」
小太刀を両手に構え、ナマエはゆっくりとギドに向かって歩いて行く。
「くっ……これならどうだ!」
《出たァー、ギド選手の攻防一体必殺奥義!!竜巻独楽ァー!!》
ギドは自身の義足を軸に高速回転を始め、そのままナマエに向かって突進してきた。
「……面倒臭いなぁ」
ギドの攻撃を避け、ナマエはどうするかを考えた。突っ込んで行ってもいいが、それでは弾き飛ばされるのが関の山。ならば、いかにこの回転を止めるか――だ。
ナマエは徐ろに小太刀をリングへと突き刺す。
「【白夜(ビャクヤ)】!」
ナマエが叫ぶと、その場に青白い炎が現れ、その中から1匹の狐が出てきた。
「妖火演舞(ヨウカエンブ)!!」
その言葉を口にした途端、【白夜】が炎となりナマエの周りをクルクルと回り始めた。
「行け!!」
声と共にギドを指さしたナマエは、小太刀を手に取ると炎に突っ込んだ。
突然現れた炎に飲まれるギド。彼は為す術も無く、炎に飲まれていく。
「あっ熱い!け……消してくれ!!」
あまりの熱さにのた打ち回るギド。その首元に小太刀を当てながら、ナマエは呟いた。
「戻っていいよ、【白夜】」
ナマエの命を聞き届け、炎は一瞬で消え去った。
《な……何が起こったんでしょうか!?突然狐やら炎やらが現れたと思ったら、その炎がギド選手を取り巻きました!!次の瞬間にはナマエ選手が炎に突っ込み、炎が消えたと思った瞬間、ギド選手に小太刀を当てているー!!これはどういう事でしょうか?!》
「まだヤる?」
「オ……オレの負けだッ!!」
ギドの首からは薄っすらと血が流れており、その血が僅かだが小太刀の刀身を濡らしていく。
「そ。200階の闘士の割には大した事無いんだね」
至極残念そうに言い捨てると、ナマエはギドから小太刀を離した。
《ここでギド選手がリタイヤを宣言ー!!ナマエ選手、2戦連続無傷での勝利でーす!!》
リングから去ると、今日はヒソカが出迎えてくれた。
「良かったのかい?」
「何が?」
「彼女まで使ってたじゃないか♣」
「あぁ……大丈夫大丈夫。手の内がバレても問題ないよ。どうせあと1人と明日辺りヤる事になるだろうし」
「そう♦」
不満そうに言うヒソカを尻目に、ナマエは部屋に戻ろうと足を進める。ヒソカはそんなナマエの後ろ姿を見て、小さく溜息を吐いた。
部屋に戻るなりナマエは、小太刀に向かって声を掛けた。
「【杜樹】、変化解除して」
すると小太刀から煙が吹き出し、辺りに血とお酒の臭いが充満した。
やがて煙が消えると、そこには金糸の髪を持つ美しい青年が現れる。
「何だ?ナマエ」
「いい加減血腥いから、お風呂入って来て」
「血腥い?これの何処がだ」
「全体的に臭い。そのアルコール臭も一緒に洗い流してきて」
野良犬を追い払うように手を振り、ナマエは【杜樹】を自分から遠ざけた。
「ちゃんとお風呂に入ってきたら、次の試合でまた血を吸える様に配慮する」
その言葉を聞いて、【杜樹】は嬉々としてシャワールームへと向かった。
「ナマエ♣」
「ん?」
「キミは彼に甘いね♠」
「甘い?何処ら辺が?」
「彼の希望は叶えようとするじゃないか♦」
「仕方が無いでしょ。【契約】なんだから」
「前から気になってたんだけど……♦」
「何?」
「【契約】って、そもそも何を【契約】してるんだい?」