天空闘技場
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割り当てられた自室がどんな物かを見ようと足を向けると、何処から現れたのかヒソカに抱き止められる。
「何処に行くんだい?」
「自分の部屋。どんな物か見たくてね。試合の申し込みをしたし」
「部屋はみんな同じ作りのはずだよ♠それより、もう申し込みをしたのかい?」
「うん。お誘いがあったからね」
「へェ……ボクのナマエに手を出すなんて、良い度胸してるね♣」
「……手出ししたら、いくらヒソカでも許さないから」
「♣」
「【杜樹】の力、試させて?」
「……分かったよ♦」
「有難う、ヒソカ」
やんわりとヒソカの腕を解き、部屋に向かって歩き出すナマエ。ヒソカはその後を黙ってついて行く。
部屋に着くなりTVの画面を点けると、早速試合決定の表示がされていた。
「明日……か」
「早いね♠」
「早いに越した事はないよ、ヒソカ。【杜樹】が戦いたくてウズウズしてるからね」
苦笑するナマエに、ヒソカは不思議そうに問いかける。
「解るのかい?」
「うん、解るよ。【式鬼】の感情だけなら読めるから」
『今は兎に角、血を吸いたいみたい』と困った様に眉根を下げるナマエ。ヒソカはそんなナマエを抱き締めるしか出来なかった。
翌日、ナマエは【杜樹】を持って選手控室で待機していた。
「【杜樹】、吸い過ぎないでよ」
誰に言うでもなく、呟いたナマエ。それをヒソカは目を細めて見ていた。
《さあ、本日大注目の一戦です!!破竹の勢いで勝ち上がって参りましたナマエ選手が早くも登場!!対するサダソ選手は5勝1敗とまずまずの戦績です!!》
「始め!!」
開始合図に合わせて、最初に動いたのはサダソだった。失った左腕を徐ろに翳してきた。
【凝】でその隠された左腕を見抜き、ナマエはサダソの左腕をすり抜ける。サダソが腕の向きを変える前に、その懐に飛び込むナマエ。
「悪いけど、アンタには死なない程度に血を流して貰うよ」
言うが早いか、ナマエは二振りの小太刀で切りつけた。
「ッ……」
「逃げられると思わないでね。【杜樹】は獲物を逃がす程馬鹿じゃないの」
そのまま何度もサダソの身体を嬲る様に斬りつけるナマエ。その顔からは一切の感情が消えていた。
KOにはせずに、ポイントのみを狙い斬りつける事数十分。リング上にはサダソの流した血が点々とその形跡を残していた。
「さて、あと2ポイント……」
【杜樹】にこびり付いた血を振り払う事無く、ナマエはサダソににじり寄った。
「まっ……オレの負――」
「誰がリタイヤを許可した?」
戦線離脱を宣言しようとしたサダソに向かい、冷たく言い放つとナマエは右足を切りつけた。
「あと1ポイント……」
「ひっ……助け――」
「……ラスト」
呟くのと同時に、ナマエはサダソを斬りつけた。
「勝者!!ナマエ選手!!」
試合終了の声に、ナマエは自我を取り戻したかの様に表情を緩めた。
入場口から控え室に戻る道中、先日遭遇したカストロに声を掛けられる。
「お疲れ様です、ナマエさん」
「貴方はあの時の……」
「カストロ、ですよ」
「あぁ、そうそうカストロさん!何しているんですか?こんな所で」
「貴女の戦いを拝見してたんですよ」
「はは、スマートに出来なくて見応え無かったでしょう?」
苦笑を漏らしていると、カストロは綺麗に微笑んだ。
「そんな事無いですよ。とても素晴らしかった。私とも手合わせ願いたい位だ」
「お褒めに預かり光栄です。けど、私なんか相手にしても、勝ち星得るだけですよ?」
「それは戦ってみないと判りませんよ。現に、貴女は無傷で1勝したんですから」
「相手に恵まれただけです。それじゃ、人を待たせてるんで失礼しますね」
ヒソカの禍々しいオーラを感じ取り、ナマエはカストロと別れて道を急いだ。
オーラの元を辿って行くと、不機嫌になっているヒソカが控え室で待っていた。
「ごめん、遅くなった」
部屋に入るなりヒソカに謝るも、ヒソカはナマエを見て眉を顰めるばかり。
「どうしたの?」
「キミから知らない男の臭いがする♣」
「臭い?」
「そう、臭い♦何処かでボク以外の男でも引っ掛けてきたのかい?」
「んな事する訳無いでしょ」
「何処に行くんだい?」
「自分の部屋。どんな物か見たくてね。試合の申し込みをしたし」
「部屋はみんな同じ作りのはずだよ♠それより、もう申し込みをしたのかい?」
「うん。お誘いがあったからね」
「へェ……ボクのナマエに手を出すなんて、良い度胸してるね♣」
「……手出ししたら、いくらヒソカでも許さないから」
「♣」
「【杜樹】の力、試させて?」
「……分かったよ♦」
「有難う、ヒソカ」
やんわりとヒソカの腕を解き、部屋に向かって歩き出すナマエ。ヒソカはその後を黙ってついて行く。
部屋に着くなりTVの画面を点けると、早速試合決定の表示がされていた。
「明日……か」
「早いね♠」
「早いに越した事はないよ、ヒソカ。【杜樹】が戦いたくてウズウズしてるからね」
苦笑するナマエに、ヒソカは不思議そうに問いかける。
「解るのかい?」
「うん、解るよ。【式鬼】の感情だけなら読めるから」
『今は兎に角、血を吸いたいみたい』と困った様に眉根を下げるナマエ。ヒソカはそんなナマエを抱き締めるしか出来なかった。
翌日、ナマエは【杜樹】を持って選手控室で待機していた。
「【杜樹】、吸い過ぎないでよ」
誰に言うでもなく、呟いたナマエ。それをヒソカは目を細めて見ていた。
《さあ、本日大注目の一戦です!!破竹の勢いで勝ち上がって参りましたナマエ選手が早くも登場!!対するサダソ選手は5勝1敗とまずまずの戦績です!!》
「始め!!」
開始合図に合わせて、最初に動いたのはサダソだった。失った左腕を徐ろに翳してきた。
【凝】でその隠された左腕を見抜き、ナマエはサダソの左腕をすり抜ける。サダソが腕の向きを変える前に、その懐に飛び込むナマエ。
「悪いけど、アンタには死なない程度に血を流して貰うよ」
言うが早いか、ナマエは二振りの小太刀で切りつけた。
「ッ……」
「逃げられると思わないでね。【杜樹】は獲物を逃がす程馬鹿じゃないの」
そのまま何度もサダソの身体を嬲る様に斬りつけるナマエ。その顔からは一切の感情が消えていた。
KOにはせずに、ポイントのみを狙い斬りつける事数十分。リング上にはサダソの流した血が点々とその形跡を残していた。
「さて、あと2ポイント……」
【杜樹】にこびり付いた血を振り払う事無く、ナマエはサダソににじり寄った。
「まっ……オレの負――」
「誰がリタイヤを許可した?」
戦線離脱を宣言しようとしたサダソに向かい、冷たく言い放つとナマエは右足を切りつけた。
「あと1ポイント……」
「ひっ……助け――」
「……ラスト」
呟くのと同時に、ナマエはサダソを斬りつけた。
「勝者!!ナマエ選手!!」
試合終了の声に、ナマエは自我を取り戻したかの様に表情を緩めた。
入場口から控え室に戻る道中、先日遭遇したカストロに声を掛けられる。
「お疲れ様です、ナマエさん」
「貴方はあの時の……」
「カストロ、ですよ」
「あぁ、そうそうカストロさん!何しているんですか?こんな所で」
「貴女の戦いを拝見してたんですよ」
「はは、スマートに出来なくて見応え無かったでしょう?」
苦笑を漏らしていると、カストロは綺麗に微笑んだ。
「そんな事無いですよ。とても素晴らしかった。私とも手合わせ願いたい位だ」
「お褒めに預かり光栄です。けど、私なんか相手にしても、勝ち星得るだけですよ?」
「それは戦ってみないと判りませんよ。現に、貴女は無傷で1勝したんですから」
「相手に恵まれただけです。それじゃ、人を待たせてるんで失礼しますね」
ヒソカの禍々しいオーラを感じ取り、ナマエはカストロと別れて道を急いだ。
オーラの元を辿って行くと、不機嫌になっているヒソカが控え室で待っていた。
「ごめん、遅くなった」
部屋に入るなりヒソカに謝るも、ヒソカはナマエを見て眉を顰めるばかり。
「どうしたの?」
「キミから知らない男の臭いがする♣」
「臭い?」
「そう、臭い♦何処かでボク以外の男でも引っ掛けてきたのかい?」
「んな事する訳無いでしょ」