天空闘技場
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天空闘技場へ着いて直ぐ、ナマエは参加登録を行った。100階に到達するまでは闘技場内に参加者の部屋は無いと言われ、出来る限り早く上へ進もうと思ったからだ。
「ゆっくりでいいんじゃないかい?」
「いや、宿代が勿体無い」
元々大した仕事をしていた訳でも無いナマエ。財源には限りがあるのだ。
「宿代?……ボクの部屋に来れば良いじゃないか♣」
「ヒソカの部屋?」
「うん♠ボク、今200階にいるし♦」
「ふーん……私が入っても大丈夫なの?」
「たまにしか使ってないし、広いから大丈夫だよ♥」
ヒソカの申し出に、ナマエは有り難く乗っからせて貰う事にした。
ヒソカに見送られ、ナマエは初戦のリングへと向かった。相手は自分の倍はあろう比較的若い部類の男だった。
何やら野次が飛んできたが、ナマエの耳には入っていない。今は目の前の相手をいかに手加減して倒すか、それしか考えていなかった。
「ここ1階のリングでは、入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮して下さい」
審判の声を聞き流しながら、ナマエは伸びをした。
「それでは、始め!!」
開始の合図と共に突っ込んでくる相手を飛び避けて、そのまま相手の背中目掛けて蹴りを入れてみるナマエ。すると相手はそのまま突っ伏して動かなくなった。
『殺してしまったか?』と焦ったが、審判が確認した所気絶しているだけだった。
ホッと安心したナマエ。イマイチ人間相手の手加減が判らなかったが、殺さずに済んで良かった。そんな思いを抱いていると、審判から50階へ行く様に指示を出された。
「おかえり♦」
「ん。ただいま」
ヒソカに出迎えられ、ナマエはそのまま闘技場内のエレベーターで50階まで行きファイトマネーを受け取った。
「……152ジェニーか」
「1階は勝っても負けても、ジュース1本分のギャラなんだ♣50階からは負けたらギャラは無いけど、勝てば5万位貰えたはずだよ♠」
「へぇ~。5万ったら、仕事1回分位か」
ヒソカからギャラの説明を受けて、自分の感覚での試算をするナマエ。
「ナマエの仕事って……普段は何をしているんだい?」
「【魔物退治】だよ。ジャポン限定だけどね」
「【魔物退治】で5万?安いね♣」
「そう?【杜樹(トキ)】クラスは流石に30万位貰ってるけど、その場合は退治じゃなく封印だしなぁ……殆どは【十六夜(イザヨイ)】だけで倒せるから、5万で十分なんだよね」
「……キミの金銭感覚が解らないな♦」
ヒソカはナマエの金銭感覚を疑った。【魔物退治】といえば、時には命懸けの仕事と言われているからだ。
それをたった5万で請け負っていると言う。ナマエは自分の命に対する危機感が薄いとも思った。
話をしていると、ナマエの名前が放送で呼ばれた。
「ん?」
「あぁ、試合が組まれたみたいだね♠」
「なる程。行ってくるよ」
「いってらっしゃい♥」
見送りも兼ねて、ヒソカはナマエの髪にキスを落とした。
50階での相手は中年の拳法家との説明があった。拳法家ははっきり言ってやり易かった。師匠が拳法家であり、幼い頃から手合わせをしているナマエにとって相手の攻撃手段は容易に読めた。
またも一回の蹴りのみで相手をKOにして勝つナマエ。会場を出るとヒソカが待ってくれていた。
「わざわざ待ってたの?」
「うん♥おかえり♠」
「……ただいま」
そのままヒソカに連れられ、ナマエは200階にあるヒソカの部屋へと足を踏み入れる。
そこはヒソカが言っていた通り、かなり広い部屋であった。備え付けのキッチンには各種調味料、冷蔵庫にはこれでもかという位の食料・飲料が入っていた。
「ここだけで一生暮らせそう……」
「フロアマスターになれば、そこが自宅になるからね♦」
「マジか!?」
「おや♣興味あるのかい?」
「いや、興味はないよ。フロアマスターって事は、挑戦者がじゃんじゃん来るんでしょ?」
「うん♠」
「そんな格闘漬けの生活はごめんだよ」
真顔で返してくるナマエを見ながら、ヒソカは苦笑した。
「ゆっくりでいいんじゃないかい?」
「いや、宿代が勿体無い」
元々大した仕事をしていた訳でも無いナマエ。財源には限りがあるのだ。
「宿代?……ボクの部屋に来れば良いじゃないか♣」
「ヒソカの部屋?」
「うん♠ボク、今200階にいるし♦」
「ふーん……私が入っても大丈夫なの?」
「たまにしか使ってないし、広いから大丈夫だよ♥」
ヒソカの申し出に、ナマエは有り難く乗っからせて貰う事にした。
ヒソカに見送られ、ナマエは初戦のリングへと向かった。相手は自分の倍はあろう比較的若い部類の男だった。
何やら野次が飛んできたが、ナマエの耳には入っていない。今は目の前の相手をいかに手加減して倒すか、それしか考えていなかった。
「ここ1階のリングでは、入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮して下さい」
審判の声を聞き流しながら、ナマエは伸びをした。
「それでは、始め!!」
開始の合図と共に突っ込んでくる相手を飛び避けて、そのまま相手の背中目掛けて蹴りを入れてみるナマエ。すると相手はそのまま突っ伏して動かなくなった。
『殺してしまったか?』と焦ったが、審判が確認した所気絶しているだけだった。
ホッと安心したナマエ。イマイチ人間相手の手加減が判らなかったが、殺さずに済んで良かった。そんな思いを抱いていると、審判から50階へ行く様に指示を出された。
「おかえり♦」
「ん。ただいま」
ヒソカに出迎えられ、ナマエはそのまま闘技場内のエレベーターで50階まで行きファイトマネーを受け取った。
「……152ジェニーか」
「1階は勝っても負けても、ジュース1本分のギャラなんだ♣50階からは負けたらギャラは無いけど、勝てば5万位貰えたはずだよ♠」
「へぇ~。5万ったら、仕事1回分位か」
ヒソカからギャラの説明を受けて、自分の感覚での試算をするナマエ。
「ナマエの仕事って……普段は何をしているんだい?」
「【魔物退治】だよ。ジャポン限定だけどね」
「【魔物退治】で5万?安いね♣」
「そう?【杜樹(トキ)】クラスは流石に30万位貰ってるけど、その場合は退治じゃなく封印だしなぁ……殆どは【十六夜(イザヨイ)】だけで倒せるから、5万で十分なんだよね」
「……キミの金銭感覚が解らないな♦」
ヒソカはナマエの金銭感覚を疑った。【魔物退治】といえば、時には命懸けの仕事と言われているからだ。
それをたった5万で請け負っていると言う。ナマエは自分の命に対する危機感が薄いとも思った。
話をしていると、ナマエの名前が放送で呼ばれた。
「ん?」
「あぁ、試合が組まれたみたいだね♠」
「なる程。行ってくるよ」
「いってらっしゃい♥」
見送りも兼ねて、ヒソカはナマエの髪にキスを落とした。
50階での相手は中年の拳法家との説明があった。拳法家ははっきり言ってやり易かった。師匠が拳法家であり、幼い頃から手合わせをしているナマエにとって相手の攻撃手段は容易に読めた。
またも一回の蹴りのみで相手をKOにして勝つナマエ。会場を出るとヒソカが待ってくれていた。
「わざわざ待ってたの?」
「うん♥おかえり♠」
「……ただいま」
そのままヒソカに連れられ、ナマエは200階にあるヒソカの部屋へと足を踏み入れる。
そこはヒソカが言っていた通り、かなり広い部屋であった。備え付けのキッチンには各種調味料、冷蔵庫にはこれでもかという位の食料・飲料が入っていた。
「ここだけで一生暮らせそう……」
「フロアマスターになれば、そこが自宅になるからね♦」
「マジか!?」
「おや♣興味あるのかい?」
「いや、興味はないよ。フロアマスターって事は、挑戦者がじゃんじゃん来るんでしょ?」
「うん♠」
「そんな格闘漬けの生活はごめんだよ」
真顔で返してくるナマエを見ながら、ヒソカは苦笑した。