新しい力
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ジャポンへ戻る飛行船の中で、ヒソカはナマエに『何をしにジャポンへ向かっているのか』という事を訊いていた。
「幼馴染と【契約】しに行くの」
「?」
ナマエの言っている言葉の意図が読めなかったヒソカ。何故幼馴染なのに【契約】なのか?その事を口に出そうとした時、ナマエが先に口を開いた。
「幼馴染って言っても、【人間】じゃないからね?」
「【人間】じゃない?なら、獣かい?」
「違うよ。今回は」
「へェ……どんな幼馴染なんだい?」
「一言で言えば酒豪。お酒が何よりも大好きなヤツ」
『酒豪』と言った時、ナマエの顔が僅かに曇った。
「【契約】したとして、アイツとたまに飲まなきゃいけないのが辛いんだけどね……ハンターになったからには、今いる【式鬼(シキ)】だけじゃカバー出来ない部分があるから。苦肉の策だよ」
嫌そうに顔を顰めるナマエを見て、ヒソカは苦笑を漏らした。
「嫌なら、何でソイツと【契約】するんだい?他にも相手はいるだろう?」
ヒソカの言葉に少し考え、ナマエは答えた。
「アイツ以上に強いヤツを私は知らない」
「ボクよりも強いのかい?」
「多分ね。【人間】で勝てる人っているのかな……」
「ナマエ、勝てない相手と契約する気なの?」
「うん。力勝負じゃないからね」
ナマエの言葉に少しだけ安心したヒソカだが、次の言葉でその安心を失った。
「まぁ、手足の1~2本は持ってかれるかもしれないけど」
「は?」
「だーかーらー、無傷じゃ無理って言ってるの!」
「……ボクは反対だな♣」
途端に不機嫌になるヒソカ。そんなヒソカを見て、ナマエは溜息を漏らした。
ナマエは仕方がないといった風にヒソカを抱き寄せた。
「ご機嫌取りかい?」
「うん」
「こんな事でボクの機嫌が治るとでも?」
更に機嫌が悪くなっているヒソカに苦笑しながら、ナマエはヒソカを抱き締めた。
「思ってないよ。ただ、機嫌の悪いヒソカの顔は見たくないだけ」
『こうしてれば見なくて済むでしょ?』と言いながら、ヒソカの胸に顔を埋めたナマエ。
その様子を見ていると、ヒソカの不機嫌さも若干マシになってきたのだから不思議だ。
「ナマエ♦」
「んー?」
「キスして♠」
「ん」
ヒソカを屈ませて、その唇にナマエは優しくキスをする。すると、ヒソカの機嫌は一気に良くなった。
「ナマエ♣」
「何ー?」
「ボクの事、好きかい?」
「好きだよ」
「そう♣」
『ボクは愛してるよ♥』とナマエに言いながら、ヒソカもキスをした。
ヒソカの機嫌が直った事を確信したナマエは、先程の話の続きをする事にした。
「あのさ、ヒソカ」
「何だい?」
「死なないから安心して。アイツに私は殺せない。興味本位でちょっかい出さなければ、ヒソカも殺される事はない。っていうより、私が殺させない。だから一緒に来てくれる?」
「…………」
「ヒソカの事、アイツにも紹介したいしね」
「……まったく、どうしてキミはそうなんだ♣」
「え?」
「ボクが反対出来ない理由を作って♦狡いよ♣」
「ヒソカには敵いませんけどねー」
嫌味を込めて言うと、ヒソカはげんなりしている。
「ごめんね?判っててやった、今のは」
「そんなにお仕置きされたいの?」
「お仕置きは勘弁して……腰痛くて動けないとか、アイツに何て言われるか考えただけで嫌になる」
心底嫌そうな顔を見せるナマエ。
ヒソカはクツリと笑い、そんなナマエを抱き締めてやる。
「さっきから『アイツ』って言ってるけど、名前は無いのかい?」
「あるよ。【杜樹(トキ)】、それがアイツの名前」
「キミが名付けたのかい?」
「違うよ。初めてあった時、『こいつの名前は【杜樹】だ!』って視えたんだよ」
「視えた?それは……いくつの時なんだい?」
「幼馴染と【契約】しに行くの」
「?」
ナマエの言っている言葉の意図が読めなかったヒソカ。何故幼馴染なのに【契約】なのか?その事を口に出そうとした時、ナマエが先に口を開いた。
「幼馴染って言っても、【人間】じゃないからね?」
「【人間】じゃない?なら、獣かい?」
「違うよ。今回は」
「へェ……どんな幼馴染なんだい?」
「一言で言えば酒豪。お酒が何よりも大好きなヤツ」
『酒豪』と言った時、ナマエの顔が僅かに曇った。
「【契約】したとして、アイツとたまに飲まなきゃいけないのが辛いんだけどね……ハンターになったからには、今いる【式鬼(シキ)】だけじゃカバー出来ない部分があるから。苦肉の策だよ」
嫌そうに顔を顰めるナマエを見て、ヒソカは苦笑を漏らした。
「嫌なら、何でソイツと【契約】するんだい?他にも相手はいるだろう?」
ヒソカの言葉に少し考え、ナマエは答えた。
「アイツ以上に強いヤツを私は知らない」
「ボクよりも強いのかい?」
「多分ね。【人間】で勝てる人っているのかな……」
「ナマエ、勝てない相手と契約する気なの?」
「うん。力勝負じゃないからね」
ナマエの言葉に少しだけ安心したヒソカだが、次の言葉でその安心を失った。
「まぁ、手足の1~2本は持ってかれるかもしれないけど」
「は?」
「だーかーらー、無傷じゃ無理って言ってるの!」
「……ボクは反対だな♣」
途端に不機嫌になるヒソカ。そんなヒソカを見て、ナマエは溜息を漏らした。
ナマエは仕方がないといった風にヒソカを抱き寄せた。
「ご機嫌取りかい?」
「うん」
「こんな事でボクの機嫌が治るとでも?」
更に機嫌が悪くなっているヒソカに苦笑しながら、ナマエはヒソカを抱き締めた。
「思ってないよ。ただ、機嫌の悪いヒソカの顔は見たくないだけ」
『こうしてれば見なくて済むでしょ?』と言いながら、ヒソカの胸に顔を埋めたナマエ。
その様子を見ていると、ヒソカの不機嫌さも若干マシになってきたのだから不思議だ。
「ナマエ♦」
「んー?」
「キスして♠」
「ん」
ヒソカを屈ませて、その唇にナマエは優しくキスをする。すると、ヒソカの機嫌は一気に良くなった。
「ナマエ♣」
「何ー?」
「ボクの事、好きかい?」
「好きだよ」
「そう♣」
『ボクは愛してるよ♥』とナマエに言いながら、ヒソカもキスをした。
ヒソカの機嫌が直った事を確信したナマエは、先程の話の続きをする事にした。
「あのさ、ヒソカ」
「何だい?」
「死なないから安心して。アイツに私は殺せない。興味本位でちょっかい出さなければ、ヒソカも殺される事はない。っていうより、私が殺させない。だから一緒に来てくれる?」
「…………」
「ヒソカの事、アイツにも紹介したいしね」
「……まったく、どうしてキミはそうなんだ♣」
「え?」
「ボクが反対出来ない理由を作って♦狡いよ♣」
「ヒソカには敵いませんけどねー」
嫌味を込めて言うと、ヒソカはげんなりしている。
「ごめんね?判っててやった、今のは」
「そんなにお仕置きされたいの?」
「お仕置きは勘弁して……腰痛くて動けないとか、アイツに何て言われるか考えただけで嫌になる」
心底嫌そうな顔を見せるナマエ。
ヒソカはクツリと笑い、そんなナマエを抱き締めてやる。
「さっきから『アイツ』って言ってるけど、名前は無いのかい?」
「あるよ。【杜樹(トキ)】、それがアイツの名前」
「キミが名付けたのかい?」
「違うよ。初めてあった時、『こいつの名前は【杜樹】だ!』って視えたんだよ」
「視えた?それは……いくつの時なんだい?」