最終試験
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講習が終わり、会場を出ようとしているとゴンがイルミにキルアの居場所を訊いていた。
イルミは特に嫌がる事もなく、自宅の場所を教えている。
講習会場を出た所で、ネテロから合格者へ声が掛けられた。
「さて、これでもうこの建物を一歩出たら、諸君らはワシ等と同じ!ハンターとして仲間でもあるが、商売敵でもあるわけじゃ。ともあれ、次に会うまで諸君らの息災を祈るとしよう。では解散!!」
講習会場の外でネテロが消えた後、イルミはゴン達の背中を見ていた。
「いいのかい?殺し屋が自分のアジト教えちゃって♦」
「うん。隠してないし、地元じゃ有名だしねー。まあ、彼等も行ってみれば解るよ。オレ達と彼等じゃ住む世界が違うって事がね」
ヒソカはふと、イルミの右腕を見た。赤く腫れ上がっているそこは、確実に異常を示していた。
「これか。うん、折れてるよ」
イルミの発言に、ヒソカの顔に怪しい笑みが現れる。
「面白い素材だ。ヒソカが見守りたいって気持ちが、良く解るよ」
「だろ♥」
イルミはゴンの背中を見ながら、何やら考えている様だった。それに気づいたヒソカが、イルミを睨みつける。
「ゴンはボクの獲物だ♠手出ししたら、ただじゃおかないよ♣」
「解ってるよ。短い付き合いだがヒソカの好みは把握した――で、ヒソカ。キミ達はこれからどうするんだ?」
「じっと待つよ♦果実が美味しく実るまで」
「……」
「やっぱりヒソカは変態だ……」
独り悦に入っているヒソカを見て、ナマエは引いていた。
「こんな変態止めて、オレにしない?」
「は?何言ってんの??」
「オレ、キミの事気に入った」
「あっそ。生憎、私はアンタが大嫌いだ」
「何で?」
「理由を教えるつもりはない」
「じゃあ、諦めない」
「……イルミ、ナマエはボクのだ♣」
いつの間にか現実に戻ってきたヒソカが、ナマエを抱き寄せてイルミを睨んだ。
「ふーん。でも、オレ気に入っちゃったから」
そう言うとイルミは立ち去った。
「何なの?アイツ……」
「気にしちゃ負けだよ、ナマエ♦」
訳が分からないという顔をしてイルミを見送っていると、後ろから声を掛けられた。
「よぉ」
「ん?あ、ハンゾーとかいう忍者!」
「ちょっとアンタに訊きたい事があるんだが、いいか?」
ナマエを指さしながら訊いてくるハンゾー。ナマエは疑問符を浮かべながら先を促した。
「最終試験で出してた技、アンタ何者なんだ?」
「あー……アレね」
頬を掻きながらどうしようか迷っていると、ヒソカが代わりに答えていた。
「内緒♠」
「アンタには訊いてねぇ!」
ハンゾーはヒソカの回答にキレたが、ヒソカは全く相手にしていなかった。
「アンタ、ジャポン人なんだろ?」
「多分ね」
「多分って……」
「まぁ、育ちはジャポンだよ」
「じゃあ――【式神使い】で合ってるか?」
「【式神使い】……ねぇ。正式名称は知らないんだ。ごめんね」
「いや、謝らないでくれ。これ、オレの名刺だ。近くに来たら連絡してくれ。観光の穴場スポットに案内するぜ」
「有難う」
にこやかに微笑みながらハンゾーから名刺を受け取ったナマエ。ヒソカはそれを面白くなさそうに見ている。
「へぇ、その年で上忍なんだ?凄いね」
「いや、【式神】を使えるアンタには負けるよ。じゃあな!」
一通り話すと、ハンゾーはゴン達と同じ方向へと走っていった。
「ヒソカ」
「何だい?」
「こんな事で不機嫌にならないで」
「♦」
「仕事始めたら、こういう事増えていくんだよ?」
「ナマエは仕事しなくていいよ♣ボクが一生養うから♥」
「そうもいかないでしょ。私もやらなきゃならない事あるから一旦ジャポンに戻るけど、ヒソカはどうする?」
「もちろん一緒に行くよ♠キミが行く所は、ボクの行く所でもある♦」
ナマエの髪にキスを落としながら、ヒソカは抱き寄せている腕に力を込めた。
イルミは特に嫌がる事もなく、自宅の場所を教えている。
講習会場を出た所で、ネテロから合格者へ声が掛けられた。
「さて、これでもうこの建物を一歩出たら、諸君らはワシ等と同じ!ハンターとして仲間でもあるが、商売敵でもあるわけじゃ。ともあれ、次に会うまで諸君らの息災を祈るとしよう。では解散!!」
講習会場の外でネテロが消えた後、イルミはゴン達の背中を見ていた。
「いいのかい?殺し屋が自分のアジト教えちゃって♦」
「うん。隠してないし、地元じゃ有名だしねー。まあ、彼等も行ってみれば解るよ。オレ達と彼等じゃ住む世界が違うって事がね」
ヒソカはふと、イルミの右腕を見た。赤く腫れ上がっているそこは、確実に異常を示していた。
「これか。うん、折れてるよ」
イルミの発言に、ヒソカの顔に怪しい笑みが現れる。
「面白い素材だ。ヒソカが見守りたいって気持ちが、良く解るよ」
「だろ♥」
イルミはゴンの背中を見ながら、何やら考えている様だった。それに気づいたヒソカが、イルミを睨みつける。
「ゴンはボクの獲物だ♠手出ししたら、ただじゃおかないよ♣」
「解ってるよ。短い付き合いだがヒソカの好みは把握した――で、ヒソカ。キミ達はこれからどうするんだ?」
「じっと待つよ♦果実が美味しく実るまで」
「……」
「やっぱりヒソカは変態だ……」
独り悦に入っているヒソカを見て、ナマエは引いていた。
「こんな変態止めて、オレにしない?」
「は?何言ってんの??」
「オレ、キミの事気に入った」
「あっそ。生憎、私はアンタが大嫌いだ」
「何で?」
「理由を教えるつもりはない」
「じゃあ、諦めない」
「……イルミ、ナマエはボクのだ♣」
いつの間にか現実に戻ってきたヒソカが、ナマエを抱き寄せてイルミを睨んだ。
「ふーん。でも、オレ気に入っちゃったから」
そう言うとイルミは立ち去った。
「何なの?アイツ……」
「気にしちゃ負けだよ、ナマエ♦」
訳が分からないという顔をしてイルミを見送っていると、後ろから声を掛けられた。
「よぉ」
「ん?あ、ハンゾーとかいう忍者!」
「ちょっとアンタに訊きたい事があるんだが、いいか?」
ナマエを指さしながら訊いてくるハンゾー。ナマエは疑問符を浮かべながら先を促した。
「最終試験で出してた技、アンタ何者なんだ?」
「あー……アレね」
頬を掻きながらどうしようか迷っていると、ヒソカが代わりに答えていた。
「内緒♠」
「アンタには訊いてねぇ!」
ハンゾーはヒソカの回答にキレたが、ヒソカは全く相手にしていなかった。
「アンタ、ジャポン人なんだろ?」
「多分ね」
「多分って……」
「まぁ、育ちはジャポンだよ」
「じゃあ――【式神使い】で合ってるか?」
「【式神使い】……ねぇ。正式名称は知らないんだ。ごめんね」
「いや、謝らないでくれ。これ、オレの名刺だ。近くに来たら連絡してくれ。観光の穴場スポットに案内するぜ」
「有難う」
にこやかに微笑みながらハンゾーから名刺を受け取ったナマエ。ヒソカはそれを面白くなさそうに見ている。
「へぇ、その年で上忍なんだ?凄いね」
「いや、【式神】を使えるアンタには負けるよ。じゃあな!」
一通り話すと、ハンゾーはゴン達と同じ方向へと走っていった。
「ヒソカ」
「何だい?」
「こんな事で不機嫌にならないで」
「♦」
「仕事始めたら、こういう事増えていくんだよ?」
「ナマエは仕事しなくていいよ♣ボクが一生養うから♥」
「そうもいかないでしょ。私もやらなきゃならない事あるから一旦ジャポンに戻るけど、ヒソカはどうする?」
「もちろん一緒に行くよ♠キミが行く所は、ボクの行く所でもある♦」
ナマエの髪にキスを落としながら、ヒソカは抱き寄せている腕に力を込めた。