最終試験
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「何故なら、お前は根っからの人殺しだから」
そこまで聞いて、レオリオが動いた。
「キルア!!お前の兄貴か何か知らねーが、言わせて貰うぜ。そいつはバカ野郎でクソ野郎だ。聞く耳持つな!いつもの調子で、さっさとぶっ飛ばして合格しちまえ!!ゴンと友達になりたいだと?寝惚けんな!!とっくにお前ら友達同士だろーがよ」
「!」
「少なくとも、ゴンはそう思ってるはずだぜ!!」
「え?そうなの?」
「たりめーだ、バーカ」
「そうか、参ったな。あっちはもう友達のつもりなのか――よし、ゴンを殺そう」
イルミの発言に、ナマエは怒りを露わにし呟いた。
「……ざけんな」
「殺し屋に友達なんて要らない。邪魔なだけだから」
鋲を構えるイルミに対し、キルアはまだ何も言えないでいる。
「彼は何処にいるの?」
両手に鋲を持ち歩き出すイルミ。それを立会人の1人が止めに入る。
「ちょ、待って下さい。まだ試験は……」
その立会人に向かって、イルミは何の躊躇いも無く鋲を投げた。
「あ。あ……?アイハハ」
立会人の顔が、イルミの鋲によって変形していく。
「何処?」
「とナリの控え室ニ」
「どうも」
「あ、ァあ」
鋲を刺された立会人は崩れ落ちる。
外へと繋がる扉の前には、イルミを止めようとする受験生と立会人が集まっていた。もちろん、その中にはナマエの姿もあった。
「参ったなあ……仕事の関係上、オレは資格が必要なんだけどな。ここで彼等を殺しちゃったら、オレが落ちて自動的にキルが合格しちゃうね。あ、いけない。それはゴンを殺っても一緒か。うーん」
イルミは少し考えて結論を出す。
「そうだ!まず合格してからゴンを殺そう!」
その言葉に、キルアは大漁の冷や汗を掻いた。
「それなら仮にここの全員を殺しても、オレの合格が取り消される事はないよね?」
「うむ。ルール上問題ない」
「聞いたかい?キル。オレと戦って勝たないと、ゴンを助けられない。友達の為にオレと戦えるかい?出来ないね。何故ならお前は友達なんかより、今この場でオレを倒せるか倒せないかの方が大事だから」
言葉を続けながら、イルミはキルアに近づいて行く。
「そしてお前の中で答えは出ている。『オレの力では兄貴を倒せない』。『勝ち目の無い敵とは戦うな』。オレが口を酸っぱくして教えたよね?」
伸びてくるイルミの手の威圧感に、キルアは後ろに下がろうとする。
「動くな。少しでも動いたら戦い開始の合図とみなす。同じくお前とオレの体が触れた瞬間から戦い開始とする」
なおもキルアに手を近づけながら、イルミは続けた。
「止める方法は一つだけ。解るな?だが……忘れるな。お前がオレと戦わなければ、大事なゴンが死ぬ事になるよ」
怯えるキルア。それに追い打ちをかけるイルミ。ナマエは怒りを抑える様に、拳を握り締めている。
「やっちまえキルア!!どっちにしろ、お前もゴンも殺させやしねえ!!そいつは何があってもオレ達が止める!!お前のやりたい様にしろ!!」
もう少しでイルミの指がキルアの頭に触れる、という時にキルアが口を開いた。
「……参った。オレの……負けだよ」
一瞬にして場が凍りついた。
「あー良かった。これで戦闘解除だね」
イルミは嬉しそうに両手を叩いた。
「はっはっは。ウソだよ、キル。ゴンを殺すなんてウソさ。お前をちょっと試してみたのだよ。でも、これではっきりした」
キルアの肩を叩きながら、イルミは止めの一言を放つ。
「お前に友達を作る資格はない。必要もない」
キルアの頭に手を置き、まるで呪詛の様に続けるイルミ。
「今まで通り親父やオレの言う事を聞いて、ただ仕事を熟していればそれで良い。ハンター試験も必要な時期が来れば、オレが指示する。今は必要ない」
イルミはそう言うと、キルアから離れた。
そこまで聞いて、レオリオが動いた。
「キルア!!お前の兄貴か何か知らねーが、言わせて貰うぜ。そいつはバカ野郎でクソ野郎だ。聞く耳持つな!いつもの調子で、さっさとぶっ飛ばして合格しちまえ!!ゴンと友達になりたいだと?寝惚けんな!!とっくにお前ら友達同士だろーがよ」
「!」
「少なくとも、ゴンはそう思ってるはずだぜ!!」
「え?そうなの?」
「たりめーだ、バーカ」
「そうか、参ったな。あっちはもう友達のつもりなのか――よし、ゴンを殺そう」
イルミの発言に、ナマエは怒りを露わにし呟いた。
「……ざけんな」
「殺し屋に友達なんて要らない。邪魔なだけだから」
鋲を構えるイルミに対し、キルアはまだ何も言えないでいる。
「彼は何処にいるの?」
両手に鋲を持ち歩き出すイルミ。それを立会人の1人が止めに入る。
「ちょ、待って下さい。まだ試験は……」
その立会人に向かって、イルミは何の躊躇いも無く鋲を投げた。
「あ。あ……?アイハハ」
立会人の顔が、イルミの鋲によって変形していく。
「何処?」
「とナリの控え室ニ」
「どうも」
「あ、ァあ」
鋲を刺された立会人は崩れ落ちる。
外へと繋がる扉の前には、イルミを止めようとする受験生と立会人が集まっていた。もちろん、その中にはナマエの姿もあった。
「参ったなあ……仕事の関係上、オレは資格が必要なんだけどな。ここで彼等を殺しちゃったら、オレが落ちて自動的にキルが合格しちゃうね。あ、いけない。それはゴンを殺っても一緒か。うーん」
イルミは少し考えて結論を出す。
「そうだ!まず合格してからゴンを殺そう!」
その言葉に、キルアは大漁の冷や汗を掻いた。
「それなら仮にここの全員を殺しても、オレの合格が取り消される事はないよね?」
「うむ。ルール上問題ない」
「聞いたかい?キル。オレと戦って勝たないと、ゴンを助けられない。友達の為にオレと戦えるかい?出来ないね。何故ならお前は友達なんかより、今この場でオレを倒せるか倒せないかの方が大事だから」
言葉を続けながら、イルミはキルアに近づいて行く。
「そしてお前の中で答えは出ている。『オレの力では兄貴を倒せない』。『勝ち目の無い敵とは戦うな』。オレが口を酸っぱくして教えたよね?」
伸びてくるイルミの手の威圧感に、キルアは後ろに下がろうとする。
「動くな。少しでも動いたら戦い開始の合図とみなす。同じくお前とオレの体が触れた瞬間から戦い開始とする」
なおもキルアに手を近づけながら、イルミは続けた。
「止める方法は一つだけ。解るな?だが……忘れるな。お前がオレと戦わなければ、大事なゴンが死ぬ事になるよ」
怯えるキルア。それに追い打ちをかけるイルミ。ナマエは怒りを抑える様に、拳を握り締めている。
「やっちまえキルア!!どっちにしろ、お前もゴンも殺させやしねえ!!そいつは何があってもオレ達が止める!!お前のやりたい様にしろ!!」
もう少しでイルミの指がキルアの頭に触れる、という時にキルアが口を開いた。
「……参った。オレの……負けだよ」
一瞬にして場が凍りついた。
「あー良かった。これで戦闘解除だね」
イルミは嬉しそうに両手を叩いた。
「はっはっは。ウソだよ、キル。ゴンを殺すなんてウソさ。お前をちょっと試してみたのだよ。でも、これではっきりした」
キルアの肩を叩きながら、イルミは止めの一言を放つ。
「お前に友達を作る資格はない。必要もない」
キルアの頭に手を置き、まるで呪詛の様に続けるイルミ。
「今まで通り親父やオレの言う事を聞いて、ただ仕事を熟していればそれで良い。ハンター試験も必要な時期が来れば、オレが指示する。今は必要ない」
イルミはそう言うと、キルアから離れた。